1-5 家を作ろう
「ミーサ、1分で終わらせられる?」
『なんでだ?』
「だって……」
ちらっと空を見る。
日が沈んできていた
ミーサは納得した顔を見せる
『あぁ。30秒で終わらせる。』
ほんとに30秒で終わらせてしまった。
エアカッターや、ファイヤーボール
このふたつで全部の魔物を狩った。
「すご……ミーサってほんとにフェンリルなんだね。」
『……私をなんだと思ってたんだい?』
なんか強そうなおかんオオカミ。
とは言えない。
『主?なんか失礼なこと考えただろ』
「そんなことないよぉ⤴︎!?」
びっくりして声が上ずってしまった
ミーサは鋭い……
『それよりも、主、木を切ろうか』
「それなんだけどさ、コピー出来たら増えるんじゃないかなって思ったんだけど、どう思う?」
『そうだな、やってみないと分からないな』
わたしは、コピー魔法と重力魔法をアプリで作った。
異世界でコピーと重力魔法って……見たことないけど
「できた!ちょっと不安だったから5倍にしといた!」
『よし、では日が暮れる前にやってしまうか』
「はーい!」
わたしはミーサ監督の元、丸太で骨組みを組み
板材で壁と床を追加した。
重力魔法って便利……
━━━━1時間後━━━━
「かんせーい!!!」
『早かったな。』
「ミーサのおかげ!まさか二階建てのログハウス作れるなんて思ってなかったよ!」
家は、木の温かみのある二階建てにした。
なんと脅威の9LDKだ。
1階はリビングと食料庫、お風呂にトイレ。
2階に、ミーサの部屋と私の部屋。
他の部屋は悩み中だ。
バルコニーもつけた。
「ミーサ、ありがとう!」
『こちらこそ、さぁ、もう遅い。ご飯にしよう。』
「はーい!」
じゃがいもを細く切り、油で揚げる。
お肉は塩・胡椒で味付けをする。
「ポテトフライとステーキの完成!」
2日目にしては人間らしい食事ができた。
『美味しいな、ありがとう、主』
「どういたしまして!」
私とミーサはお風呂に入ったあと、バルコニーで涼む。
「この世界は星が綺麗だね」
『周りに明かりがないからな。』
「ねぇ、ミーサ。」
『ん?』
「ミーサのおかげですごい楽しいよ。久しぶりに笑えた。ありがとう。」
ミーサは私を驚いた目で見つめ、フッと微笑んだ。
『こちらこそ、主が来てくれたおかげで私も楽しいよ。ありがとう。』
こんな、ゆっくりとした時間が、幸せな時間が、続けば……そう思った。
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私が異世界に来て1ヶ月が経った。
今日はミーサと森の周辺を探索する予定だ。
「ミーサ!!おはよー!」
『主、おはよう。』
「今日は、探索だよね!楽しみー!」
この1ヶ月は人参やじゃがいもを増やすため畑を作ったり、移動しやすくするために転移魔法を作ったり、色んな攻撃魔法を作ったりしていた。
『そうだな。さて、主。行くぞ?』
「おー!」
ミーサに乗り、森を走る。
木漏れ日が面白い具合に流れていく。
〈キャー!!!!〉
人の声が聞こえた……
聞こえてしまった……
心臓がドクンと嫌な音を立てる。
それなのに、無視することは出来なかった……




