わからないことはわかる人に聞くっす
『ンで? 結局こレかラどうすルツもリなンだ? 小猿を守ルにシても幸せにスルにしてモ、今ノてメえじャ何も出来ネぇぞ?』
輪っかさんからそう言われてハッとしたっす。
確かにノープランだったっす。でも、目標を定めたのなら後はどうするかを考えればいいだけっすからまだ気が楽っす。
「ウキー、ウキッキウキウキ?(んーそっすねー、とりあえず輪っかさんどうすればいいと思うっすか?)」
わからないことはわかりそうな人に聞くっす。
聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥っすよ。
それに、輪っかさんは最初に知識とかくれるみたいなこと言ってた筈っす。ということは物知りさんっす。ならきっと欲しい答え、もしくはヒントをくれる筈っす。
『キヒャヒャ! なンでぇナンでえ? 自我崩壊起こしかけて、世迷い言を垂れ流したかと思えば、随分と理知的ナ思考回路になッたなぁおい? 問われたからには答えよう! 我ハ叡智を授けるモノなリ! キヒャヒャヒャ!』
おお! なんだかすごそうっす!
『マあ、期待してもラッてルところ悪いが大シたことハ言えねぇぞ? トにかく魂の格を上げロ。ンでもッて進化シロ』
レベルと進化っすか?
何かゲームみたいっすね。そういえば小さいお方にも進化とかレベルとか書かれてたっすね。
ん? というか、ここって結局どこなんすか? さっきは混乱して結局答えが聞けなかったっす。
『ぁあ? 猿畜生の担い手サマ、てメえまサかマだわかッテなかったノか? ……仕方ねぇナ、今のオレ様が得られる知識を授けてやる。てメえがいたのはココとハ別の世界だ、物理法則から概念まで異なル世界に、てメえは今いル。ここマでハいいか?』
え?! 自分別世界の住人だったんすか!?
通りで見たこと無い生き物とか風景だと思ったっす。
『能天気も極まッテやがルな……トにかく、てメえハ別世界かラの転生者ダ。記憶を引き継いでノ転生は何らかの契約をシていナければ起こラネぇ。世界を跨ぐ場合ハかなリ高位の存在と契約を結ンだ筈だが……覚えテねえヨなぁ』
申し訳ないっす。冷静に思い返しても、断片的にしか思い出せないっす。内容もわりかしどうでもいいものばかりっすし。
『さッき言った被害者ッテのハそういうことダ、随分と雑に飛ばさレたラシい。多分てメえノ記憶が曖昧なのハ高位の存在が関わッてルとは思うが、今のオレ様にはワからねえかラ後回しだナ。ンで、話を戻すがここハ魔物と精霊の住マう地、エルナート大森林と呼ばレる場所だ』
雑なお仕事……世知辛いっすねぇ。
しかし、魔物と精霊!
ますますゲームみたいっすね、ファンタジーっす。
『てメえも魔物だからナ? 後で自分自身を見れバわかるかラその説明ハ後回しにすルが。魔物ハこノ世界だと人間の目ノ敵にさレていルかラ、見つかッタラてメえも小猿も殺さレルと思っとけ。特に小猿は希少性ノ割に弱えからな』
そういえば、狙われやすいとか書いてあったっすね!
小さいお方を襲うような不埒な輩は許さないっす!!
『ああ、もうそレでいいヤ……ともかく、そういう奴等かラ小猿を守ルためにハてメえ自身も強くなくチャ話になラねぇ。そのための魂の格だ。昇格、進化シていけバいずれ神に等シくもナルだろうヨ』
そういえば、その進化ってなんすか?
自分は今ちょっと毛が濃い猿っぽい人間っすけど、所謂類人猿に近い先祖帰りっぽい人間っすけど、もっと人間らしい人間に近づけるってことっすかね?
『いヤてメえは猿……ぁあそレハもういいヤ、進化ナ進化。進化ッつーノはてメえが想像シてルものとハ少し違う。魂の格が上がレばその魂に見合ッた姿形に変化すル、そレが進化ダ』
それでどうしたらレベルは上がるんすか?
やっぱり戦って勝たないとダメなんすか?
『ハッ! 転生者、それもてメえの世界ノ人間はそこラ辺ノ理解力が異常だナ! キヒャヒャ! そうサそノ通リ! 魔力を持ッた生き物ノ血肉を喰ラうことにヨリその力ノ一部を手に入レる! そうシてよリ強力に強大になッていく!』
なんか輪っかさんが悪魔みたいなこと言い出したっす。




