屈辱ヒーロー、名乗る
俺なったのかヒーローに...
俺は喜んだ。興奮に打ち震えた。
「ヒーローになったんだ、ヒーロー。ヒーロー。ヒーロー。ヒーロー。ヒーローに!!」
隣で見ていた女性?は驚いた。先ほど変態におそわれていた女性?は驚きながら、俺を見た。
「あなた本当にヒーローなの?」
何を言ったのか分からないが、驚いているのはその声音を聞けば伝わってくる。
俺は自分に見とれ、さらに自分に見とれるために鉄の塔の鏡をながめた。
するとどうだろう?俺の姿は変わっていた。元のファッションに。元の布に。
俺は驚きつつ口から言葉が漏れてしまった。
「俺、ヒーロー?」
女性は間髪入れずに答えた
「ええ、ヒーローよ。私を助けてくれたからね。」
すると、鏡に映る俺の装いがかわった。またあの全身タイツの姿に。
これはどういうことなのだろう?
頭が混乱している。ヒーローという単語が、言葉の伝わらないこの世界で共通言語であること。謎の覆面の変態。この女性?
俺は口走ってしまっていた。
「あの変態...]
それを聞いた女性は驚いた。
「変態...]
彼女がそう言っているのを聞こえた。そこから彼女が言っていることは分からなかったがどうやら変態という言葉はこの世界でも共通言語のようだということが分かった。
hentaiとhero,この言葉になんの関連性があって共通言語になっているかはわからないが、ひとまずのところこの世界でも通じる言語のあることに俺は安堵した。
And,俺はそのまま女性に話を聞いた。
もちろんこの世界の言語はわからない。
だから、俺は今知っているカードhentaiとhero、そしてジェスチャーでごり押すことにした・
「hentai,hentai, hero,hero」この世界はどこかというジェスチャーも加えてだ。
ジェスチャーだけでよいと思うかもしれないが、言葉をしゃべることで話せる相手だということを相手に開示しておくのだ。
すると、ジェスチャーのおかげか言葉のおかげか、女性は困惑の顔を浮かべつつも、答える。
「Tokyo.」
どうやらここはTokyoというようだ。
俺はこのことがあっているかを確かめるために指をさしながら女性に尋ねた。
「T...o...k...y...o?」
すると女性はドラゴンの調教に成功した時のサーカスの団長のような明るい顔になった。
女性はつづけた。
「Tokyo!Tokyo!」
女性はようやく俺に見せていた困惑の目をやめ、人を見る目をするようになっていた。
そうだ。ひとまず、自己紹介をしよう。
俺はジェスチャーを使い、自分の名前を---いや、何で自分の名前をバカ正直に言うんだ。---俺はヒーローじゃないか。
俺はヒーローなのだから、ヒーローらしいかっこいいモーションを約3分前後送った後、自分のことを指さし言った。
「ヒーロー ガン・バル!!」
女性の俺を見る目が、暖かくなっていた。新鮮な暖かさのある、生暖かい目で。




