最終ラウンド、出し惜しみは無しで。
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法則が四本の槍を生成する。
其れが刀を握りしめる。
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「【原書:地】」
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法則を中心に地面が隆起し、天を衝くような高さの山が出来上がった。
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こーれ駆け上がるのか……ま行けるか。
「【原書:海】」
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山の上から大量の水が流れ出す。
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…一気に行こうか。
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地面を踏み込み、光の速度で跳躍して流れ出た水を抜ける。
それを見た法則は四本の内一本、黒い槍を構え、
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「黒」
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投げた。
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吸われぇっ!?
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地面に突き刺さった槍は、そこにブラックホールを生成し、光になっていた其れはそちらに引き寄せられた。
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「「空間」!」
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ブラックホールの重力を遮断し、再び隆起した地面に取り付いて、更に駆け上がる。
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…能力を槍として、または槍を介して発動してるのか。また変な事される前に急げ急げ、
「「時間」」
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ぐねぐねと姿を変え続ける地面を駆け上がっていく。
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「赤」
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赤い槍が其れへと投げられる。
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赤…帯か?
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槍を刀で受ける。
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!
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槍自体は貫通していないが、刀をすり抜けて赤い帯が其れの眼前に現れる。
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こういうのは当たっても碌な事にならん、
「「運命」」!
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賽子は⚀を出す。
槍はブラックホールの重力に吸われ、刀から離れた事で帯も同じように離れていった。
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「【原書:炎】」
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急激に空気の温度が上がる。
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熱とかは多分大丈夫……いや大丈夫じゃないか?「不滅」が弱まってる以上、適用範囲が原子突破して適用されてない可能性もあるし……まあ「時間」と「空間」を緩めて発動してるし、少しの間は大丈夫だろ。
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再び深く踏み込み、光速で距離を詰める。
其れが再び着地した所に、白い槍が投げられる。
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白、
「夜!」
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槍が刺さった所から放出された無数の瓦礫を、斬撃で相殺する。
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「光」!
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再び駆け抜ける。
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◇◆
うーん止められないか。なら次行こう。
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法則の掌に浮かんでいた小さな恒星が、急速に膨張、そして収縮を始める。
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「時間」緩めて極力食らわないようにしてる……となると、ある程度は効くのかな?
「頑張ってね~」
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収縮し切った極小の点が、法則の手を離れて落下していく。
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◆◇
…あれやばい。
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其れは第六感を手放したとは言え、経験則や純粋な直観等は未だ健在である。
故に、極小ながら致命的なそれを見逃さなかった。
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「運命」は論外「時間」強めて「光」で抜ける!
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其れと法則以外の時間が殆ど止まり、其れは光になって駆け抜ける。
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2、1…
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時間が再び動き出し、其れのすぐ後ろでは衝撃波と共に色み掛かった雲が広がっていく。
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「夜!」
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しかし、斬撃が爆風を切り裂いた事で、其れに衝撃は届かなかった。
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◇◆
おー、よく捌けたねえあれ。でも「時間」の効果切れたんじゃない?
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法則が赤と黒の槍を投げる。
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◆◇
赤と黒!
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先に黒が地面に刺さり、ブラックホールが生成される。
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「「空間」!」
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重力を遮断しつつ、再び光速で突破する。
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◇◆
登り切られた!
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隆起した地面の頂上に座する法則の眼は、眼前に現れた其れを捉えた。
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◆◇
ここからが正念場だ!
「夜!」
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白い斬撃が法則へ飛ぶ。
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「【原書:死】」
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が、斬撃が朽ち果てた事で法則には届かなかった。
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「そこまで無茶苦茶やってんだ、大なり小なり制約はあるんじゃないのか!?」
「僕を何だと思ってるんだい?!」
「…まあそうだろうなとは思ったよ!ステラ!」
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無数の剣が法則へ飛ぶ。
法則はそれを黒い槍で吸い込んだが、その隙に其れが法則の数歩先まで距離を詰めた。
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「現実」と「法則」は行ける「光」も残した「時間」と「空間」も数秒で終わる!
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「光」で法則へと飛び出し…
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ギィン!
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…其れの刀と法則の蒼い槍が衝突する。
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「それも他のと同じか?」
「ご明察。蒼は流れを作るんだ。」
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空間でも重力でも無い、けれど抗えない物に其れが巻き込まれる。
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…攻撃性能を捨てて広域に、そしてさざ波を立てるように……
「――夜!」
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斬撃としてではなく衝撃波として、法則無視が乗った魔力が飛ぶ。
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…崩されてない、動ける。リキャストも上がった、行ける!
◇◆
…蒼が解除された、今の魔力のせいか。
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赤い槍を構え、再び其れと競る。
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◆◇
こいつが人型を取っている以上、致命的な部位は同じのはずだ。
仮にそうじゃなくてもリキャストは終わったんだ、どうにでもなる!
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赤い帯を斬撃で切り分け詰めた事で、両者の距離は零にまで縮まる。
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◇◆ ◆◇
ここが天王山だ!
「【天地開闢】」
「「時間」」
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両者の間に、膨張寸前かつ超高温の宇宙が生成される。
法則の内部時間が遅延される。
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「「法則」「現実」」
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生成された膨張寸前の宇宙は、二つの力によって急速に冷やされ、そのエネルギーは――
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「「空間」」
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法則が其れにやろうとしたように、法則へと向けられた。
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【天地開闢】:ビックバン




