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未定  作者: 大倉
第三幕
108/108

休暇:三日目

「楓さん知ってます?西のほうのレイダー一派が掃討されたって話。」

「…話ぐらいは。」


「えーっと名前何でしたっけ……」

「竜騎士?」

「それですそれ。魔物使役してくるタイプのレイダーで、西の方で覇権取ってたんでしたっけ?」


「…俺も何度か戦った事あるけど、魔物の攻撃とレイダー共の数が大変だったかな。よく壊滅させられたね。」

「……これ噂なんですけど、一人だか二人だかで掃討したらしいっすよ。」

「二人…ねえ。」



「…もしかして楓さん、その人達について心当たりがあるんすか?」

「いや無い。」

「そうっすか……」




「…そういえば、去年会った時より酒進んでないっすね。何かあったんすか?」

「……飲みすぎると怒られるから。」

「あー、噂の。」


「…顔色とか雰囲気とか良くなったのはそのお陰なんすかね。」

「……前の僕ってどんな感じだった?」

「…業火すかね?俺としては、今の楓さんの方がとっつきやすくて好きっすよ。」




「俺はここらで切り上げるよ。また半年…か来年。」

「お疲れさましたー。」




――――――――




「お疲れ様~、ケガとかしてない?」

「大丈夫、無傷無傷。」

「久しぶりに刀を握った感想は?」

「素手よりはいいかな。殴る蹴るだと結構怪我多かったし。」




「ところでその枝は?」

「世界の外側にいる奴の一部。折れてる訳じゃないから動くぞ。」


「…わほんとだ。枝なのにうねうね動くんだね。」

「私達は何をどうやってもこいつのいる場所には行けないが、こいつが私達の所に来るのは自由らしい。という訳で外側とこいつ自身について取り調べ兼調査中だ。」

「へー。今も何か話してるの?」

「まあな。」

「………私じゃ何言ってるのかわかんないや。」

「今はこいつの目的について聞き終わった所だ。聴くか?」

「教えて~」




「こいつらの目的は神権(栄養)を吸収して、より上へ上へと枝葉を伸ばす……そこらの植物と変わらない行動原理だ。」

「……随分とシンプルだね。」

「その枝から落ちた葉がこの世界。でもって、その落ちた葉から栄養を抜き取ってまた育つんだと。」

「その説明だけ聞くとただの植物って感じしかしないけど……」

「基本的にはその認識でいいと思う。違いは規模ぐらいかな。」



「……まあつまり、私達はこいつにとって必要かつ不要なものなんだと。」

「もしかして、他にもこういう世界があったりするのかな。」

「あるんじゃないか?私達はそれを確認も干渉も出来ないが。」





「そういえば、渚ちゃんちょっと大人びてきたね。」

「…15だか17だかで止まってたはずだが、年取るようになったのかもしれないな。」


「かく言う唯も大人びて来たんじゃないか?」

「年取らない理由無くなったからね~」



「……付き合わせて悪いな。」

「何度も言ってるけど、私は好きで渚ちゃんに着いて行ってるの。これ以上はしつこいよ。」

「…分かった、もう言わないよ。」







「…よし、そろそろ次行こうか。」

「次の区は…「哀願」ってレイダーがいるね。」

「じゃ行ってくる。」

という訳で終わりです


ここまで読んでいただきありがとうございました


また気が向いたら何か書くつもりです

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