BLY Inクリスマスversion
朝日の光で目を覚まして、ベッドから出て今日は秀久くんの誕生日だとカレンダーで確認。
「今日はクリスマスイヴ!そして、秀久さんの誕生日でわたしの生まれ変わった日でもある日…。」
カレンダーをなぞりながら私はつぶやいた。
「・・・・よし!」
気合をいれて、ネグリジェからかわいいパーカとブラウスとスカートを着て、リボンで髪を結うと家を出る。
サイフとカバンと寝間着もつめたものももってまずは秀久くんの家にいき、そこでカバンをお泊りする部屋に置いておく。
どうやらちょうど出かけている様子なのでちゃっちゃとすませちゃいましょう!
あ、事前に合鍵を受け取っているから出入りも大丈夫なんです。
さて、秀久くんの笑顔のために頑張りましょう!
「あら、みなもちゃん。 旦那のために手料理?」
「ちぎゃ・・・わないですけど。その///」
いつも買いに行くお店でからかわれながらも私は着々と料理の材料をそろえて秀久くんの自宅へと向かう。
秀久くんの家に入り、キッチンでさっそくクリスマス定番の料理を作り始める。
チキンやシチューやグラタンやらごはんやらと共にクリスマスケーキを作り、テーブルに並べる。
と、ここで玄関の開く音が聞こえた。
「ただいまー」
「お、お帰りなさい!」
秀久くんの声に気づいてぱたぱたと慌てて出迎えると、驚いたようにこちらを見つめる。
実はサプライズなので黙っていたのです。
コートとマフラーとみんなからもらったプレゼントを受け取ると。
「中に入って着替えてきてください。 夕ご飯にしましょう♪」
「あ、あぁ」
にこにこと笑いながら言うと秀久くんはうなずいて中に入るので玄関の鍵をかける。
そのままコートとマフラーをかけてプレゼントも大事においていく。
テーブルに向かい、髪のリボンをほどいていると秀久くんが来ていたので目で促す。
そのままテーブルについて料理に頬を緩ませる彼をみてああ、やってよかったなぁって思った。
「すげえ、もしかしてこれを作る為に……」
「はい。遅れましたが、秀久くん……誕生日おめでとうございます。 それとメリークリスマスです」
「あ、ああ」
にこっと微笑みながら言うと秀久くんはちょっと照れているのがわかる。
「はい、これプレゼントです」
「ああ、サンキュー」
受け取り、渡すと開けてくれた。
送ったのは彼のイメージカラーの赤の皮の腕時計。
秀久くんを笑顔で見て椅子に座らせる。
ケーキを見て美味しそうだなぁとつぶやいているけど、どこか様子がおかしい。
あ、ケーキから食べ始めた!?
「みなも、このケーキ」
「はい、頑張って作り・・ってえ!? ケーキから最初に食べるのは!」
止めたけど、間に合わなかったと同時にケーキを食べて涙を流していた。
え、まずかったのかな?とおろおろと不安になっていると。
「……美味い」
「え、えと……」
感動したかのように言う彼にわたしは戸惑うばかり。
そして、何を思ったのか私を見て。
「・・・ありがとうな、俺のサンタクロース」
「へ?え?」
と、言われて戸惑っていると頬に口づけされてしりもちついてしまいました。
これを聞いて覚えていてくれたのだと確信した。
それがとても嬉しかったし、泣きそうだった。
消えそうな記憶ではあったけど、忘れたくなかったから必死に覚えつづけていたから……。
「おぼ、えていて、くれたん、ですね」
「忘れるかよ、こんな贈り物をもらって甘い物好きになったんだからな」
「あれ、とすると、甘い物好きはわたしのせいですか?」
涙を流していると、涙をふきとってくれてそう言った。
その言葉を聞いて小首をかしげると、まあ、そうなるなと言われた。
わたしが甘い物好きなのは、元からそうだった・・・・・・・と思う。
まあ、いいか! 今は楽しもう!




