表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

7.どうせ自分のせいにしておけば。

短いです。ユキト君の語りです。

次回の次回くらいからシリアスは終わると思います。

というか終わらないと私の心が死ぬ。

小さい頃から、自分が全部悪かった。

生まれてきた自分が。

のうのうと生きている自分が。

穀潰しと罵られて。

そんな中で生きていると、両親の愛が気持ち悪くて。

そんな風に思う自分が1番可笑しくて。

何度獣耳を、尾を千切ろうとしたか。

奇異な視線も、罪の濡れ衣も、全部自分のせい。


自分のせいにしていれば楽だから。


何も言わなくていい。

自分が貶められるだけで、周りには何の害もない。

それがいつものことだし、慣れてるし。

慣れていることを幾らやられたって何とも思わない。

自分が悪いと実際思ってるし。


そんな風に心を殺して、生き続けるなんて。

苦しい。

自分が生きていることが罪なんて。

誰か理由を与えてくれ。


泣くことは生きている証拠と、先生は言った。

違う。

俺だって生きていない。


誰か助けて。

死にたくない。

生きているのに死んでいるなんて嫌だ。


嫌だ。

嫌だ。嫌だ。助けて。誰か。

死にたくない。生きるのも辛い。理由が欲しい。

欲しい。欲しい。欲しい。


……俺は、人間が嫌いになれないんじゃない。

俺は、自分の事で一杯一杯なだけなんだと、そんなこと。


俺は気付きたくなかった。

辛い。

キャラに感情移入しすぎて辛い。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ