料理レベル
「「「……」」」
ん?なんか皆怖い顔して固まってるんだけどなんだ?
「ま、ひとまず飯にしよう。ユリ、肉の入った何かうまい物作ってくれ」
「う、うん。じゃあご飯の準備するから待ってて」
「俺も手伝おう」
ユリにラムセスが申し出るとユリは考え込んで
「ラムセスは料理スキルいくつ?」
「2だ」
「…お皿だけ出すの手伝ってくれる?」
そのやり取りに思わず吹き出してしまった。
「2って!俺より低い…」
「仕方ないだろう…料理など作った事がないんだから…」
ペタンと耳を倒し、悲しそうな顔をするラムセスに更に笑ってしまう。
「私は10だけどヴァンはいくつなの?」
料理レベルは100まであって20以下だと基本的にマズイレベルになる。30くらいでまぁ食える。50以上で普通に食える。70以上でうまい、だ。
「俺は35だ!」
「…僕は100だけど」
「さすが芋剥きマスター…」
ユリには敵わなかった…。
「ちなみにボクは3です!」
「……」
「ジュニア…空気読もうよ。ラムセス落ち込んじゃったじゃないか」
暗いオーラをまとってラムセスは厨房に入って行く。
「はいはい、ヴァンは料理手伝ってね。私とラムセスはお皿出すから。ジュニアは危ないから座ってなさい」
スズちゃんの指示で俺達は食事の支度に取りかかる。
「ラムセスってなんでも出来るイメージがあったけど苦手なことあったんだな」