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未定  作者: 大倉
争奪の世、三千世界
75/75

起動、変動

……お、閉じ始めた。


――――

三日が経ち、夜花祭の空間が閉じ始める。

――――


「…異常、及び不明な反応無し。空間は正常に閉じました。」

「外様共に動きはあったか?」

「ありません。」

「ケリオスは?」

「此方の指示に従い、アルケミストで大人しくしています。」

「了解。」


――――

渚が目を閉じる。

――――


……やっぱ探知出来ないか。葉月の監視を逃れてる以上、少なからず神域は展開してる筈なんだが。


エドガーだけならともかく、もう一人神権持ちが居る+複数の魔神が居てどうして探知できない?




◇◆


「安定しましたか?」

「何とか。ここの世界は随分と頑固でね…魔力が異常に濃い上に、複数の神権が絡んでやがんだ。」

「赤帯ならまだ分かるが、紫寄りの青帯でここまでエグイのは中々ないぞ。」

「だからこそ最優先で来たのですよ。」


――――

エドガーともう一人が、地下トンネルに建てられた小屋で会話をしている。

――――


「アンタも疲れたろ。不滅だったか?の目を欺いてるのはあんただし。」

「いえいえ、貴方のお陰で休めていますよ。」


「…で、こいつ等はどうするんだ?」


――――

二人が話している部屋の隅には、幾つかの玩具が積まれた玩具箱がある。

――――


「……追々開放しますよ。配置の際はお願い致します。」

「はいよ。」




◆◇


……ま、こういう時は直に探すのが一番だろ。


「葉月、これから数日使って外様共を探そうと思うんだが…」

「……では、一度アルケミストへ。」




――――

渚はアルケミストにあるFUの格納庫へ案内された。

――――


「…私を使ってなんか試したいんだろ?」

「惑星の際に葉月様が持ち帰って下さった記録を元に、試作機を作ったのですが……」


――――

格納庫の端に、白い機体が置かれている。

――――


「作ったはいいのですが、真面に動かせるのが渚様しか居ない、という結論になりまして……」


……なんか妙だな。


「この機体はAS-FU・01…簡単に言いますと、「機体より操縦者の方が強い」という方向けの機体です。」

「また随分と限定的だな…で、元のFUと違う所は?」

「魔力炉を内蔵しておらず、操縦者の魔力を使って動く所です。」


…事実上の私専用機じゃないか?これ。


「魔力の消費こそありますが、機体の同期率は跳ね上がりますし、機体を巻き込んだ転移も可能です。」

「じゃ、ちょっと借りるがいいか?」

「どうぞ。細かな所は機体と同期すれば分かります。」










眼鏡は……あったあった。


「魔力回路接続、機体との同期を開始。」


――――

渚の頭に機体に関する情報が流れ込む。

――――


――大体理解した。


「【星海を越えて(アストラルブリンク)】」


――――

都市の外れに機体が転移する。

――――


……うん、私だけでも動かせる。


――――

機体の手足に環が出現し、空へと浮かび上がる。

――――


前に開発中と言っていた、天環式術式回路か。一応開発者居るとはいえ、よく自力で作ったもんだ。




転移門を通ったなら葉月が気づくはず。となると、昔の交通網とかに潜んでる…か、世界の端の方か……


――――

機体が移動を始める。

――――


兎に角探そう。

AS-FU:ArcanaSeries Fourth

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