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二人の転校生

・・選手を選ぶのを戸惑っている快斗。そこに現れた2人の転校生とは?

あれから3日。快斗は未だ選手を選べずにいた。魔法学校大会はその魔法学校の威信や、名誉などもかかっている。そのため、軽はずみに選んでいけない事はもちろん、それなりの技術と精神力を持ち合わせていなければ選ばれないのだ。

(少しでも早く練習しなければならないのに・・・!)

快斗の焦りは日に日に増していったのであった。

『今日は、転校生を紹介します』

(ん、転校生?)

快斗は疑問を持った。というのも、この魔法学校の性質上、転校生が入ってくるケースは非常に稀で、しかも転校してくる子はかなりの確率で、技術がとんでもなく高い。4年前にも転校生がいたらしいが、1年で学校トップまで上り詰めたらしい。

(これはチャンスかもしれない・・!)

快斗は、人格さえ良ければ選手に取り入れようとしていた。・・が。

『ちなみに転校生は2人います』

『はっ⁉︎』

今まで、1年中に2人以上転校生が来ることなどは無かった。しかも2人同時とは。

『では挨拶して』

『はい。みなさまご機嫌よう。わたくし、西條穂花と言います。みなさまと同じ16歳ですわ。これから仲良くして下さいませ』

『次は私だ。貴様らよく聞け。この私こそが

これからこの学校のトップになる葉宮風香だ。まあせいぜい私を真似て頑張るがいい』


・・・・・・

(うん。何と言うか、予想を遥かに上回ってしまった)


『この2人に質問は?』

『『『・・・・・・・』』』

質問したいことは山ほどあるが、恐すぎる。

まず、穂花という子が瑠璃色の瞳をしているから、多分魔法使いなのだろう。だが、風香と言った子は、黒い瞳なのだ。常人の黒ではない。透き通るような漆黒の黒だ。


・・・・・どうしよう・・・

ここで質問しなければ彼女らの情報を得ることが出来ない。たが、ここでもし下手をすれば自分自身を失う危険性もある。どうしよう・・・・


(ふーん。瑠璃に漆黒か。まあ魔法使いは分かったけど、果たして風香って言った子はどんな能力を持っているのかな。)

その頃瞳は、周りの様子を気にもかけず、質問しようとしていた。・・・


・・・・・『『はい!風香さんはどんな能力を持っているんですか!って、えっ?』』

『なるほど、お前らの仲が良い事は良く分かった。じゃあ風香さん。答えて』

『『ち、違います‼︎』』

『ああ。答えてやる。私の瞳は漆黒、つまり悪魔の色だ!よってこの私は精霊を操る事が出来るエレメンタルマスター(精霊使い)なのだ!分かったらとっとと私の呼び方を『様』に改めろ‼︎』


・・・・ヤバい。なにがつまりなのか、なにがよってなのかは分からなかったが、この質疑応答にこいつの呼び方を『様』と改める必要性を一切感じなかった。・・・あとちょっとで大事な部分を聞き逃すところだった。


・・・・精霊使い・・か。

確か30種の精霊全てを操る事の出来る人達がいるらしいけど、この子もそうなのかな。まあ、いいか。これから楽しくなりそうだし。


『よろしくお願い致します。風香様』

『じゃあよろしくね。風香ちゃん』


・・最後の挨拶は、ハモらなかった。


・・・放課後 生徒会室

・・・・コンコン

(ん、誰だ?なんか苦情か?)

快斗が苦い顔でドアを開けると・・・

(失礼します・・けど文句はないな?)

風香の鋭い眼差しが快斗に刺さった瞬間、快斗の苦い顔は一瞬で、恐怖に染まった。

『ふ、ふふふふ風香様〜⁉︎な、ななな何故生徒会室に来やがっ・・いらっしゃったんだ・・のですか?』

『堅苦しくしなくていいわよ。あのキャラは学校用だから。今は素なままの性格よ』

こ、これが素だと⁉︎確かに声質も柔らかくなってるし、語尾も穏やかだけど、変わりすぎだろ‼︎

『実はお願いがあってね。私と結婚してくれない?』

『ああ、結婚ね。えっと、生徒会室にきた用事は、プロポーズ?はっ?ええええッ⁉︎』

(風香様は、いや、風香はキャラを作っている事を除けば、というかキャラを作っていても抜群に可愛い。ほのかな桃色のツインテールに、スレンダーな体型、BWH(スリーサイズ)のバランスの良さ。もしキャラを作ってなかったらどれほどの人気だっただろうか。しかし、まだ初日、からかっているのかもしれないし・・・)

グサっ・・・・

『いってーー!!』

『何をしているの?冗談に決まってるじゃない』

(やっぱりからかってたか・・ていうか痛えー。動揺してるところにペンで刺すなんて・・)

『いてて・・ていうか何でそんな冗談言ったんだ?』

『スキンシップっていう言葉を知らないの?』

『いや、知ってるわ。俺だったから良かったけど、本気にする奴がいたら可哀想だ。お前は外見だけは美少女なんだから』

『むー。それは私の身体に興味があるという、きわめて変態的な発言ですか?』

『断じて違う‼︎』

何を言い出すんだこの子は。今の俺の発言にそんな要素は一切なかった・・・と思う。

『で、何のために来たの?』

『魔法学校大会のエントリーに』

『・・・で、本当は?』

『魔法学校大会のエントリーに』

『・・・・・マジで?』

『ええ。大マジよ』

どうしようどうしよう、本当に来ちゃったよ。そりゃあ強いのかも知れないけど、学校に流れてるキャラがキャラだからなあ。

『と、とりあえず生徒会会議にかけて通ったらいいよ』

『で、その会議はいつやるの?』

『こ、これからです』


20分後・・・

『では、生徒会会議を始めます。まず、魔法学校大会の選手として、エントリーしにきた人がいるので、その審査をしたいと思います。 では、自己アピールをどうぞ。』

『ああ。私は1年の葉宮風香だ。貴様らの学校を大会の優勝へと導く、・・そうだな、救世主的存在だ。とっととこの私を選手にするがいい‼︎‼︎』

(・・・どうしよう。台詞だけ聞いてると侵略者的存在にしか思えない。)

『まあ、実力みて良かったらいいんじゃない?』

(あれ?意外とすんなり通るかな?)


・・・5分後

『では明日の放課後に実力テストを行います』

・・・ということで、風香の実力テストの実施が決定したのであった。


・・・その夜 葉宮邸にて


風香は入浴中であった。ほのかに入浴剤の香りがしている浴槽には、アヒルのオモチャと水鉄砲が浮かんでいる。

『えい♪』

風香が精霊魔法を頭の中で思い浮かべると、水鉄砲が3匹のアヒルに向かって水を放った。

(良かった。テストまではいけて。あとはテストだけど、余裕ね)

風香は微笑むと、真剣な表情でつぶやいた。

『待っててね。快ちゃん』


参考、勉強にさせていただきたいので、コメント、感想等をよろしくお願いします。

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