Story85「優しすぎる女性」
この時の瞳さん笑った笑顔が僕には、可愛く思ってしまったのである。
それから川に到着し、僕たちはさっそくビニール袋と大きめのピンセットを手に取り落ちている缶やおにぎりのから袋を回収していく。
「瞳さん結構色々捨ててあるんだね! 」
「そうなんだよね~ 雑誌類も結構あるから私も困っちゃうよ。うん? この雑誌なんだろう… 」
「何か気になる雑誌でも捨ててあったの? 」
僕が瞳さんのところに向かうとそこにはR18の雑誌で表紙には、僕が大好きなセクシー女優の古川 麻衣ちゃんが全裸になっている表紙で僕は、慌てて目をそむけた。
【古川 麻衣ちゃんの解説】
古川 麻衣ちゃんとは超人気のセクシー女優で胸は小さめではあるが、巨乳党の男性にも人気がありファンからは、まいちゃん、まいたん、まいちん、まいまい、まいちー、まいちーず等と呼ばれている。
地上波・CS放送の深夜番組のみならずセクシー女優としては異例的の地上波でのゴールデンタイムの番組にも出演のオファーが、かかり最初はゲストとして出演したのだが、視聴率が今の時代では考えられない25%を記録し、それからはレギュラー出演しているらしい。
しかし最近ではセクシー女優を辞めると言う噂もあるらしいが、それはまた別のお話である。
「優くんの好きそうな本だよ! 麻衣ちゃんだって」
瞳さんがまたからかってきたので僕は、顔を赤くしながら答えた。
「好きそうな本じゃないから! 」
「否定しなくて良いんだよ! 男子ならつい興味が出てしまって普通なんだからね」
「別に否定なんてしてないから」
「誰にも言わないから本当の事を私に話してくれないかな?私は別に好きであったとしても優くんの事を嫌いになったりなんてしないから」
「それじゃ他のメンバーに言わないでよ!
別にどの本でも好きって言う訳じゃないんだけど、古川 麻衣ちゃんは僕がいちご荘に来る前の時に深夜のテレビで初めて見掛けた時にすごく可愛いなって思ってそれじゃ男性とのえっちなシーンはない普通の全裸の写真集を出すって宣伝してたから、それでその写真集だけは、買って今も部屋の引き出しの中の一番下の方にいれてしまっています」
「そうだったんだ…それじゃ今、落ちている本は意外と綺麗だし持って帰ろうか!」
「瞳さん何、言ってるんだよ! 」
「だって優くんが好きな麻衣ちゃんの本をこのままになんてしておけないから、見る見ないは別として持って帰ろう!誰にも言わないし、私の部屋に預かっていても良いんだよ」
「確かに麻衣ちゃんは好きだけど、普通は嫌われてドン引きされるはずなのに瞳さんは、してないの? 」
「全くしてないよ!だってここで嘘つく事も出来るのに優くんは、私を信用してくれて正直に話してくれたじゃん!おまけに麻衣ちゃんが好きって言うことだって打ち明けてくれた」
「それは瞳さんが誰にも言わないからって言ってくれたから話せただけだから」
「それでも中々話せるものじゃないと私は思うよ」




