お金
モンドたち一行はザイダニエ街にたどり着き旅車を決められた場所に置き街の中に入った。
「なぁ、シュヴ? 旅車はなんで街中に入れないんだ」
活気が賑やかな街を歩きながら、あまり歩きたくないモンドはシュヴにそんな事を聞く。
「あんな、でかいのいたら邪魔だろ」
シュヴが一言だが的確な返しをモンドにする。
「わ~! おいしそ~」
リリトが何かの肉を焼いている屋台に吸い込まれるように動きながらそんな事を言う。
「リリト~、食べ歩きならあとで好きなだけしていいから、今は釜を売っているところを探すぞ~」
シュヴがそう言うとしぶしぶといった様子でリリトが戻ってきた。
「なぁ、シュヴ」
モンドがそう言うと
「どうした」
シュヴはそう返した。
「釜のほかに何がいるんだ? 」
確かに釜が主な目的だがほかにも道具はいるはずと思いモンドはそう言った。
「うん? ああ、釜を旅車まで運んだ後は自由行動の時間だ、そんときにオレ個人で勝手に買うよ」
シュヴはそう答えた。
「自由時間ねぇ、そういやお前たちはどうすんの? 」
リリト、イブ、スレイにそう聞くと
「あ、私はシュヴさんのお手伝いを、したいと思っています」
スレイはそういったの聞いて
「お、わるいな、助かるよ」
シュヴはスレイにそう言った。
「じゃあ、リリトは? 」
モンドがリリトにそう聞くと
「あたしは~、いろいろなお店で食べ歩きがしたいな~」
そう返してきた
「じゃあ、最後にイブは? 」
モンドがそう聞くと
「ボクは、ご主人様と同じがいいな」
そう返したので
「う~ん、俺はやりたいこともないし、街の様子見も兼ねてリリト食べ歩きに付き合うよ、それでもいいかイブ? 」
モンドはイブにそう言うと
「はい! がんばってお供します! 」
イブは元気よく返した。
「よし! みんなの予定が決まったことだし、さっさと釜を買いに行くぞ! っとその前に、こいつを金に変えなきゃな」
シュヴはウィンクしながら、旅車の中にあった派手で高そうな物品の入った袋を見せてきた。
モンドたちは釜を買う前に旅車の前に持ち主の置き土産を売るために貴金属や宝石などを売り買いしているお店の前に立つ。
まるで、要塞のような外装にモンドとイブとスレイは息をのむ。
「なんか、すごいな」
モンドがそう言うと
「そりゃあ、高価なものを扱う店だからな」
シュヴはそう返した。
「じゃあ、あのとなりのとなりにあるあれは? 」
リリトはもっと、大きく、寄せつけないような雰囲気のある要塞を指にさしながらそういった。
「ああ、あれは警軍の基地だよ」
シュヴがそう言った
「そういえば、ここらへん一体、なんか要塞みたいな建物ばかりだな」
モンドがそう言うと
「ああ、警軍の基地のちかくは、富裕層や高級品を扱う店が多いからな、やっぱり警備が厳重になるんだよ」
シュヴはそう言う
「まあ、たしかに警軍の近くは安心だわな」
モンドはそう言ったものの、やはり息が詰まりそうになった。
「そんなことはいいから、早く中にはいるぞ」
シュヴにうながされ、いかにも強そうな男達に見られながら店のなかえ入った。
「いらっしゃいませ」
上品で高級感(あふれるお店にぴったしな店員に迎えられた。
「おお~、こりゃスゲェな~」
外とは違い、頑丈そうなショーケースに入れられているが、豪華な装飾品の数々(かずかず)にモンドはついそんな声を上げてしまう。
「モンド、貧乏臭いからやめろ」
シュヴがモンドをたしなめる。
「でも、こんなに高価なものを沢山見るのは初めです」
イブはそんな事を言う
「ふう、やれやれ、あのすません査定をお願いしたいんですが」
シュヴがそう言うと
「はい、承知致しました」
少し年増だが知性と気品を感じられる女性の店員に連れられて、モンドたち個室に入った。
女性店員は一つ一つ丁寧に見て、しばらくしたのち
「査定が終了いたしました、総額で658万8739ウェイトになります」
ウェイトはこの世界のお金の単位だ。
「正しかどうかご確認ください」
そう言うと
大量の硬貨が詰まった袋と数種類のメダルのようなものを数枚ずつ置いた
「はいあい、どうも」
シュヴが袋に中を出すと大量の金貨が出てきた
「よし! スレイ手伝ってくれ」
シュヴがそう言うと
「はい」
そう言って二人で金貨の枚数を数えた。
…………
……
しばらく立ち
「ふう、ピッタシだな」
シュヴがそう言うと
「はい! 」
スレイがそれに返事をした。
「じゃあ、どういたしまして」
シュヴがそう言うと
「またのご利用お待ちしています」
女性店員が深々(ふかぶか)と頭を下げたのを見て、モンドたちは店を後にした。
「なあ、いろいろなメダルみたいなもんがあったけどあれなんだったの? 」
モンドがそんな事を言うと
「ご主人様ってお金を見たことないんですか!? 」
イブが驚いたような声を上げた
「ああ、世間のことに疎くてね」
「そうですか、だったらぜひボクに教えさせてください! 」
イブはなんだか嬉しそうな顔をしてそう言った。
「ああ、たのむよ」
モンドがそう言うと
「はい! 」
イブが元気よく言った
イブはモンドに頼られるのがたまらなく嬉しいのだ。
…………
……
「ああ、大体わかったよ」
モンドがそう言うと
「えへへ、ありがとうございます」
イブは嬉しそうにした。
「そんじゃあ、レクチャーが終わったところで、釜買いに行くぞ」
シュヴはそう言った後、モンドたちは釜を買いに街を歩いた。




