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紫達が集う皇城の謁見室

修正

1話、ウミのアイビーの瞳は前髪で上手く隠れている。

3話でウミのバッジが丸いという情報追加。

3話でウミは25階の一角から、20階の一角へ。


1日後の12時に、放送が流れた。

『今日の午後13時までに赤は王城の広間に集まるように。』との放送が。


その1時間10分後に放送が流れる。

『今日の午後14時30分までに青は王城の広間に集まるように。』

それだけ言って、ほとんどさっきと変わらない事を言った。

変わるとすれば、自分が行く番だというくらいだろうか。それと時間が違う事だ。


――――――――――――――――――――――


終わったのは、15時45分ぐらいだった。

その間はずっと立っていた。

内容は、戦争の説明会。

どうやって攻めるのか、どうやって勝ちを取りに行くのか。

配置や日程等を説明された。

メモに残すのを駄目とされて、真剣に聴いた。

ずっと手を繋いでいた弟のユウは、後半にはほとんどウトウトしていた。

多分、内容は入っていないのだろう。

疲れたが、久しぶりにそんなユウを見て嬉しくなったりもした。


(後で、教えよ)


ハルは、ユウの代わりにいつもよりも真剣に聴いた。


――――――――――――――――――――――


『今日の午後16時までに紫は王城の謁見室にお集まり下さい。』


さっきよりも丁寧な言葉が、聞こえてくる。

これが、カーストという物なのだろう。


王城の謁見室に行こうと、部屋を出ようとするが、其処で気付いてしまった。

謁見室の場所が分からないと。


頭を猛スピードで働かす。


其処で1つだけ思いついたのが、“ストーカーになる事”だ。

ストーカーと言っても、同じ紫の人について行くだけで、断じて、断じてストーカーではない。


ウミは1人で頷いて、扉を開けると、予想外の人がいた。

驚いて固まっていると、あちらから声を出した。


「皇城の謁見室の場所って、知ってるの?」


それを聞いて、どうしたものかと考える。

普通ならば、正直に分かりません!!と答えるのが良いのかも知れないが、相手は黒だ。

黒は公爵家のような権力を持つと聞いた。

此方は紫で侯爵だし………。


後で何かを求められても嫌だし、此処は断っておこう。

「知っ」其処で、言葉を止めてしまった。


もし、道に迷ってしまったらと考えると怖かった。

結局は素直に「存じ上げません」と答えた。

「正直に言ってくれて嬉しいよっ」

笑顔で言うノアに、ウミは分からなかった。


ウミが知らないという事を知っていたのだろうか。

断っていたらウミを放ったらかしにしたのだろうか。


――――――――――――――――――――――


「帰りも迎えに来ようか?」

謁見室に近づいて来た時、ノアが言ってくれた。


少し心配だが、これ以上は駄目だ。

「道は覚えましたので、大丈夫です。

此処まで、ありがとうございました。」


覚えられる筈がない。

色々とクネクネした所を行ったし、覚えて居ようが丸暗記していようが、帰りには全て逆になる。意味がないのだ。


だが、最終奥義がある。


それは、ストーカーになる事だ。

一緒の紫が居る事だし、その人達についていけば大丈夫だろう。


断じて、ストーカーではない。


「じゃあ、道に迷わないように気をつけてね。

皇城は、侵入者が分かりにくいように設計されてるから〜。」

最後に、最初に言って欲しかった言葉を言って消えていってしまった。



扉の前に立っていた騎士達が、ウミの顔を見るなり動き出した。

扉を開けたのだ。

「どうぞお入りください」と、2人中1人が言った。


お礼を言った方が良いのかと考えたが、身分はウミの方が上らしいので、言わない事にした。


扉の奥に入る。


1番最初に目に入ったのは、十数人の人だった。

その人達は皆、紫の腕輪をしている。

男も女もいる。


グループみたいなものがあるのか、何人かで集まったりしている所がある。

だが、誰一人として喋り声は聞こえて来ないし、口が動く事もふざける事もない。

後ろの扉がキィィと少しずつ閉まっていって、最後にはバタンといってガチャリガチャリと聞こえた。


―何処に突っ立っていれば良いのだろうか。


目立つのも嫌だし、人が多い所や人がいる所は嫌だ。

1人で浮くのも嫌だが、それは仕方の無い事だ。


ずっとこの部屋の出入口で立っているという事も出来ないので、人が少なくて目立たなくて安心出来る場所を考えて出た答えが……〝端っこだ〟。


端っこと言っても、完全なる隅っこではない。


隅っこ過ぎても、彼奴何やってんだ的な感じで見られるに違いない。

少しキョロキョロと見渡す。


どちらの人が少ないかを見た結果、左側だった。

少ない方が割ってはいる時には邪魔にならないだろう。

多い方が視界が遮られて目立たないと思うが、あちらから見にくいというのは此方側からでも見にくいということ。


それならばと思い、人の少ない左側に行った。


其処の廊下側の壁に持たれる、バレない程度に。


前斜め上を見ると、豪華な椅子があった。

扉からそこまでは一直線に赤いカーペットがあったので、此処は皇族や王族と魔王やらがよく偉そうにいる豪華な椅子だろう。


そして椅子にはすでに、人が座っている。


これまた偉そうに、片肘を椅子の肘掛けに立たせてその上に顔を置いている。

無表情な顔で、ウミ達を見下ろしている。

実に偉そうで、ウミの取っては不愉快でしかなかった。

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