表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サバイバルゲームで一括破壊したら惑星がひれ伏しました。  作者: 設楽七央


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

117/130

ワールド生成前提再定義ログ

★ 世界生成前提の再定義


 『地球五分前仮説』という世界観がある。

 地球は5分前に生まれていて、全人類は過去を植え付けられている――そういうSF観だ。


 『マイピ』は、結局これだ。


 というより、「プレイヤーがワールドを作成したから発生した世界」なんだ。


 だから俺は、「ログインして30秒後にモンスターが出る」と思っていた。

 あの霧の中で焦ったのも、その前提があったからだ。


 でも――


 そもそも、「すでにこの世界が存在していた」としたら?


 あのとき、周囲にゾンビがいなかったのは偶然。

 ただそれだけで、「常時モンスターが存在していた」としたら?





★ マルチ後発参加モデル


 簡単に言えば、こうだ。


 「マルチのワールドに、3年後に入った新規プレイヤー」。


 3年分、他の全員が発展している世界に、あとから序盤状態で投入される。


 そんな環境で、生き残り合戦に勝てるわけがない。





★ 初動安全神話の崩壊


 俺は最初、「30秒後にしかモンスターは湧かない」と思って行動していた。


 だが、あの時、あそこは竹藪だった。


 単に、湧き条件を満たしていなかっただけでは?

 竹は上に葉を茂らせて木陰を作らない。見た目場は影をつくるが、モンスターポップ条件を果たさないんだ。


 もし森にスポーンしていたら。

 隣にいたのはパンダ(非敵モブ)ではなく、ゾンビだった可能性もある。





★ スポーンタイミング再検証


 あの時、パンダを見たのはログインから何秒後だ?


 パンダは有用動物ではない。

 有用動物の羊や牛は、スーパーハードでは当日わかない。つまり、パンダはいつでもそこにいるモブなのだ。制約がない。


 だが、「プレイヤーがいない場所では湧かない」モブだ。


 つまり、プレイヤーが一定時間その場にいなければ出現しない。


 パンダも同じだ。





★ 行動ログからの時間逆算


 あの時、何秒経っていた?


 わからない。


 テンパっていた。


 霧を晴らすために螺旋状に歩いた。

 半径20ブロック、つまり400ブロックを可視化した。


 霧の更新は半径2。

 だから約200ブロック移動した計算になる。


 移動速度を1秒4ブロックと仮定すれば、約50秒。


 ――いや、違う。


 一度、半径10ブロックで停止している。


 そして――


 パンダを見つけたのは、二歩目だ。





★ 記憶の不確実性


 ログインしても、動く前にインベントリを開いていた。

 実験アイテムを取り出していた。


 その後、混乱していた。


 だが、最初の一歩で、すでにパンダはいたはずだ。


 30秒、経っていたのか?


 もう、検証できない。

 記憶も曖昧だ。そんなもの、覚えていたとしても忘れるだけの時間がたった。


 死に物狂いで走り回っていたのだから。





★ 大規模存在の前提統合


 だが、億単位のゾンビが発生する条件が「プレイヤーが居たから」だったなら。

 大量のプレイヤーがここにいる。


 そいつらは、今もどこかで活動している。

 プレイヤーを検知し、探索している可能性がある。

 可能性ではない、死にものぐるいで俺を探している。


 見つかれば、戦闘は不可避。





★ 湧出条件の再仮定


 ここで、さっきの仮説に戻る。


 地球で、人間に関係なくアリが巣を作るように。


 この世界でも、プレイヤーに関係なくゾンビが徘徊しているとしたら?


 「プレイヤー周囲でしか湧かない」という前提では、


 億単位のゾンビは説明できない。


 だが――


 非依存湧出モデルなら、説明がつく。





 逆言うと、この世界は――

 「プレイヤー中心のゲーム」ではない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ