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サバイバルゲームで一括破壊したら惑星がひれ伏しました。  作者: 設楽七央


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123/123

この世界のNPCにも人生が、あるんだよ。


★初日夜/洞窟内


 おおおおおきなため息が出た。

 

 松明を作る手を止めて、チョットぼんやり……


 リアルだと、炎を見るのは精神安定に良いそうだ。ゲームだと、かまどの炎の動きも、五秒ずつ繰り返して、十五秒に一度火花が散る。


 だが『この炎』が『動きを繰り返している』ようには見えなかった。


 さっき火花が出たが、そのあと、もう一分以上火花が出ていない。

 

◆地球サーバー仮説


 このゲームに入る前、リアル地球に『ステイタスボード』が出現した。


 つまりは、リアル地球の百億人規模の人類と、その何億倍にもなる動植物を制御するサーバーが出現したってことだ。


 意味不明なので『地球サーバー』と勝手に呼ぶことにする。

 

 俺も実は『地球サーバーのNPC』かもしれない。


 俺が死ぬのを嫌がるように、『この世界』のNPCも、死ぬのは嫌かもしれない。

 

 かまどの炎が、ちらちらと踊る。


 嘲笑われているように見えるのは、俺の精神問題だろう。鼓舞されているように思うのも同じだ。


 何を見て、どう思うかは俺次第。

 

 そう、『地球サーバー』を動かしたやつにとって、地球人類である俺はNPCでしかない。


 そして、地球人類が作ったマイピのNPCも、プレイヤーの俺達にとっては『ゲームが作ったアバター』でしかない。


 それを『俺と同列』だと思って、殺すのを逡巡するのも、俺の勝手だ。

 

 妹が読んでいた『悪役令嬢もの』で、よくあるくだりだよな。

 

「あなたにとっては、みんなモブだと思ってるんだろうけど、悪役令嬢にも、他の令嬢にも人生があるのよ」

 

 そうやって悪役令嬢が、主人公の転生者を罵るシーンは覚えてる。

 

 この世界のNPCにも人生が、あるんだよ。

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