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03-12

「では、クシ先輩 改めまして先ほど見た夢の事なのですが」


「ん?あーそういえば 悪夢を見たって言ってたね。まだ覚えてたんだ」


「当然です。あのレベルの悪夢ともなれば、そうそう忘れる事も出来ません」


「ちなみにその話を聞く前にちょっと聞いておきたいんだけど」


「はい?何でしょうか」


「その夢って、まさか<エルダー・テイル>に関係してる?」


「!!なぜわかったんですか!?」


「いや〜冗談で言ったつもりなのに、まさか夢の中でもゲームしてるとは、さすがにちょっと引いちゃう。ゲームの夢でうなさられるなんて、どんだけ真面目っ子なの山ちゃんは。うん、やっぱりその話を聞くのは止めよう。イヤな予感しかしない」


「なっ!、ちょっと待ってくださいクシ先輩!さすがにこのモヤモヤ感を晴らさないと気になって休む事も出来ません」


「えー、どうせただの夢なんだから、そのうちすぐに忘れるって」


「確かにそうなのでしょうが、ですが今クシ先輩に直接聞いておかないといけない気がします」


「うーん、そこまで気になるんだったら聞いてあげるけど、山ちゃんがここまで食い下がってくるのに若干引く」


「っ!そうですね、失礼しました。一旦、落ち着きます」


「まあ、時間はあるんだしゆっくりでいいから」


「では、まず何故か私がギルドホールにいて、、、、」


「あ、ああ、うん(しかもギルド関係の夢か!)」




数分後



「という夢を見まして。夢だけの話だとは思うのですが、所々に妙に現実味があり気になって仕方がないので、クシ先輩のご意見をと」


「、、、、そうだね、とりあえず私をヒメちゃん扱いした奴の名前を聞こうか。今度会ったらしばく」


「はい?えーと、知っているプレイヤーとかではなく、あくまで夢に出てきただけの人物であって、、え!ちょっ、どうしたんですかクシ先輩、急に私の顔に手を当てて、ってちょっと何でがっちり頭をロックしてるんですか!首から上が全く動かないのですが!」


「夢の中の住人なら、山ちゃんに頭突きすればいいかなと、、、、って冗談だよ、冗談だよ」


「、、、目が本気のオーラを出していましたが」


「そのことは置いといて、その山ちゃんが見た夢のことだけど、かなり捻じ曲がってるけど案外間違ったことではないよ」


「え!?やっぱりクシ先輩には何かわかるんですか」


「そうだね、正直 本当かどうかは知らないけど、夢って『自分が知らない事』を見る事はないらしいよ。本人は全く覚えていなくても何処かでソレを知ってるんだって。例えば、すれ違った人の会話とか電車の広告とか店のラジオとか、そういった無意識で得た情報から創造するから『知らない事』の夢をみるそうだよ。で、さっきの話で山ちゃんが知らないといっていたギルド内の事はずっと前から起こっていることで、山ちゃんが全く知らないでいる方が難しいんだよ。最近は色々と忙しかったし、ちょうどゆっくり話す機会かもしれないね」

話は進まず、リアルの時間だけが進んでしまった



「山ちゃん聴こえる?」


「貴方は誰ですか?」


「私?私は私だよ」


「こっちに何のご用で?」


「インフルエンザにかかった、、、」


「では、このお粥をどうぞ」


「ゴメン、無理」


「ですよね」

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