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秘境の村(3)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の新たな物語。

 一方、黄泉が接近していることなど知らない白虎は、青龍と一緒になって絶好調に殺戮に勤しみ、ほとんどの骸を駆逐していた。

 が、油断していたのは流石に大間違いだった。気の緩みから後ろががら空きだった彼は、背後から物の怪の尻尾に刺されてしまった。それも猛毒が仕込まれているという、最悪のケースで。


「……いっつー。後ろから刺すのはナシだろ? がはっ! おまけに毒とか……卑怯過ぎんだろうが」

 吐血しながらそう言う白虎は、完全に窮地に立たされたが、そこに青龍が駆けつけ、物の怪の尻尾を斬ることで彼のピンチを救った。


「大丈夫? 白虎君」


「先輩!」


「下がってて。君と彼女は、僕が守る」

 青龍は、重傷を負った彼に対する優しさからそう言った。だがその一言が、彼の自尊心を傷付けてしまったようだ。


(守る? 先輩が俺を……? 俺、そんなに頼んないっすか? なんか、すっげー屈辱的っすよ…………)

 そう思いながら、白虎は出血と毒の影響で意識を失った。


 そんな2人の前に現れた黄泉は、物の怪をほぼ全滅させた彼らの手腕を讃えた。


「ほう。我が骸相手にここまでやるとはな。そなた、名は?」


「僕は青龍。死獣神のエースキラーで、イカレた殺し屋さ」


「そうか。ならばその実力、見せてもらおうか」

 そう言ったあと、青龍と黄泉の死闘が始まった。


 青龍は黄泉の念動力を用いた見えない攻撃に手こずりながらも奮戦していたが、金縛りをかけられ身動きがとれなくなってしまった。


「動けぬであろう? 勝負あったな。そのまま脳を潰してくれる」

 危機的状況に追い込まれた青龍。なんとか脱する方法はないか彼は模索した。


 その諦めの悪さのおかげか、天は彼を見放さなかった。黄泉が突然、金縛りを解き、頭を抱えて苦しみだしたのである。青龍は何事かと思ったが、その原因はすぐに判明した。


「くっ……力を消費しすぎたか……封印の影響によるものだろうが、口惜しい!」

 そう言うと黄泉は跳躍して青龍らから距離をとり、


「今日のところは見逃してやる。だが明日の夕刻、必ずお前達と神楽の命を貰い受ける。さらばだ」

 と、言って去っていった。


 彼女を逃がした青龍は、助かったと思う反面、勝負がつかず不完全燃焼で終わったことに不満を感じていた。

 もっとも、彼女と戦う前に毒でダウンした白虎はそれどころではなく、そのことに気付いた青龍は、彼を担いで神楽の元へ帰還した。


 青龍から白虎の状態を聞いた神楽は、彼を診断した。

 その結果、もって半日と宣告されたが、神楽は完治させることを約束し、すぐさま彼の治療に取りかかることにした。

 白虎の命が風前の灯火。神楽が約束したとはいえ、そう知らされた青龍は、運ばれていく彼の身を心から案じた…………

 この話は、全部で3部からなるなかなかの長編です。

 長いとは我ながら思いますが、読んでくださると幸いです。

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