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やっぱり生徒会ポジションは最強でしたか……

 八つ橋大量生産地獄から一夜明け、大会二日目に入った。


 「んじゃ、いってきます」

 「がんばってなの!」

 「うむ、期待しておるぞ」


ーーー俺、今日出番ないんだけどな


 「あはは……」


 微妙な笑顔を向け、俺は城を出た。


 


 「今日も一年生か〜」


 昨日は前半ということで、本日は一学年の後半だ。


ーーーそういえば俺、上級生とか全然知らねぇな


 ふとそう思った。


 「レオ様に教えてもらうかな」


ーーー《G〇〇gle先生ですね、もはや》


ーーー隠し……きれてる?


 クレルの業に困惑していると、


 「あ、おはようございます」


 聞き覚えのある声がした。


 「おはようございます、レシファさん」


 聞こえた方を向くと、中途半端に色落ちした髪を揺らしながら、こちらへ小走りしてきた。


 「あれ? ツインテールしてない」

 「ああ、色が戻りつつあるのでいつもの様に戻しました」

 

 と、レシファ本人は言うが、


ーーーくぅうっ、もっと拝んでおけばよかった!


ーーー《落胆するヘンタイが一人》


 「あ、今日の注目選手っていたりします?」


 ちなみに一学年もほとんど知らない俺。

 少し気になる。


 するとレシファは、顎に手を当て考え始めた。


 「前半に出尽くした感がありますから……それに私もそこまで詳しくないんですよ」

 「ああ、そうですよね〜」

 

 それでも、う〜ん。と、考えを絞り出そうとしている。


 「四組のエスラさんですかねぇ」

 「エスラさん?」

 「はい。彼女は詠唱の速度と、命中率が高いのが特徴ですね。威力や効果は別ですが……」 

  「へぇー」


 答えてくれたレシファに、そんな反応しかできない。

  つまり、今日の試合は正直微妙な戦いになるという事だ。


 「着きましたね。さ、今日も頑張りましょう」


 学院に着くと、いつものようにそう俺に言う。


ーーー今日は一体何を頑張るって言うんだ?


 「はい、そうですね」


 思っていても口にしない。出来ないのではない。決して俺がビビっていたりとか、そういうのは一切ない。



 レシファと別れ、そのまま会場まで行こうとして、


 「あっ、レオ様だ」


 今は連れを引き連れていない。レオ様も一人で会場へ歩みを進めている。


ーーー声かけたいけど……


ーーー《ビビっていたりとかそういうのは》


ーーーな、無いから!


 そして、覚悟を決めた俺はレオ様の元へ歩き出す。


 「れ、レオ様ぁー」

 「ああ?」


 振り向いたレオ様は、俺と目が合うと舌打ちをしてそのまま会場へ歩き出した。


 「いやスルーしないで!!」

 「るっせぇな」


 と言いつつも、しっかり反応してくれる優しさ。


 「今日暇ですか?」


 俺がそう聞く。


 「あ? なんでてめぇなんかに教えるわけ?」


 案の定そんな反応が帰ってきた。


 「い、いや、良かったら今日の試合一緒に観ようかなと……」  


 すると、はぁ? という表情になるレオ様。


 「そのー、レオ様って色々と詳しいじゃないですか」

 「ん? お、おう」

 「だから、そんなレオ様と一緒に観戦したらとても有意義な時間になると思いまして……」


 俺がそうおだてると、


 「そんなに俺と観たいのか?」

 

 乗ってきた。


 「はい!」

 「しっかたねぇなぁ。わかったよ」


ーーーちょっろいな


 「あ、レオ様って今回注目の選手とかって分かります?」


 早速聞きたかったことを口にする。


 「あたりめぇだろ……っと、あれを見ろ」


 レオ様が見た方向を見ると、そこには他の人よりも頭一つ分大きいスレンダーな男がいた。


 「あれが注目の一人、サバン・オブジェだ」

 「背が高い……」


 しかもイケメンだ。緑色の短い髪でトロンとたれた目。女の子にはさぞ人気だろう。

 ほら、言ってるうちに熱い視線が……


 「生徒会の一人で二年生。主に風系統の魔術を使う。めちゃくちゃ強いらしい」

 「見たことあります? 戦っているところ」

 「いや、無いな」


ーーー噂か。直接見ないとな、だったら。


 「ああそれと」


 加えてレオ様が補足する。


 「言っておくが俺の注目してる選手は、殆どが生徒会メンバーだ。この学院は脳筋野郎どもがほとんどだが、生徒会だけは別だ」

 「ふむふむ」

 「生徒会は戦闘はもちろん、勉学にも長けている。成績優秀、運動神経抜群、因みに容姿端麗。完璧集団ってところだな」


ーーーはい、レオ様の説明も完璧でした


 「生徒会やばくないですか? 完璧って……」

 「ああ、完璧だなほぼ」


 だが俺は何かに引っかかった。


 「あの、さっき()()生徒会って言いましたが、生徒会以外の注目選手って一体……」

 「そりゃお前だ」


 さも当たり前のように、レオ様はそんなことを言った。


 「俺?」

 「ああ」


ーーー何で?


 「どうしてです?」

 「わかんねぇからだよ」


 そう答えられても、こちらもわからない。


 「それはどういう……」

 「俺は中々人を見る目があると自負している。そいつがどんな奴か、どれくらい強いのか……大体は分かる」


 だが、と付け足して、


 「お前だけはわかんねぇんだよ」

 「え、なんで?」

 「なんかそこが見えねえっつーか……ああもう! なんかムカつくから終わりだ!」

 「気になりますよぉ! 終わんないで!」


ーーーあーあー、行っちゃったよ


 それにしても……


 「生徒会か」


ーーーイケメンはぶちのめす……


 たとえ理不尽だと言われようとも。


ーーー《理不尽です、やめてください》


 「ぶぅ〜」


ーーー《可愛くしたつもりですか? キモ……》


ーーーやめます! やめますからこれ以上は……!


ーーー《よろしい》


 

いつも読んでいただきありがとうございます!

一学年後半の試合はカットします。(盛り上がりの欠片もなさそうなので)

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