表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無職は転生してフリーターに進化した!  作者: 鋏と電灯
第三章〜後ろを振り返って〜
21/53

異なる世界

 モンドたち、『風吹くままに』はサイダニエ街を出て、セヴェル街に向かうため、旅車りょしゃを走らせている。


 そんな、ある日の夜


 モンドは旅車りょしゃの中にある備え付けのシャワーを浴びたあとの、少し涼むために外にでると、シュヴが空を見つめているのを見かけた。


「よう、シュヴなにやっているんだ? 」


 シュヴの隣に立ったあとモンドはそう声をかける。


「ん?いや、なんでもないぜ」


 シュヴは青い瞳モンドを見つめながらそう言うと、また空の方に目を向けた。


「空をに何か面白いものでもあるのか? 」


 モンドは、シュヴのそっけない態度が気になりそんなことを聞く。


「いや、星をながめていただけだよ」


 シュヴは、モンドを見ずにそう言う


「ふ〜ん」


 モンドはそう言うと、シュヴと同じく星をながめる。


「なあモンド、あの星たちほどんな存在だと思う? 」


 シュヴは、唐突とうとつにモンドにそんなことを聞いてくる。


「星の存在? 」


 モンドは、よくわからないシュヴからの質問に首をかしげてそう答える。


「あの星たちは、お前が考えているものとは随分ずいぶん違うんだ」


 シュヴは、少しだけモンドを見たあとに、また空へと目を向け直した。


「違うって? 」


 モンドが、シュヴの方を見ながらそう言うと


「ああ、お前の元いた世界の星は広い宇宙に点在しているエネルギーのかたまりだが、この世界の星は、この世界に生きとし生けるものすべてのたましいそのものなんだ」


 シュヴも、モンドの方を見てそんなことを言う。


「魂? ずいぶんメルヘンだな」


 モンドが不思議そうな顔をしてそう言うと


「まあな、そもそもな、このテラテッラは世界が三つに分かれているんだ」


 シュヴが座りながらそんなことを言う。


「え! そんなの初耳なんだけど? 」


 モンドもシュヴに合わせて座りながら、そう言うと


「そりゃあ、初言いだからな」


 シュヴは、少し笑ってそう答える。


「え〜、まあそうだけどさ、三つの世界って何? 」


 モンドは、シュヴの三つの世界を早く知りたいので、そうシュヴに質問する。


「そうあわてんなって、まずオレたちが今ここにいる世界を『現界テール』という」


 シュヴはそう言って、指で下をさす。


「ああ、今ここにいる世界だろ」


 モンドは地面を手で叩きながらそう言う


「そして、『現界テール』をかこむようにある『星界シエル』があるんだ」


 シュヴは空を見上げながらそう言う


「じゃあ、俺が今見てる星空は別の世界なのか? 」


 モンドは、星をながめながらそう言うと


「ああ、まったく違うの法則で動いている別の世界だ」


 シュヴがそう答える


「ふ~ん」


 モンドは、全く違うことわりで成り立つ世界をこの目で見ている


 そんな不思議な感覚を味わいながらそう返す


「それで今オレたちが見ている夜の空の世界を『夜魂界マムニュイ』といって、人はもちろん、動物や草木、微生物、役物ヴェルチュ魔物ヴィスの命や心、たましいと呼ばれるものがあるだ、そして『現界テール』にいる命あるものは『夜魂界マムニュイ』にある自分の魂とお互いに影響し合っているんだぜ」


 シュヴは少し笑いながらそう言う


「じゃあ、この星空のどこかにある俺の魂の星が消えてしまったら、俺は死んでしまうのか? 」


 モンドがそう聞くと


「ああ、そうだ、ついでにお前が死んだら、お前の魂の星も消えてなくなってしまうな、でもお前は『不死身ウードッドリグヘート』の星質ジェニーのおかげで魂の星が消えることはないがな、ついでに星質ジェニーというのは魂の星の個性みたいなもなんだぜ」


 シュヴがモンドの顔を見ながらそう言う


「そうか、あれ? じゃあ『六芒星の秘術エグザグラムソルセルリー』は、『エトワル』から力を借りる技術だから、それだとおかしくないか? 」


 モンドが首をかしげながらそう言うと


「ああ、あんときは説明不足だったな『エトワル』には二種類あって、『夜魂界マムニュイ』にある魂の星を『星命ヴイ』と言うんだ、昼の空の世界『昼法界シスジュルネ』にある『六芒星の秘術エグザグラムソルセルリー』に必要な星は『恵星ソレイユ』または『太陽たいよう』と言われているな」


 シュヴはそう答えた


「そうか、ん? でも太陽が六芒星の秘術エグザグラムソルセルリーに必要なら、昼しか使えないんじゃあないの? 」


 モンドは、自分が六芒星の秘術エグザグラムソルセルリーを夜にも使えたことを思い出し、そう疑問を口にする


「別に夜だからって太陽がなくなるわけではないからな、特に影響はないぜ」


 シュヴはモンドの方を見てそう答える


「この世界って、俺が元いた世界と似た感じなのにけっこう違うんだな」


 モンドが周りを見わたしながらそう言うと


「でも、現界テールはお前のもといた世界とそこまで違いはないぜ」


 シュヴはそう言う


「そういえば、この世界って、俺が元いた世界、日本と同じ言葉だし、物の名前も同じなのいっぱいあるよな? 」


 モンドは今までのことを振り返りながらそう言うと


「そりゃあ、なにもかもがまったく違う異世界に転生なんて嫌だろ? 」

 

 シュヴは笑いながら、そう答える


「それもそうだな」


 モンドも笑いながらそう言う


「そういえばさモンド、お前が異世界からの転生者だっていうことは、みんなに話さなくていいのか? 」


 シュヴは真面目そうな顔になり、そう言う


「う~ん、それは機会があったら言うよ」


 モンドが体を伸ばしながらそう言う


「あ、そう言って教えないつもりだろ」


 シュヴが意地悪な顔でそう言うと


「機会があればちゃ~んと教えます」


 モンドはそう言って立ち上がると


「やれやれ、どうだか」


 シュヴが呆れたように言ったあと、立ち上がる


「じゃあ、もう旅車りょしゃの中に戻るか」


 モンドがそう言うと


「そうだな」


 シュヴはそう返し


 二人は旅車りょしゃの中に戻った。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ