これがゴッドレインボー!
「さ、こっち」
アステラが指を振ると空間に四角い穴が開いた。その黒いゲートをくぐると・・・
宇宙にでた。
「宇宙の海は俺の海! さあ、あんたに教えておくことの一つ目は『神虹』に
ついてよ! まずは試し撃ちしないとね」
幸太郎は足の裏に何も無い感覚に驚いた。・・・が、歩ける、
息もできる不思議だった。
「んー・・・。あの小惑星にしましょうか。あれに向かって『神虹』を撃つの」
「ええ?! あ、あの、なんかでかいんですけど・・・?」
小惑星は全長1キロくらいありそうだった。
「『神虹』はエネルギーをチャージして、両手を十字に組んで、
『ゴッドレインボー』!って唱えれば撃てるわ」
「『神虹』も詠唱は要らないんですか?」
「ええ、いらないわよ。えーと、まずね、両手は左右に
広げておいたほうがいいわ。・・・暴発すると危ないから。
そして『発動』って唱えて。心の中でもいいわよ。
『神虹』を使うって決心するの」
「で、では『発動』!」
幸太郎の両手が白く光りだす。段々と光が強さを増していく。
そして幸太郎の額に金色の輪が光った。
「OK! じゃあ腕を十字に組んで! さあ! 唱えなさい! 神の魔法を!」
「ご、ごっどれいんぼおおお(棒)」
その瞬間あたり一面が真っ白になるほどの光が広がった。
その白い光を引き連れるように、幸太郎の手から56億7000万発の
銀色の光弾が小惑星へと一直線に飛ぶ。
光弾が着弾すると直撃した部分は爆散して、小惑星は真っ二つに砕けた。
(なんて威力!・・・あ、あれ・・・なんか・・・体中の力が・・・
魔法に吸われ・・・て・・・)
幸太郎は死んだ。
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