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花を育てる花の精

 アインの進化が終わり次に控えるのはスミンの番だ。スミンに関しては色々と驚かされてばかりだから今回は一体どうなる事やら。畑の中心にある大きな花を見ながらスミンの進化先を見て観る。


 ハイドフラワー カニーブァプランツ 精花(せいか)


 この三つがスミンが進化できる先になっている。ゴウカ達がどんちゃん騒いでいた際に掲示板で進化について調べてみたらレベルで進化する先と食事や好感度、果てはプレイヤーの行動で進化先が変わると書いてあった。

それはもはや何になるか分からないっていな多分レベルで上がったのがハイドフラワーだろう。擬態に偽装スキルがそのままついていて更に隠蔽というスキルも獲得している。完全に隠密に全振りしている感じだ。

 カニーブァプランツは食虫植物をモチーフにしたモンスターでこっちは擬態、偽装キルがなくなった代わりに戦闘に振っている。自身の攻撃力を上げるスキルや相手を倒したら少し回復するスキル吸収を備えている。

 最後の精花と呼ばれるモンスターだが精霊の精という字を取っていることから畑に精霊子達の環境改善のおかげでなったのかそれとも精霊の里で買った花を育てたからこの進化先になったのではないかと推測する。ステータスやスキルなども色々と変わっており今までとは別物になっている。


 「今までとは全然違うけどスミン的にはなりたいのとかあるか?」

 「ス~ス!」


 スミンが画面を見て指さしたのは精花だった。このゲームのAIはどうなっているか分からないがスミンがこれがいいと言うならこれに決定だ。


 「さて・・・問題はどうなるんだあれは」


 進化を決定するとスミンは俺の前から消えた。本体があの花なのだから変わるとしたらあっちなのだろう。そのまま花は光だしどんどん姿が変わっていく。上に伸びていた花は地面に大きく咲いたが大きさが畳6畳分ぐらいになった。色とりどりの花に囲まれながら一番大きい花はまだ蕾のまま開いていない。その花が開いたとたん中から女の子が出て来た。


 「スー!」

 「うん、ちょっと育ちすぎではないかな」


 出て来たのは110センチぐらいのスミンであり花柄のワンピースを着ていて長い白髪に大きな花が髪飾りとしてついている。これは花の妖精と言ってもいいビジュアルだ。トテトテと歩いて来るスミンは俺の前まで来て「どうだ~」と言いたげに胸を張っている。


 「はは、さらに可愛くなったな」

 「ス~」


 頭を撫でて開けると周りにいたゴウカ達がスミンに集まっていく。それからスミンと一緒になって盛り上がっている。その隙にステータスを確認する。


 種族:植物型 種名:精花 属性:木 レベル:29

 HP:53/53 ⅯP:101/101

 攻撃力30 防御力35 魔力81 速さ41 知力65 精神69


 スキル 植物魔法Ⅲ 回復魔法Ⅳ 毒耐性 光合成 擬人化 分身 栽培 育種 植物ブースト


 スキルががらりと変わって毒、擬態、偽装がなくなり回復魔法、毒耐性、栽培、育種、植物ダメージアップ(小)が追加されている。


 回復魔法 味方を回復する魔法が使える。

 毒耐性 毒攻撃に耐性が付き、毒状態になりにくい

 栽培 野菜、花、キノコ、藻類の栽培が出来る。

 育種 植物を合わせて新しい種を生み出す

 植物ダメージアップ(小) 植物魔法の攻撃力を少し上げる。


 新しいスキルはどれも使える物ばかりで特に回復薬がいなかった俺達にとって念願の回復役が降り立ったのだ!更に栽培と育種でスミン自身が自分で種を蒔いたり新しい種を生み出したりできるようになっている。植物ダメージアップ(小)も植物魔法がⅢになった事で新しい技を覚えたおかげで活躍が楽しみなスキルになった。


 「色々変わったけど後ろから皆を支える回復であり、植物魔法の攻撃もダメージが見込めるようになったな。しかも新しく追加された木属性になったしいや~頼もしくなったな」


 木属性は火属性、鋼属性に弱いけど、水、土に強い属性だ。いけるエリアが増えるのは大きなアドバンテージでもある。


 「それにしても新しい魔法とか色々試したくなるなー・・・でも今は戦うのは嫌だしな~」

 「スー!」


 考えている内にスミンがこっちに来ていた。それなら栽培と育種って言うスキルを試してみようとスミンに画面を見せて聞いてみた。


 「スミン、この中で種を育種できる物ってあるか?」

 「スー・・・ス!」

 

 見せた花の種の中から何個かを指さして俺に教えてくれた。風車花と灰甲花を指さし更に持っていた薬草とメラット花や毒消し草とミズミズ花を指さしているのだ。どうも合わせれるのは二つまでらしい。その二つを出に取った後、手のひらを合わせると少し淡く光る。そしてスミンがこっちに手を向けてくるとその手の中に種があった。鑑定してみると???の種という名称で何なのかは分からないが


 「とりあえず、いっぱいあるし作って植えようか」

 「スー!」


 そのあと、俺達はスミンが作った大量の種を畑に植える作業をすることになりゴウカとアインの種を植えれる二人もかり出された。スミンは楽しそうに種を植える所までも指示してもらいながら俺達は植えて行った。精霊子達は手がないので空中で応援に回ってくれていた。

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