散策
モンド、イブ、リリトの三人は今、串に刺したボリュームのある肉を、焼いてソースを付た物を、屋台で買い、そのまま立ち食いをしていた。
「うん、けっこううまいな」
甘さと辛さがちょうといいバランスでお互いを引き立て合い、なおかつ後味あっさりとしたソースと歯ごたえがあり、濃厚な味がする肉が、かもしだすハーモニーに、モンドはそう声を漏らす。
「これで、一本190ウェイトなら安いですね」
イブがモンドの言葉にそう返す
「おじさん、もう一本ちょーだい」
リリトがそう言うと
「あ、じゃあボクには二本ください」
イブが続けてそう言う
モンドは屋台で食べすぎて、晩ごはんが食べられなくなって、シュヴに怒られるのが嫌なため、これ以上は食べないようにしようと考え、追加は頼まない。
「つぎは、あそこがいいな~」
リリトが肉を食べたあと、そう言うと
「そうですんね」
イブはそう返し
今度は、魚の干物のようなものが売っている、屋台へ向かった。
「一個ちょ~だい! 」
リリトが幼い子供のような笑顔で、屋台のおばさんに話しかける。
「あ、じゃあ、ボクは三個ください」
イブは続けてそう言った。
モンドは、七軒ぐらいの屋台に回り、あることに気づく。
「なあ、イブ……、お前ってすごい量を食うな」
モンドがそう言うと
「え、あ、すいません、お恥ずかしいところを……」
イブは、褐色の肌を赤くして、そう言う。
「あ! いや、別に、たくさん食べることはいいことだと思うぞ俺は、でも今までの食事の量じゃあ物足りなくなかった? 」
モンドたちの食事の量は基本的に平等だったため、たくさん食べるイブにな足りないかな、と思いモンドがイブにそう言うと。
「あ、いえ、そんなことは! 」
イブが首を振り否定する。
「いや~、遠慮しなくていいって」
モンドがなるべく優しくそう言うと
「はい……少しだけ……、でも! 大丈夫ですから、気にしないでください! 」
イブはそう返してきた
「いや、ホント、遠慮しなくていいから、シュヴにも言っとくよ」
モンドがそう言うと
「いや、ですが……」
イブがまだ遠慮していたため
「いや~、これから寝食をともにする仲間だし、遠慮なんかしなくていいよ、それにいつか俺もお前に遠慮なく頼ってくる時があるかもしれないしな」
モンドがイブの遠慮を取り除くためにそう言うと。
間を少しおいたあと
「あ、ありがとうございます! 今は力不足かもしれませんが……ご主人様にもどんどん頼られたいです! 」
こころなしか、長い耳が上むきになっているように感じるほど、元気な声でイブは言葉を返した。
「お! うれしいね~」
モンドがそう言うと
「なんの話をしているの~」
リリトがそう言ってモンドとイブの会話に割りこんでんできた。
「うん、まあ、イブはよく食うからな、食事の量をやそうって相談してたんだ」
モンドがそう言うと
「ふ~ん、そうなんだ、いいんじゃない」
リリトがそう言った。
「あ! というかお前は晩ごはん食えるの? 」
モンドがそう言うと
ハッとしたような顔にリリトはなり
「あ~! どうしようー! 」
リリトは声を荒げてそう言った
「あ~りゃりゃ、シュヴに怒られるかもな~」
モンドはニヤついた顔でそう言うと
「ブー! イジワル言わないで~! 」
リリトはその端正な顔を、モチみたいに膨らませてそう言った。
「ま! 冗談だって」
モンドがそう言うと
「も~! どうせ怒られるんだし、こうなったら、めいいっぱい食べてやる~! 」
リリトがそう言うと
「ボクもまだ、いけそうです」
イブはそう言った
「そうか、俺はもういいから、ほかの所にいってくわ」
モンドがそう言うと
「え! なら、お供します」
イブがそう言うので
「いや、俺一人でいいよ」
モンドがそう返すと
「遠慮なさらず、頼ってください! 」
やる気に満みちた目のイブがさらにそう返す
「いや……遠慮とかじゃないから、ちょっと一人で散歩したくなっただけだから」
モンドがそう言うと
「はい……わかりまりた……」
ションボリした様子のイブはそう返した。
「じゃっ」
モンドはそう言うと街の中に消えていった。
モンドはしばらく街を歩くと、本屋を見つけた。
実は、モンドは旅の途中で暇になった時に読む本を買おうと思っていたのである。
「さ~て、この世界にはどんな本があるのかな~」
異世界の書物に好奇心と期待に胸を踊らせながら店の中に入る。
…………
……
モンドはしばらくの間立ち読みをしていたが、学術書ばかりであまり面白い本はなかった。
数少ない、フィクションもこの世界の風土や歴史に詳しくないモンドにとっては面白いと感じられるものではなかった。
おそらく、この世界では本を読むのは一部の知識人だけなのだろうな
期待していた分落ち込みも激しかったモンドはそう思いながら店を出ようとすると、黒い布で分けられたコーナーを見つけた。
とりあえず見に行くか
モンドがそんなことを考えながら中に入ると
そこには、エッチな本がたくさんあった。
おお~
モンドはつい顔が緩んでしまう
さっそく、モンドは一冊の本を手にとり中を見てみる
左のページには、モンドの股間を刺激する文字があり。
右のページには、黒白の線だけの簡素だが、可愛らしい少女がエロいことをしている絵があった。
全てのページが左に文章、右に絵という構成であり、ほかにみた本も全部同じだったため、この世界ではこれが主流なのだろう。
しばらく立ち読みし、これだ! というものを見つけたので裏表紙を見て値段を確認する。
4980ウェイト
かなりお高い
今モンドが持っているお金は全部で1万1000ウェイトぐらい
二冊分か……。
モンドはそう考え、もう一冊なにかないか探す。
しばらくして、二冊目が決まりモンドは、こそこそとエロコーナーを出て、少し挙動不審になりながらも、会計を済ませた。
「いいもん買ったぜ……」
モンドは、そうつぶやいた。
モンドが旅車ののあるところに帰ると
シュヴ、イブ、リリト、スレイとモンド以外のメンバーは全員帰っていた。
「一体、どこほっつき歩いていたんだ? 」
シュヴがそう言うと
「うん、まあ、街を散策していたら、つい遅くなちゃって」
モンドが、そう返すと
「あ~! 何買ったの~」
リリトがモンドが持っている袋に気づいて、大きな声でそう言う
「え、うん、まあ、いろいろ」
そう言ったモンドの目は少し泳いでいた。
「なんか、変だぞ」
シュヴがそう言うと
「あ~! そんなことよりシュヴに少し話したいことがるんだ」
モンドは話題をそらすのも兼ねて、イブの食事の量のことを話すと
「ふ~ん、まぁ、いいけど」
シュヴはあっさりそう言って、承諾してくれた。
「うん、ありがと、じゃあ俺少し疲れたから、部屋に戻っているね」
モンドはそう言って、さっさと自分の部屋に向かう。
モンドは、ベットと扉つきの小さな棚のある、狭いが一人でくつろぐにはそこまで問題のない自室で、とろあえず棚の中にエロ本を入れた。
「ふう……ひとまず安心」
そう言って、シュヴに晩ごはんができたと、よばれるまでモンドはベットの上でねころがっていた。




