表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者が来ないので暇つぶしに太陽系を魔改造してみた ~圧倒的な力と財力で子供たちを育て上げたら、いつの間にか銀河の管理者になっていました~  作者: さらん
後継者戦争編 ~史上最大の親子喧嘩~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/44

『孝行』

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

本日も更新しました。



第七十九章:星々の凱旋 —— 成長した子供たち


数年(あるいは十数年)の月日が流れた。


帝都・東京は、相変わらず平和で、少し退屈で、しかし銀河一豊かな都市として繁栄していた。


ある日、太陽系の主要なワープゲートが一斉に開いた。

侵略者ではない。

それぞれの星を統べる「王」たちが、約束の刻限を迎え、親元へ帰ってきたのだ。


1. 火星の王:レオ(20代後半)

最初に降り立ったのは、赤錆色のマントを羽織った青年、レオ。


かつてのボサボサ髪の少年は、今は精悍な顔つきの建築家兼統治者になっていた。

彼の背後には、重力制御で浮遊する『移動要塞都市・マルス』が影を落としている。


「親父(陛下)。火星はもう、地球のコピーじゃない。重力さえもデザインされた、物理法則の実験場だ」


2. 木星の女王:ソフィ(20代半ば)

次に現れたのは、冷ややかな美貌を湛えた女性、ソフィ。


彼女の周囲には、常に数体の自律型防衛ドローンが浮いている。

彼女の手土産は、木星の超重力下で生成された『対消滅エネルギー・バッテリー』。


「エネルギー効率は99.9%まで改善しました。これ一つで、地球の全電力を100年賄えます。……褒めていただけますか?」


3. 小惑星のドン:ジン(20代後半)

そして、派手なスーツに身を包み、数人の異星人秘書を従えた男、ジン。

彼の笑顔は、以前よりも胡散臭く、そして洗練されていた。


「やあ、陛下。アステロイド・ベルトのGDPが、ついに地球を抜きましたよ。

今や銀河の富の半分は、僕の金庫を経由しています」


4. 虚空の冒険者:カナタ&ミオン

最後に、空を裂いて現れたのは、傷だらけの恒星間船『イザナギ・改』。


タラップから降りてきたのは、野性味溢れる男カナタと、神秘的な歌姫ミオン。

彼らの背後には、彼らを慕う多種多様な異星人の戦士たちが控えている。


「よう、親父。銀河の果てまで行ってきたぜ。

……土産話なら、死ぬほどある。聞く覚悟はあるか?」



第八十章:最後の晩餐ファミリー・ディナー


皇居の大広間。

久しぶりに全員が揃った食卓には、地球の料理が並んでいる。


しかし、空気は張り詰めていた。

彼らはもう、湊に庇護される「子供」ではない。

それぞれが、一国の、いや一つの星系の支配者としての「覇気」を纏っている。

湊は、グラスを片手に彼らを見回した。


「よく戻った。……私の庭(太陽系)も、随分と狭くなったようだな」

レオが口を開く。


「単刀直入に言います、陛下。僕たちはもう、あなたの『下請け』じゃない」

ソフィが続く。


「私たちは、それぞれの領域で、あなたを超える成果を出しました」

ジンが笑う。


「陛下、そろそろ隠居して、悠々自適な年金生活なんてどうです? 後のことは僕らがうまく回しますよ」

そして、カナタがニヤリと笑って、食卓にナイフを突き立てた。


「アンタが座ってるその椅子(玉座)。……そろそろ誰かに譲る気はねえか?」

彼らの目にあるのは、反逆の意思ではない。

「乗り越えるべき壁」としての湊への挑戦状だ。


「……ほう」

湊は、ゆったりとワインを飲み干した。

そして、獰猛な、しかしどこか嬉しそうな笑みを浮かべた。


「親孝行な子供たちだ。育ちすぎて、親を食い殺そうとするとはな。

……いいだろう。欲しいなら奪ってみせろ」


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

もし「面白い」「続きが読みたい」と思っていただけましたら、

下にある【☆☆☆☆☆】マークから、評価ポイントを入れていただけると執筆の励みになります。

ブックマークもぜひよろしくお願いします!

次回は明日20:10に更新予定です。

次の話:『未熟』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ