表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者が来ないので暇つぶしに太陽系を魔改造してみた ~圧倒的な力と財力で子供たちを育て上げたら、いつの間にか銀河の管理者になっていました~  作者: さらん
銀河の管理者編 ~システムを論破する者~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/44

『交通』

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

本日も更新しました。



第四十四章:魂のクラウド化 —— 『プロジェクト・アヴァロン』


騒動が鎮圧された後、湊は押収した教団のサーバーと、ミオンが持ち帰った「水晶惑星のメモリ技術」を照らし合わせていた。


「教団の連中は愚かだったが、一つだけ正解を引いていた。

『意識はデータ化できる』ということだ」

これまでの人類の技術では、脳のデータを完全に保存するには容量が足りず、コピーすると劣化(発狂)してしまった。


だが、水晶生命体の「超高密度メモリ」を使えば、人間の魂を完全に、劣化なしで保存・複製できることが判明した。


「これを組み合わせれば、人類は肉体のかせから解放される。

……死さえも、ただの『ログアウト』に過ぎなくなる」

1. 帝国公式『魂の銀行ソウル・バンク

湊は直ちに新制度を発表した。

それは、国民の意識を定期的にバックアップするシステムだ。

* 対象: 帝国への貢献度が高い「ランクA」以上の市民、および特殊技能を持つ技術者・芸術家。

* 機能:

* 不死の保証: 事故や病気で肉体が死んでも、直近のバックアップデータから、新品の肉体(クローンまたは義体)に意識をダウンロードして蘇生できる。

* 知識の継承: 熟練の職人が死んでも、その「技術データ」だけを抽出し、若者にインストールすることが可能になる。


「死による人材の損失は、国家最大の損失だ。今日から『死』を廃止する」

人々は歓喜した。


独裁に従い、貢献しさえすれば、永遠の若さと命が約束されるのだ。

これは最強の飴であり、同時に「バックアップを消去する」という最強の鞭(罰)でもあった。



第四十五章:光速を超える通勤 —— 『データ・テレポート』

そして、この技術の真価は「移動」において発揮された。


外宇宙にいるカナタやミオンとは、ワープ航法を使っても物理的な移動には時間がかかる。

だが、意識データとして送信すれば?


1. 物質転送のその先へ

帝都の転送センター。

湊は、真新しいカプセルに入ろうとしている外交官を見送っていた。


「行ってこい。現地での身体は、向こうのプリンターで出力済みだ」

「はっ。……行って参ります(送信されます)」

スイッチが押されると、外交官の意識は瞬時にデータ化され、超光速タキオン通信に乗って数千光年先へ飛ばされた。


受信側の水晶惑星では、物質変換装置で作られた「空の肉体」が待機しており、そこに意識がダウンロードされる。


所要時間、ゼロ。

これが究極の移動手段、『意識転送マインド・ジャンプ』である。


2. 銀河をまたぐデュアルライフ

この技術により、人類の活動領域は爆発的に広がった。

* 朝: 地球の自宅で朝食をとる(肉体A)。

* 昼: 意識を飛ばし、木星のソフィの工場で重機を操作する(肉体B)。

* 夕方: さらに遠く、カナタが開拓した未踏惑星で冒険を楽しむ(肉体C)。

* 夜: 地球に戻り、家族と過ごす(肉体A)。


「肉体」は現地のレンタル品(端末)に過ぎない。

本質である「意識」だけが、銀河中を瞬時に飛び回る。

物理的な距離は、完全に意味をなさなくなった。



第四十六章:全知への接続 —— 『アカシック・ダイブ』

さらに、水晶惑星からもたらされた「アカシックレコード」の解析も進んでいた。


そこには、銀河の誕生から現在に至るまでの、膨大な歴史と知識が記録されている。

湊は、自らの脳をこのデータベースに直結させる実験を行った。


「……見える。数億年前の超新星爆発。滅びた古代文明の技術。未知の物理法則……」

湊の脳内に、人類が何万年かけても到達できないはずの「叡智」が流れ込んでくる。


それは、彼を単なる独裁者から、文字通りの「全知全能の統治者」*と進化させた。


「わからないことなど、もうこの宇宙にはない」

湊は、アカシックレコードの検索結果を閲覧し、ある一つの「答え」を見つけ出した。

それは、彼がずっと探していた、この帝国の「最終到達点」に関わる情報だった。


「なるほど。……宇宙には『先客』がいるだけでなく、『管理者』がいるのか」


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

もし「面白い」「続きが読みたい」と思っていただけましたら、

下にある【☆☆☆☆☆】マークから、評価ポイントを入れていただけると執筆の励みになります。

ブックマークもぜひよろしくお願いします!

次回は明日20:10に更新予定です。

次の話:『断罪』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ