昔の曖昧な記憶
叫び声、可笑しくなって笑う声、怒号の声、ぶつぶつと言っている声、誰かが真剣に話している声、五月蝿い音が聴こえてくる。
けど、そんなものは曖昧になってしまう。
夢、と思ってしまう。
悪夢として見てしまう。
現実なのに……。
そう思っているのは、ちゃんと思い出せないのは、記憶を改ざんされたからだろう。
だが、最後の悪夢だった日の事は曖昧ではなくちゃんと憶えている。
血だらけで倒れてる人に、刀を振り回している人。
それが誰なのか、分からない。
ただ、1人で攻めてきて研究者達を斬っていく。
操られている者や命令されてその人を攻撃している能力者達は斬れずに気絶させられる。
「「私は」」……どうしたんだっけ???
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「おはよう、クラ」
毎日一緒に寝ているぬいぐるみである、クラゲに挨拶を交わして学校に行く準備をする。
家には誰もいなかった。
兄である蒼空は仕事に行ったのだろう。
歯磨きをして、また部屋に戻った。
別に着替え終わっているし、鞄も持っている。
忘れ物はない、忘れ物は。
ただ忘れていた事があっただけだ。
「行ってくるね」
クラもとい、クラゲのぬいぐるみを撫でた。
そして、下ろしている後ろの黒髪と少し長い前髪を揺らしながら家を出た。
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軽快で少し五月蝿いアラーム
「♪~♫~」
好きな曲がスマホから流れる。アラームだ。
それを黒髪黒目のショートの髪の陽菜という子がすぐに止める。
陽菜は目覚めがいい方だと自覚していて、今日も目覚めが良かった。
そこから急いで、制服に着替えて下に降りる。
「美空さん、おはようございます。」
美空は、陽菜の親戚だ。
親が亡くなってから、色々と面倒を見てくれている。
「おはよう、陽菜ちゃん。
朝ごはんの準備、出来ているわよ。
仕事行ってきます。」
「いってらっしゃい」
玄関まで行って、美空が家を出るまで手を振る。
トイレに行って歯磨きをした。
今日の朝ごはんは、食パンだ。
美空は陽菜の事をよく分かっている。
陽菜はそこまで、食べる訳ではない。
それと、朝ごはんはご飯よりパンだということも。
食パンを食べて、中学校に行く為に家を出る。
教室には、過半数の生徒がいた。
その中には、陽菜の友達もいた。
胸の下辺りまである黒髪に前髪で隠しているネイビーの瞳の友達が。
「海月、おっはよ〜」
「陽菜、おはよう。
朝から元気だね(笑)」
「でしょ。
こう見えても、寝起き良いんだよね」
ドヤ顔をして、少しその場で話す。
少しして予冷のチャイムがなっり、またねと言って自分の席に行った。
(ごめんね、海月………)




