↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人見知り勇者は、多重人格である  作者: 森野月夜
魔王城への道
PR
9/12

勇者さん、戻る

「ぎゃあああああっ」


悲鳴を上げて、ゼファー(三人目)は気を失った。


「教会に向かう途中、変な男に殴られて……有り金と杖は奪われるし」


勇者ゼファーの所在を司祭に問うと


「え、もう旅にでたよ」


「マジで?」


で、現在に至ると説明。


クロードは顔を顰めると


(ああ、そういえば……こんな顔でしたね)


間抜け過ぎて、すっかり忘れていた。


「旅には、先立つものが必要だろ。このダンジョンに挑戦して金を稼ごうと思ったが」

勇者様が見つかったので必要ない、と青年は言う。


「これからは、魔法使いロイがお供しやす」


「……ねぇ、そろそろ離してあげたら?」


アリアに言われ


「……え?」


ロイが周りを確認すると、冒険者たちからはゴミを見るように冷めた視線。


「リアル……幼女趣味?」


「そういや、自分でロリとか」


「いやいや、自分の名前はロイであってロリコンでは……」


しかし、他人からみれば気を失ったロリ(ただし、男)に抱きつく不審人物。


「すいません、この人……変なんです」


クロードに通報され


「話を聞かせてもらおうか」


警備の人にロイは拘束された。


「違うって、あの男がオレをハメやがった……つーか、思い出したぞ」


「大人しくしろ!」


引きずられて行くロイを見送り


「さようならー」


腹黒い笑みを向ける、クロード。


アリアは横目を向けると


「あなた、あの人の知り合い?」


「知っては、居るけど知りません」


そう言って、クロードはすっとぼける。


「……ううっ、ここは?」


ゼファーが目をさますと


「よかった、勇者さん気がつきましたか?」


クロードが声を掛ける。


ダンジョンに並ぶ人の列を見て、ゼファーはクロードの後ろに隠れた。


「な、なんで……こんなに人が多い所に」


元の人格に、戻っている。


「代わるつもりない、とか言ってたくせに……あっさり、戻ったわね」


法則って「男に抱きつかれること?」かしら、とアリアは続ける。


「どちらかと言うと……気を失うほどのショックでしょうか」


クロードの見解に


「じゃあ、あの三番目が出て来たらクロードさんが、抱きつけばいいってことよね」


アリアは言った。


「すいませんが……私、ホモじゃないですから」


(ゼファーに、ホモって言われたの根に持ってたのね……)



「次に方、ダンジョンの中へどうぞー」


係員に呼ばれ


「さあ、楽しいお宝探しの始まりよ」


「勇者さん、キリキリ歩いてください」


「お、押さないでください」


三人はダンジョンの中へ入った。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。