ムラサキの膝枕
(あれ・・・? ここは・・・俺はいったい・・・)
幸太郎は目を覚ました。ぎょっとした。ムラサキの膝枕だったからだ。
胸のテントの向こうからムラサキが顔を出した。
ムラサキが幸太郎の顔を優しくなでる。
「あ。気が付きましたか? 幸太郎君が気を失ったから心配しました」
幸太郎の横につやつやした足が長く上方へ伸びていた。
足はアステラのパンツで終点だった。
「にっしっし。『太ももがー! 胸がー! 顔が近いー! 息がかかるー!』
って脳から直接聞こえたわよ? そんなに美女に挟まれて気持ちよかった?」
アステラが幸太郎の頭の横にしゃがみこんで、幸太郎の顔をつついた。
もうぱんつ見せる気なんですよね? アステラ様。
顔が赤くなった幸太郎にムラサキがとどめを刺した。
「あ、あのね。幸太郎君が鼻血吹いて失神したんで・・・服とか下着、
着替えさせて『洗浄』かけておいたから・・・」
幸太郎は両手で顔を覆った。殺して! いっそ殺してぇぇぇ! 死んでるけど。
ふと、幸太郎は顔を覆っている両手に違和感を感じた。いや、むしろ
何か懐かしい感じがした。
幸太郎は両手を離してしげしげと眺めた。
「ん? 気が付いた? 実はあんたが気を失っている間に
20歳の体に交換しておいたのよ」
そう。そうなのだ。手のしわが違う。でも、これはかつて見慣れた手だった。
間違いなく若いころの体だった。
「もう馴染んでいるでしょう? 幸太郎君の体は私が一生懸命
培養した体だから大事にしてね」 培養・・・
アステラが幸太郎に手を差し出す。
「さ、もう立てるでしょ? あと2つ、
あんたに教えておかなきゃならないことがあるわ」
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