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BLY

「あれれ、みなも姉ちゃんが二人いる~!」

「どうなってんだこりゃ」

「いやいや、それはこっちのセリフですからね、先輩」


裕香が目をぱちくりさせて二人の少女を見比べている。


「あ、甘い物好きですか?」


「ふえ? 普通ですけど」


秀久側のみなも?の問いに裕樹側のみなも?は小首をかしげている。

 どちらも髪型が違うがロングヘアーなのは同じようである‥‥‥。


「あの質問、どういうこと?」


「こっちのみなもは甘い物が大好物でさ。 よく、体重とかきにしてんの

そんなくだらないこと気にする必要ないのにさ」


裕香の問いに秀久は困ったように腕を組んで説明するのだが、それはアウトだといえるだろう。


「ああ、確かに気にする要素なんてどこもないよな。 どちらも」


いや、ここにもデリカシーがない男がいたのを忘れていた‥‥‥。


「裕樹しゃん! デリカシーというのを勉強してください!」


「お、おぉ。 悪かった」


「秀久さん! なんてことを教えているんですか!? 恥ずかしいにもほどがありますっ!」


「お、落ち着け! みなも!」


と、こんな感じでデリカシーがない二人は追い詰められている。

 裕香にもよくわかっておらず。不思議そうにこてん、と首をかしげていた。


「裕香ちゃんの前で!なんてことを!」


「その、裕香ちゃんでしたっけ、彼女もよくわかってないみたいですよ」


裕樹側のみなもに秀久側のみなもが指でしめすと、頭をかかえてしまう様子が見えた。


「その前にどうしてこうなったかだ」


「気づいたら、ここにいたとしか‥‥‥。」


裕樹の言葉に秀久はたんこぶをこすりながら答える。


「住む場所とかないなら、うちくるか?」


「それはありがたいですけど、いいんすか?」


裕樹の問いに秀久が心配そうに見つめる。


「大丈夫だって、部屋だってまだあるしな」


「いや、そういう意味じゃ。 まあ、いいか」


裕樹は秀久の心配のネタを気にしている様子もないようだ。


「う~ん。 どちらもみなも姉ちゃんって呼んだら返事するよね」


「そうでしゅね」


「はい、でしたら名前をかえますか? 苗字とかも」


裕香はそんな二人をおいといて悩んでいるようで会話をしていた。

 裕樹側のみなもがうなずき、秀久側のみなもが提案する。


「え、それっていいのかな?」


「いいと、思います。 元は双子のように作られたと聞いているので」


裕香の問いに彼女は笑顔でうなずいた。

 それは初耳な裕樹と秀久であった‥‥‥。


「なら、行方不明になっていたってことかな?」


「そうなると思いますけど、まあ、あんまり気にしなくてもいいかと。

 そちらのわたしも楽しんでいるようですし」


裕樹の問いに彼女はうなずいてからもう一人の自分をチラミして言う。


「まあ、とりあえずこの状態も悪くはないか?」


「まあ、別に困ることはないと思いますよ、うん」


秀久と裕樹は顔を見合わせてから二人のみなもを眺める。


「趣味とかは?」


「絵は普通に好きですね、いつかは絵本作家になりたいとも思っていましゅ」


もうひとりのみなもの問いにみなもは目をきらきらと輝かせている。


「裕香の相手していたからか?」


「んー、どうなんでしょうね」


その様子を眺める裕樹と秀久たち‥‥‥。

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