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名前はヒヒロ

 すべてを終えて畑に帰ってくればオレンジ色の輝きを放ちながら浮いている火の精霊子がスミンとルートと共にいる光景が見えた。ただスミン、ルートはいきなりきた相手にどう接していいか分からないでいた。相手の方は・・・あー、勢いよく飛んで回っているな。あの子なりの挨拶なんだろうな。


 「スミン、ルート帰ったぞ。そしてさっきぶりだな」

 「グァ!」

 「--」


 俺に続いて挨拶するモンス達に築いて近寄って来る。勢いよく回りだすその姿と念で送ってくる感情はこれからよろしくと元気よく輝きを増して言っている。元気と言うより熱血って言う感じなんだろうか。


 「お前の名前は今日からヒヒロだ。よろしくな」


 名前を決めると喜びの舞はいっそ激しさを増してしまった。そろそろ落ち着いてくれと思いながらヒヒロのステータスを見て観る


 種族:精霊種 種名:精霊子 属性:火 名前:ヒヒロ レベル:18

 HP:42/42 MP:39/3739

 攻撃力:22 防御力:22 魔力:63 速さ:48 知力:58

 スキル 火魔法 物理攻撃無効 環境改善 精霊魔法(火) 意思疎通 浮遊 ポジティブ


 ヒヒロのステータスは他の精霊子達とほとんど変わらずスキルは一つだけ変わった物があった。


 ポジティブ デバフにかかりにくい


 デバフを受けにくくなるパッシブスキルを所持していたのだ。というかあの元気すぎる姿を見ると元気すぎてデバフを受けているという感覚がないだけなんじゃあないのだろうかと疑ってしまう。


 「そうだ!ヒヒロここで環境改善って使えるか」


 いままでの子達が環境改善で畑を良くしてくれているからもしかしたらと思って聞いてみると大きく丸を描いて出来ると教えてくれる。


 「それじゃあ、お願いしていいか」

 「スー!」


 畑がよくなると分かったのかスミンもヒヒロにお願いしている。任せろZ1とばかりに畑を飛び回ると畑は光輝いて次第に元の姿に戻った。


 「スーー!」


 スミンがすごく喜んでいることからとても良くなったのだろうが見た目的には何が変わったのかがよくわからんのだよな。


 「あ、そうだ。今回はこれだけではないんだった。スミン!これ見てくれ」

 

 そう言って俺はウインドウ画面から水と火の里で買ったホームアイテムを見せる。風と土の所はまた後で回って買うことにした。今回は


 「まずは、精霊スプリンクラーと精霊の井戸だ」


 買って来たその二つをスミンに見せてこれをどこに設置するべきかを聞いてみる。精霊スプリンクラーは畑に設置すると満遍なく水がいきわたるように勝手に設置されたが井戸の方は何処におくか悩んだ末に納屋の近くに置くことになった。設定画面からそこに置くように画面を動かすとポリゴンが集まってそこに井戸が出て来た。


 「おお~こんな感じで出てくるんだ」


 精霊の井戸から取れる水は精霊水と呼ばれる物であり普通の水では作れないものや育たない植物なんかも育てることが出来るようになるとの事が書かれている。


 「飲んでみたけど上手いなこの水」

 「グァ~」

 「ス~」


 水が飲める俺とゴウカ、スミンは今までの普通の水よりもおいしい水に驚いた。なんだろうミネラルが多いってことなのかな?不思議な精霊水を後にして日の里で買って来たものを次に出す。


 「今度はこの精霊の適温暖炉だ」


 これが火の里であった畑に使えるホームアイテムだった。


 精霊の適正暖炉 一つの畑に一つ設置できその畑で育てる植物は全て適性の環境で育つようになる


 文言から読み取るに季節の関係で育ちにくい植物も育つようになるアイテムであり見た目は石型の野外暖炉であり冬に使えばすごく暖かそうな見た目をしている。


 「これは何処におこうか」

 「ス~」


 考えた末にスミンが置いたのは畑と納屋の間の奥側においた。設置する場所は何処でもいいが外観を気にしたのだろう。


 「残りの風と土はそのうちに買うからな。そしてこれはかってきた種だよ。好きに植えていいからね」

 「スー!」

 「ーー!」


 里で買った種を小さくて受け取れなかったスミンに変わりアインが受け取ってそのまま畑に向かって行った。スミンの指示のもと種を植えていくアインを見ながら今日を振り返ってみると怒涛の日だった思いながら疲れを取ろうとした時だった。


 ピピピピピ


 余り聞きたくない音がしてウインド画面を見るとゲームの活動限界報告が届いていた。どうやら今日ここまでのようだ。


 「明日から学校か・・・うん?何か忘れているような・・・」


 リアルの事を考えながら何か忘れているなーと思いながらアイテム画面を眺めスクロールして行ってその正体を思い出した。


 「あ、ああああ・・・・赤茶の卵のこと忘れてた!!!!」


  ピピピと鳴り響く警告音を聞きながら俺の休みは終了することになった。

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