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秘境の村(2)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の新たな物語。

 お仕事モードに入り屋敷を飛び出すと、百鬼夜行かと見間違うぐらいの数の魑魅魍魎やゾンビが、うじゃうじゃと村に雪崩れ込んできていた。


「これは……予想以上だね」


「あのゾンビの大半は、私の両親やこの村の者達です。どうか安らかに眠らせてやってください」

 神楽の要請を聞いた青龍と白虎は了承し、仕事に取りかかろうとした。


 すると、1人の少女が金色に染まった長髪をなびかせて2人の前に現れた。

 その少女は一見美しかったが、目と歯は鋭くとがっており、悪鬼のような見た目をしていた。


「健気よのう。外界の者。この女のために、妾の骸共を滅すか」

 時代がかった喋り方をする彼女の威圧感と殺気を感じた青龍は、どう見ても白虎と同い年くらいの少女ということで、神楽に確認をとった。


「……神楽さん。もしかしてこの人が?」


「えぇ。彼女が黄泉です」

 それを聞いた青龍は納得し、白虎は驚いた。


「驚くのも無理は無かろう。妾は、神楽や父君らに封じられておったからな。そんなことより神楽よ。早よう妾の息の根を止めて見せよ。そのために、その者達を呼んだのであろう?」

 そう挑発されて神楽は、やる気マンマンだったが、物の怪の進行が早く、青龍と白虎はとりあえず物の怪や骸の相手をすることにした。


 その戦う姿はまるで遊んでるようで、化け物相手とはいえ、嬉々として殺しを楽しむ彼らを見た民達は、信じられないといった様子だった。


 しかし、彼らに青龍らを気にしてるヒマなど無い。神楽に尻を叩かれた民達は奮起し、一斉に黄泉を攻撃した。

 彼らの矢や石、刀等といった攻撃を軽々とかわしていた黄泉だったが、ズボラな村民の家の屋根に乗った瞬間、雨漏りで腐っていたらしく、屋根が抜け落ち、軽い体がストーンと落下する。

 これをチャンスだと思った家主は民を率いて、彼女を仕留めようと家の中に突入しようとした。

 が、黄泉はそこまで甘くない。家の中から家主以外の周囲にいた民達を念動力で宙へと持ち上げ、屋根に開いた穴から空中浮遊で外に出た。


「ふふふ。たかが屋根から落ちた程度で、妾の玉の肌に傷などつくものか。さて、お前達を骸にしてくれよう。ほれ」

 黄泉はそう言うと、手を下に振り下ろして民達を物の怪の集団の中に放り込み、ゾンビらの餌にした。


「あ奴らはよい骸となる。妾好みの、な。じゃが、妾は太った男とだらしない男は嫌いなのでな。よって、お前は骸にすることなく死んでもらおう」

 そう言って黄泉は、家主の方に手を向け、念動力で直接、脳を握りながら、


「天に昇る心地であろう。だが、行くのは地獄だ」

 と、言って、家主の脳味噌を粉砕した。


「やはり、この村の者では肩慣らしにもならん。とすれば……」

 黄泉はそう言いながら青龍らの方に目を向けると、彼らのところへと移動した。

 初のロリババアキャラです。好きな人は好きかもしれません。

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