表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無職は転生してフリーターに進化した!  作者: 鋏と電灯
第二章~これからどうする?~
12/53

散策

モンド、イブ、リリトの三人は今、くしに刺したボリュームのある肉を、焼いてソースを付た物を、屋台やたいで買い、そのまま立ち食いをしていた。


「うん、けっこううまいな」


 甘さと辛さがちょうといいバランスでおたがいを引き立て合い、なおかつ後味あっさりとしたソースと歯ごたえがあり、濃厚のうこうな味がする肉が、かもしだすハーモニーに、モンドはそう声をらす。


「これで、一本190ウェイトなら安いですね」


 イブがモンドの言葉にそう返す


「おじさん、もう一本ちょーだい」


 リリトがそう言うと


「あ、じゃあボクには二本ください」


 イブが続けてそう言う


 モンドは屋台で食べすぎて、晩ごはんが食べられなくなって、シュヴに怒られるのが嫌なため、これ以上は食べないようにしようと考え、追加はたのまない。


「つぎは、あそこがいいな~」


 リリトが肉を食べたあと、そう言うと


「そうですんね」


 イブはそう返し


 今度は、魚の干物ひもののようなものが売っている、屋台へ向かった。


「一個ちょ~だい! 」


 リリトが幼い子供のような笑顔で、屋台のおばさんに話しかける。


「あ、じゃあ、ボクは三個ください」


 イブは続けてそう言った。





 モンドは、七軒ぐらいの屋台に回り、あることに気づく。


「なあ、イブ……、お前ってすごい量を食うな」


 モンドがそう言うと


「え、あ、すいません、お恥ずかしいところを……」


 イブは、褐色かっしょくはだを赤くして、そう言う。


「あ! いや、別に、たくさん食べることはいいことだと思うぞ俺は、でも今までの食事の量じゃあ物足ものたりなくなかった? 」


 モンドたちの食事の量は基本的に平等だったため、たくさん食べるイブになりないかな、と思いモンドがイブにそう言うと。


「あ、いえ、そんなことは! 」


 イブが首をり否定する。

 

「いや~、遠慮えんりょしなくていいって」


 モンドがなるべく優しくそう言うと


「はい……少しだけ……、でも! 大丈夫ですから、気にしないでください! 」


 イブはそう返してきた


「いや、ホント、遠慮えんりょしなくていいから、シュヴにも言っとくよ」


 モンドがそう言うと


「いや、ですが……」


 イブがまだ遠慮えんりょしていたため


「いや~、これから寝食しんしょくをともにする仲間だし、遠慮えんりょなんかしなくていいよ、それにいつか俺もお前に遠慮えんりょなくたよってくる時があるかもしれないしな」


 モンドがイブの遠慮えんりょのぞくためにそう言うと。


 を少しおいたあと


「あ、ありがとうございます! 今は力不足かもしれませんが……ご主人様にもどんどんたよられたいです! 」


 こころなしか、長い耳が上むきになっているように感じるほど、元気な声でイブは言葉を返した。


「お! うれしいね~」


 モンドがそう言うと


「なんの話をしているの~」


 リリトがそう言ってモンドとイブの会話に割りこんでんできた。


「うん、まあ、イブはよく食うからな、食事の量をやそうって相談してたんだ」


 モンドがそう言うと


「ふ~ん、そうなんだ、いいんじゃない」

  

 リリトがそう言った。


「あ! というかお前は晩ごはん食えるの? 」


 モンドがそう言うと


 ハッとしたような顔にリリトはなり


「あ~! どうしようー! 」


 リリトは声をあらげてそう言った


「あ~りゃりゃ、シュヴに怒られるかもな~」


 モンドはニヤついた顔でそう言うと


「ブー! イジワル言わないで~! 」


 リリトはその端正たんせいな顔を、モチみたいにふくらませてそう言った。


「ま! 冗談だって」


 モンドがそう言うと


「も~! どうせ怒られるんだし、こうなったら、めいいっぱい食べてやる~! 」


 リリトがそう言うと


「ボクもまだ、いけそうです」


 イブはそう言った


「そうか、俺はもういいから、ほかの所にいってくわ」


 モンドがそう言うと


「え! なら、おともします」


 イブがそう言うので


「いや、俺一人でいいよ」


 モンドがそう返すと


遠慮えんりょなさらず、たよってください! 」


 やる気に満みちた目のイブがさらにそう返す


「いや……遠慮とかじゃないから、ちょっと一人で散歩したくなっただけだから」


 モンドがそう言うと


「はい……わかりまりた……」

 

 ションボリした様子ようすのイブはそう返した。


「じゃっ」


 モンドはそう言うと街の中に消えていった。




 


 モンドはしばらく街を歩くと、本屋を見つけた。


 実は、モンドは旅の途中でひまになった時に読む本を買おうと思っていたのである。


「さ~て、この世界にはどんな本があるのかな~」


 異世界の書物しょもつ好奇心こうきしんと期待に胸をおどらせながら店の中に入る。


 …………


 ……


 モンドはしばらくのあいだ立ち読みをしていたが、学術書がくじゅつしょばかりであまり面白い本はなかった。


 数少ない、フィクションもこの世界の風土ふうどや歴史に詳しくないモンドにとっては面白いと感じられるものではなかった。


 おそらく、この世界では本を読むのは一部の知識人ちしきじんだけなのだろうな


 期待していたぶん落ち込みもはげしかったモンドはそう思いながら店を出ようとすると、黒い布で分けられたコーナーを見つけた。


 とりあえず見に行くか


 モンドがそんなことを考えながら中に入ると


 そこには、エッチな本がたくさんあった。


 おお~


 モンドはつい顔がゆるんでしまう


 さっそく、モンドは一冊の本を手にとり中を見てみる


 左のページには、モンドの股間を刺激する文字があり。


 右のページには、黒白の線だけの簡素かんそだが、可愛らしい少女がエロいことをしている絵があった。


 全てのページが左に文章、右に絵という構成こうせいであり、ほかにみた本も全部同じだったため、この世界ではこれが主流しゅりゅうなのだろう。


 しばらく立ち読みし、これだ! というものを見つけたので裏表紙うらびょうしを見て値段を確認する。


 4980ウェイト


 かなりお高い


 今モンドが持っているお金は全部で1万1000ウェイトぐらい


 二冊分か……。


 モンドはそう考え、もう一冊なにかないか探す。


 しばらくして、二冊目が決まりモンドは、こそこそとエロコーナーを出て、少し挙動不審きょどうふしんになりながらも、会計をませた。


「いいもん買ったぜ……」


 モンドは、そうつぶやいた。




 モンドが旅車りょしゃののあるところに帰ると


 シュヴ、イブ、リリト、スレイとモンド以外のメンバーは全員帰っていた。


「一体、どこほっつき歩いていたんだ? 」


 シュヴがそう言うと


「うん、まあ、街を散策さんさくしていたら、つい遅くなちゃって」


 モンドが、そう返すと


「あ~! 何買ったの~」


 リリトがモンドが持っている袋に気づいて、大きな声でそう言う


「え、うん、まあ、いろいろ」


 そう言ったモンドの目は少し泳いでいた。


「なんか、変だぞ」


 シュヴがそう言うと


「あ~! そんなことよりシュヴに少し話したいことがるんだ」


 モンドは話題をそらすのもねて、イブの食事の量のことを話すと


「ふ~ん、まぁ、いいけど」


 シュヴはあっさりそう言って、承諾しょうだくしてくれた。


「うん、ありがと、じゃあ俺少し疲れたから、部屋に戻っているね」


 モンドはそう言って、さっさと自分の部屋に向かう。




 モンドは、ベットと扉つきの小さなたなのある、せまいが一人でくつろぐにはそこまで問題のない自室で、とろあえずたなの中にエロ本を入れた。


「ふう……ひとまず安心」


 そう言って、シュヴに晩ごはんができたと、よばれるまでモンドはベットの上でねころがっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ