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爆ぜろ

めりーくりすます(´・∀・`)



  「広っ」


 早速なんだが、今日は魔術大会校内予選の準決勝の日だ。


 まあ、前日の生徒会からの招集だったり、レシファの修行に付き合ったりなどのイベントがあったが、グダるので今は割愛する。


 ということで、現在は同じく準決勝まで勝ち進んだレオと共に、競技会場に居る。


 「つか、あんな学院(とこ)によくこんな広い場所」


 この場所は例えると、どでかい倉庫の中という感じだ。人が約千人は余裕で収まるほどの広さ。


 そんな俺の感想に、レオは呆れたように言う。


 「お前もさっき分かっただろ、此処が学院の地下だってこと」


 そう、先程初めて知ったのだが此処は、先日行われた予選の会場である演習場からの隠し通路のような階段を下った先にある。


 ということを学院長は説明したのだが、俺達参加生徒は、学院が用意したワープ装置のような場所からワープしてきた。なんせ地上からここまで、約三キロあるからだ。


 「んまあ、そうですけど……それよりなんでここなんですかね?」

 

 俺がそんな疑問をレオに言ってみると、


 「俺が説明してあげるよ」

 「うわっ」

 「……」


 憎らしいほどの顔だけイケメン……サバン・オブジェが現れた。


 「おいおい、そんな睨むなよ〜」


 俺とレオがその男に警戒するが、本人は相変わらずだ。


 「つかめない人だなぁ」

 「それはツダ君、君に言えたことじゃないよ」

 「そうだな」

 「レオまで!?」


 まあ、取り敢えず今回のサバンは害ではなさそうなので説明を聞くとする。


 「そうそう、話逸れたけど、何故こんなにも広い場所が会場かだったよね」

 「あ、はい」

 「それはね〜」


 俺はサバン・オブジェという男が、あっさりと教えてくれるというのは少しおかしいと思っていた。


 「教えなーい、直ぐに審判とかから説明あるだろうからそれ聞いてよ……まったく、そんなことに先輩を使うなんてどうかと思うよ」

 「……」

 「……」


 なんて言ったらいいのか分からない。ツッコミたい所がありすぎてもう何も言えない。


 「んじゃ、ばいばーい」

 

 何も言えない俺達の顔を見て満足したのか、さっさとどこかへ歩いていった。


 「あのー、レオ」

 「何も言うな」

 「あ、ハイ」


 

 ▽


 『さあいよいよ始まります!! 校内予選準決勝』


 暫くして、突然暗くなったかと思えばそんなアナウンスが会場に響いた。


 『一学年の選手の皆さんは、フィールド中央までお越しください!』


ーーーフィールド中央?


 「先ずフィールドってどこ?」

 「ばか、よく見ろ」


 そう言われて辺りを見渡してみる。

 

 すると、奥の地面少し下がっているように見えた。


 「えっ、もしかして」

 「ああ、今いる場所がフィールドだ」

 

ーーーおいおい、思ってた三倍は広いぞ


 フィールドの広さは全体の六割ほど。思うと、観客がいないため席を設けるスペースをフィールドに使っても不思議ではない。


 「それじゃ、行きましょうか」



 ▽


 『皆さん集まりましたね!』


 集まった一学年の生徒は百五十人ほど居る。


 『では早速、本大会の全学年共通のルールを説明します』


 やっと分かる。わざわざだだっ広いこの場所にした理由が。


  『大会の形式はバトルロイヤル。残り六名となるまで戦っていただきます』


 一学年がざわつく。


ーーーそうきたか


ーーー《マスター的にはどうですか? この試合》


ーーーごちゃごちゃするから、俺はどさくさに紛れて色々できるからやりやすいかな?


ーーー《流石変態ですね》


ーーーいや、色々って変な意味じゃないよ!?


 『では、細かいルールの説明に入ります』


 と言って審判が指をパチンと鳴らした。


 「うおっ!?」

 「なにこれ」

 「へんなの」


 いつの間にか、一学年全員の腕に紫に光る模様が付けられていた。


 『これは一言で言うと、瞬間移動装置ですかね?』


 そう言われて俺は此処へ来る時に使われたワープ装置を思い出す。


 『これは対象の人物が一定のダメージを受けたり、気絶したりすると緑色に発光してそのままあちらに見える、待機ルームへ転移させられます』


 と言った審判がその場所を指差す。

 その方角を見ると、ガラス張りの建物が見える。


ーーーあれか


 『転移させられた選手は競技終了時、失格となりそこで終了となります』


 次にと言って審判は続ける。


 『転移させられた選手は、まだ戦っている選手にダメージを与えてはいけません』


 そして最後


 『殺傷行為は絶対にしてはいけませんからね! はい、開始まで!五、四……』


 突然の開始のカウントダウンに、全員が焦り、散り散りになる。


 『二、一! 始めぇえ!!』


 試合が始まった。


 選手の中には既に何名か転移させられた者がいるようだ。


 「っと、睡眠(スリープ)

 

 よそ見していると、どこからか攻撃を受ける。


ーーー眠るって、気絶に入るよな?


 と心配になり、眠らせた生徒を見る。


 すると、紫色の模様が緑色に変わり、生徒が消えた。


 「ふぅ、良かった」


ーーーえーと、レオは何してんだろ


 はぐれたレオを見つけようと辺りを見渡していると、



 バゴォオン!



 「ッ! なんだ!?」


 爆発音が響いた。


 「もしかして……」


 音の方を見ると、


ーーーやっぱり






 「爆ぜろ」



 バゴォオン!

 


 レオだった。


ーーー“爆ぜろ”って、怖すぎかよ


 と、俺は呑気にレオの様子を伺っていると、



 「“大地の洗練(スパイク)”」


 

 そう、背後に誰かが俺に向かって魔術を発動させた。


 「え?」


 思いきり油断していた俺は反応が遅れ……


 「ってて……あっ」


 皆が戦っている様子を一望できる場所にいた。


 そこには泣いている者、悔しがっている者、談笑している者など様々いた。


 「あ〜、やっちゃったやつだなコレ」


 俺はガラス張りの建物に転移させられていた。


 つまりは……


 「失格っすか?」


ーーー《油断乙》



いつも読んでいただきありがとうございます!



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