コンティニュー
私は背負わなきゃいけない。
例え強いられた物だとしても、その中には多分、私が大事にしたいと思う物があったから。
例えそれ以外の全てが…嫌いで、嫌な物だとしても、そこには大事にしたい物があるから。
それを大事だと思えなくても……私はそれを、大事に思っていた事を覚えているから。
ここが渚の終点だ。それはそれで良い。
でも今じゃない。…まだ終われない。
一度でいい、少しでいい…こっちを見ろ。…ああそうだ、それでいい。
スポットライトが無い舞台で、大立ち回りを披露しても仕方がない。
……腹括れ、どの道ここで揺蕩って居ても何も変わらん……解除。
――――
視線が其れを向いた時、霧散していた其れは一度死んだ。
――――
――付与!
――――
だが其れは尚も動き、新たな枠を再構築した。
――――
あー……一瞬三途の川が見えたような…悪いが、まだそっちに行く気は無いんでね。そのお誘いはまた今度にしてくれ。
◇◆
「ステラ!」
――――
無数の剣が法則へと飛ぶ。
――――
「【赤放返威】」
――――
赤い帯がそれらを弾く。
――――
「…元気そうだし、第三ラウンドと行こうか?」
「そのつもりだ。」
…見た目はさっきとあんまり変わってないね。
――――
其れの髪は白いままだが、目は金では無く黒色な事に加えて、頭上から環が消えている。
――――
体を再構築したのかな。法則無視の刀は……無い、ならどう来る?
「いやー、私としてもさっきみたいな事をしたいのは山々なんだが……」
「こうして戻る為に色々捨てて来たんでね、ちょっと力不足なのが現状だ。」
「だがしかし、別にやりようはあるのだよ。」
「…ちょっと口調変わった?」
「人は変わるものだろ。」
「……どうしようかと悩んでいたその時、昔の事を思い出したんだ。現実の魔力を取り込んだ時の事を。」
――――
髪の一部が黒く染まる。
――――
「ここ…いや違うか、この三千と少しの世界はお前の神域だ。まあ普段は裏に引っ込んでるんだろうが…」
「ここに限っては違う。私と戦う上で、お前はお前の力を使った。」
「その残香…残り香は、魔力としてここらを舞っている。」
……まさか、まさか、まさか!!
「「不滅」の解釈を広げたんでな、多少の無茶は効く様になった。」
――――
目の色が変化し、黒と金が混ざった様な色になる。
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「それに、観客席の皆様から花束も貰った。」
「「不滅」、「法則」、「時間」、「空間」、「運命」、「現実」、「祝福」…あと「光」。…劣化版なんで制約は多いが、まあ十分だ。」
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神域が草原に戻り、互いが互いを満面の笑顔で睨みあう。
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「それじゃ、始めようか。」
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白い刀と赤い帯が衝突する。
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「ステラ!」
「【赤放返威】!」
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その周囲では法則へと飛ぶ剣とそれを弾く帯が戦いを繰り広げている。
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「「時間」!」
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止まりはしないが、其れと法則を除く全てが遅くなる。
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…赤じゃ遅い、
「「反発」!」
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其れが吹き飛ばされる。
――――
「「空間」!」
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が、法則の後ろに出現する。
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ギィン!
◆◇
ありゃ、取られたか。
「バースト!」
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其れが指を鳴らすと剣が爆ぜた。そして、時間の流れが元に戻る。
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「そこは変わってないんだね!」
「不変不朽が「不滅」だと定義したんでな!」
――――
赤い帯を刀で切り裂いて行く。
――――
◇◆
…成程、神権反転までは使えるのか。
「【黒月】!」
――――
ブラックホールが生成される。
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「わー!」
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其れが引き寄せられていく。
――――
◆◇
空間と時間はリキャスト中、法則は別途使用中…
「「運命」!」
――――
其れの右目に⚁が浮かぶ。
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よし!
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ブラックホールが消失する。
――――
◇◆
……やっぱ回復しきってなかったか。
「ステラ!」
――――
帯が剣を弾く。
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「「祝福」」
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剣の量と速度が上がる。同時に其れが法則へと突っ込む。
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速い、抜けられる!
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帯は向かってくる其れを迎撃するが、大半は剣に阻まれ、それを抜けた帯も悉くを其れが弾いた為、互いの間合いは零になった。
――――
「【白月】!」
「「運命」!」
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出目は⚃と比較的低かった為、ホワイトホールから吐き出された大量の物体に其れは押し流された。
――――
◆◇
…こういう時は空間で凌ぎたいんだがなあ。リキャストが長いったらありゃしない。
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其れの掌に光が生成される。
――――
「「時間」、バースト。」
――――
光が爆発する寸前で離脱する。
――――
…やっぱりこれ無効化されるのは面倒だな。割と切り札枠だと思ってるんだが……
◇◆
時間が緩やかになったね、離脱したのかな?…でも「不滅」は残してるはずだけど……
吹っ飛ばされるのを嫌ったのか、それとも……
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瓦礫から離れた其れの体には、幾つかの切り傷が付いている。
――――
◆◇
…やっぱりまだ不安定だな、不滅が完全に機能してない。
まあ当たらなければ良いだけか。それに回復してない訳じゃあないし。
――――
其れの傷は速度こそ遅いが、少しずつ回復してはいる。
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開示も活用したいが…話しながら戦う余裕ないし、後回しで良いか。
――――
瓦礫が爆ぜると同時に、時間の流れが元に戻る。
――――
◇◆
やば、
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其れが法則へ再度突っ込む。
――――
「「引力」!」
◆◇
ここで引き寄せ!?好都合だがどっちかってっとそれは避けてた――
――――
引き寄せられる其れの背後から、爆散した瓦礫の欠片が飛んでくる。
――――
――なるほどこっちが狙いか。…今死んだらどうなるのか分からないし、避けるか迎撃はしないとか。
「ステラ!」
――――
剣が瓦礫の大半を弾き、弾き損ねた瓦礫は其れが叩き落していく。
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「…感鈍った?」
――――
其れが背中を法則に掴まれる。
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あ、
「【法則干渉:精神】!」
「「現実」」
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音は鳴らず、其れの体が法則をすり抜ける
――――
◇◆
しまっ……
「「法則」、「空間」、バースト!」
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周囲を漂っていた魔力が其れの支配下になり、それらが全て爆ぜた。
――――
◆◇
まだだ、畳み掛ける!




