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 今日は、勉強が休みの日か。毎日勉強したり訓練したりしているのかと思われているが、週に一回は休みの日がある。この世界は、1年がおよそ410日で1年が13か月になっているみたいだ。31日が6カ月、32日が7ヶ月あるんだとさ。1週間が7日ってところは変わんないみたいなんだけどね。そして、1日が約28時間だということを知った。

 24時間働いても4時間寝れるじゃないか。と思ったのはここだけの話しだ。


 月の言い方は、1月、2月って言うのかと思ってたら全く違ってたからな。これも覚えるのに少し苦労した。さすが異世界。

 1月から順に。1月:イトヒバ 2月:ニワトコ 3月:サンザシ 4月:シロヤシオ 5月:コナラ 6月:ロウバイ 7月:ナツメ 8月:ハナマス 9月:クロモジ 10月:エンジュ 11月:ナンテン 12月:ポプラ 13月:サカキ


 と言うみたいなんだよね。言いにくいったらありゃしない。1月、2月ってしてくれたら良かったのに。変えてくれないかな。まあ無理だよね。


 曜日もこれまた覚えるのが少し大変だった。

 日曜から表すと、日:マラカイト 月:カルコサイト 火:ビスマス 水:シンシャ 木:ルチル 金:リモナイト 土:モナズ


 3月25日日曜日を表すなら、サンザシの25日のマラカイトってなるんだよね。25日って所が浮いて見えるんだよね。その部分を数字で表してくれてるからまだマシだな。そこも違ったらまた覚える必要があるからな。


 それとこの大陸が結構大きいって事も分かったしな。今発見されている大陸は、3つだったな。航海するにしても当然海にも魔物がいるから結構厳しいみたいなんだよね。

 俺が住んでいる国は、大陸の西部に位置しているみたいなんだよ。海まで行くのには結構な日にちがかかるって言ってた。おかげで、砂を手に入れることは出来るみたいなんだけどね。


 ん?今思ったけども、自分で砂ぐらい作れたんじゃないのか?なんせ唯一の属性が土なんだし。

 ああああああああああ。なんてこった。

 イメージが重要で詠唱がいらないってことすらも忘れてたからな。まあ、いいか。この1週間の壁を壊す練習を行った過程で色々できるようになったんだし。


 それに、魔力波の練習の時間に当てて良いって言われたからな。パッシブで発動できるようにならないといけないから、助かるんだよな。


 と言う事で、今日はする事ないから寝るか。昼ごはんも食べたし、天気が良さそうな感じだから庭で寝るってのもいいのかもしれない。眩しいって感じないからこの時は、感謝だな。



 コンコンコン。


「入ってきていいよ」


「失礼します」


「エミリッサどうしたの?」


「マティアス様。旦那様がお呼びです」


 ん?父さんが?何の用だろ。何もないはずなんだが。


「わかった。ありがとう。今から行くけどどこに行ったらいいの?」


「リビングでお待ちです」


「ありがとう」



「父さん、どうしたの?」


「おお、来たかマティス。なあに、お前が頼んでいたものがさっき届いてな」


「頼んでいたもの?僕何か頼んでいたっけ?」


「なんだ、自分が頼んだものを忘れたのか?これを何に使うのか父さんは全くわからなくてな」


 んー。何だろ。分からん。


「それで、何を僕は頼んでたんだっけ」


「砂だよ。砂。これを一体何に使うんだ?」


 ああ!そうだった。そう言えば、先週あたり近々届くって父さんが言っていたな。それが今日だったのか。


「あああ、思い出したよ。そういえば、頼んでいたね」


「ああ。それで、これはどうしたらいいんだ?」


「それって、今どこに置いているの?」


「この屋敷の裏手に取りあえず置いてあるぞ。家の中にも置くわけにもいかないからな」


「それなら一先ず、そこに行く」


「わかった。ついてきなさい」



「これだぞ」


 お、おう・・・。思ったのよりも大きい樽に入れてあるな。個人的には、バケツ1杯ぐらいの量だと思ってたんだが・・・。


「もしかして、量が少なかったのか?どれくらいいるのか聞いてなかったからなあ。取りあえず、樽1つ分を頼んでいたんだがな。足りないならば、また頼むか」


「いえいえいえ!足りてます。というよりも多すぎます。これって、ワインを入れるものですよね?」


「そうだぞ。少ないよりはいいと思ってな」


 確かに、どのくらいの量が必要なのかはいってなかったもんな。しょうがないな。まあ多いに越したことはないし。


「それで、これはどうするんだ?」


 なんせ、今の俺の身長よりも高いからなこの樽。このままじゃ届かん。


「今のままじゃ、届かないから何か台とかない?」


「台か・・・」


「旦那様。これはどうですか?」


「おお、これなら良さそうだな。ありがとうエミリッサ」


「これで、届くか?」


 うん。丁度いい感じだな。


「ありがとう。蓋を外してもらっていい?」


「外したぞ」


「父さん。ありがとう」


 砂だ。普通の砂だな。触った感覚的には、前世で海に行った時に砂浜とかにある普通の砂だな。

 ふーーー。

 なんか、緊張するな。こういざ、するってなると緊張する。

 爪もきちんと切ってあるし問題ないな。これで、深爪にしてたらアウトだったな。


「ここに砂があるでしょ。ここに向かってこう『えいっ』」


 指を伸ばしたまま、砂に勢いよく右手を突っ込んだ。


「なっ!?」

「マティアス様!?」


「うぅぅ・・・。ってするんだよ。」


 痛い・・・。思ったよりも痛い・・・。いざしてみると痛くて泣きそう。これを毎日続けるのとか無理な気がしてきた。心がくじけそうだ。


「こうやって、指を鍛えるために砂を頼んだんだよ」


 思ったよりも痛かったため、右手をさすりながら答えた。


「はあああ。最初っから言ってからしなさい。驚いたじゃないか」


「全く、そうですよ。急に砂に向かって指を突っ込むから驚きましたよ」


「ごめんなさい」


「右手、治癒魔法で癒しましょうか?」


「ううん。大丈夫。治癒魔法使ったら、筋肉とかのダメージも治すから鍛えた事が効果無くなるんだったよね」


「ああ、そうだ」


「それなら、よっぽど酷い状態にならないとダメかな。これで、指を鍛えるんだから。治癒魔法なんか使ったら台無しになっちゃうからね」


「そうですか。わかりました」


「しかし、これで指を鍛えてどうするんだ?」


「指を鍛えて貫手をしたいんだよね」


「貫手と言うのはなんだ?」


「指を伸ばした状態で攻撃する技かな。身体強化使っても元の肉体も鍛えていた方がより効果があると思ったからね。素の状態の肉体を鍛えたいし、素手での殺傷能力を上げたいんだよね」


「ふむ。なるほど。面白そうだな。父さんもしてみていいか?」


「いいよ。する時は、こうやって指を伸ばした状態にして反らない様にするのに気をつけたらいいよ」


「こうか。ふんっ。・・・マティアス。これ痛いな・・・」


「うん・・。思ったよりもこれ痛いんだよね」


「しかし、これで指が鍛えられるのか」


「そうだよ。それと、いつもしてる指立て伏せでも鍛えられているからね」


 これで、スイカとかりんごとかを素の状態で貫きたいよね。考えただけワクワクしてくるな。

 でも、その為の練習が痛いのが難点だな。


「慣れてきたら砂から砂利に変えて、徐々に粒の大きさを大きくしていくんだよ。かなり時間はかかるんだけどもね。魔法が使えない状態の時の事を考えてたら鍛えてた方がいいと思うからね」


 素の肉体を鍛えていたら魔法が使えない状態になった時に困らないからな。とれる対策は、今のうちからしておかないといけないな。

 あーーー。それで、思い出した。両利きになれるように左手も鍛えないといけないな。すっかり忘れてた。


 今は、右手が利き手だけども、左手でも右手と同じように何でもできるような器用さを身に付けないといけなかったな。

 左で、文字を書く練習をするのを明日から取り入れないとな。一時左手をメインにして生活しますか。こういうのは、早目にしておかないといけないからな。


 他に、転生した時にすることってなかったかな。ああ、足も両利きになるようにしないとな。

 んーーーー。他には、ないかな。体を鍛えるって点では他にないっぽいな。思い出せないだけかもしれないが。


「これは、午後からの筋トレの後に行うようにするから」


「そうか。それで、これはどこに置いておく?一人では運べないだろ?」


「それなんだよねえ。どこがいいかな。水が入ってこないのならば外に置いててもいいかなって思うんだよね。ああ、いや、もう少し小さいものに入れなおしてくれる?そうしたら身体強化使えば自分で運べるし。そしたらここにそのまま置いててもいいでしょ?」


「そうだな。それなら問題ないな。それで、余ったものはどうするんだ?」


「どうしよ。こんなにいっぱいあるなんて思ってなかったからね。考えてなかった」


「それなら、父さんの分も貰っていいか?」


「いいよ。父さんも鍛えるの?」


「ああ、面白そうだからな。領軍の奴らにでも残りは持っていくとするか。鍛えといて損はないからな」


「そういえば、領軍がいるんだったね。何人ぐらいいるの?」


「全員で、100人だな。多くても維持できないしな。少数精鋭ってやつだ。マティアスが教えたトレーニング機器で更に効率よく体が鍛えられるって喜んでいたからな」


「そ、そうなんだ」


 とんだ、変態集団だな。100人のガチムチとか目の前に現れたら逃げる一択だな。

 でも、全盲で良かったって思ってしまった。ガチムチ集団を見ないで済むからな。

 ただの恐怖でしかないぞ。


「この領地は、魔の森が近くて他の場所よりも強い魔物が現れるからな。体を鍛えておくに越したことはないんだよ」


「そんなに他の所に比べたら違うの?」


「ああ。魔の森ってところは、魔素が濃くてな。そのせいか、他の所よりも魔物が強く育ってるんだよ。今は森自体は落ち着いているから、滅多に人里には降りてこないんだけどな。でも、縄張り争いに負けたやつが森から出てくるぐらいかな」


「そうなんだ」


 そんな危険な森だったんだ。そもそも、魔物の強さのランクがわからないからな。


「ああ。エミリッサ。これを後で分けてもらっていいか?」


「かしこまりました。残りの物は、領軍の砦にでも運んでもらうように手配しときます」


「ああ。助かるよ」


「それで、マティアスはこの後何をするんだ?」


「天気がいいみたいだから、庭でお昼寝でもしようかなって思ってた所」


「そうかそうか。洋服は汚さないようにしろよ」


「分かってるよ。それじゃ、庭に行ってくるね」


「ああ、いってらっしゃい」


 

砂で貫手の練習が出来るようになったマティアス君。しかし、君は土属性の使い手だから砂は自前で用意できてたはずなのに気づくのが遅かったみたいですね。

貫手ができるまで練習出来るのでしょうか。



いつも読んでくださってありがとうございます。


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