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並行物語:?????

床もなく、天もなかった。 ただ息づく闇が、腐った瀝青のように淀んでいた。ここは壊れた囁きの深淵。妬みの塊、殺意の嘘、忘れ去られし者の最期の息吹が腐敗する場所で、影は理性を嘲笑う形で渦巻いていた。


「ケケケ……上出来、上出来」

悪夢の合唱が響く――砕けたガラスの喉、外れた顎の笑い声。

「肉の虫どもが……役目を果たす。我らが女王の復活は、彼らの愚かさで紡がれる」


「百度の敗北!千度の!」 捻じれた肋骨のピラミッドから声が轟いた。

「何が怖い、年代記よ?古の聖剣使いなど……塵芥!永遠は我々のみ!」

腐敗した血管の網膜に覆われた巨大な眼が上方に開いた。年代記である。


「シー……軋む音を聴け……」 髪と爪でできた蛇から甘い声が漏れる。

「野心で冠を戴いた馬鹿どもが……『純粋な球体』を生贄に!己の魂を力の屑と換える!アハハ!」

その笑いは脊髄を刺す刃だった。

「無垢な喉を斬る一滴の涙ごと……闇は強くなる!」


「囁きの子よ!お前の業は輝く!」 年代記が黒い腱の塊に向かって唸った。

囁きの子が映像を映す――深紅に汚れた祭壇、押し殺された叫び、血で署名された契約。

「力を己の物と錯覚……哀れな蛆虫め!彼らはただの導管……我らの本質を流すだけだ!」


突然、年代記がその眼を現実世界へ向ける。映し出された光景に影は欣喜した:

「見よ『新しき英雄』を!ルシアン・アルステア……聖剣に『祝福』された男!」

映像が忌まわしい光景を曝け出す:


闇路で消えた少女たち


孤児を運ぶ黒い馬車


奴隷市場に潜むルシアン……フードの下の冷笑


彼の声が深淵に毒のように響く:

「『使われた』ことを……感謝すべきだろう?」


「骨髓まで腐っておる!」 年代記は狂喜して唾を飛ばした。

「駒の一つ増えただけ!その『腐った光』で愚か者を惑わせよ……!」


囁きの子が立ち上がり(その言葉が成り立つなら)、声が祝宴を断ち切る:

「偽りの英雄など忘れろ……我らの真の勝利は……既に播かれた!」

深淵に期待の沈黙が走る。全ての眼、口、虚無が彼に向いた。

「あの傀儡が救世主ごっこをしている間にも……」

囁きは深く重くなり――現実の臓腑に刻まれた予言となった:

「我が女神の種は……既に受け手**の肉に宿った。

やがて……世界はその踵の下で呻き、我々はその影より統べる!」


笑い声が再び爆発した――今回は違った:

勝ち誇り。凱旋。絶対。

千の骨が歓喜で砕ける音のように。終焉の大釜で沸騰する血のように。消えゆく星の最期の息のように。


壊れた囁きの深淵は快楽でなく、絶対の確信で軋んだ。

可能性など祝ってはいない。

既成事実を謳歌していたのだ。

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