表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第6章 魔導王

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/97

9 魔導王との対峙

 前方から地響きが聞こえてくる。


 十数体のゴーレムがこっちに向かってきた。

 この城の警備兵といったところか。


 俺は問答無用でドラゴンブレス『滅びの光芒ライトニングバニッシャー』を吐き出した。

 青白い光線がゴーレムたちを一掃する。


 その後も何度かモンスターに遭遇したが、いずれもブレスで吹き飛ばした。

 警備兵レベルなら、今の俺の敵じゃないようだ。

 そして──最深部にたどり着いた。


『この向こうに──いるわ』


 と、ナビ。


『魔導王か』

『間違いなさそうね。この強大な魔力は──』

『……行くぞ』


 俺は扉を爪で切り裂き、内部に入った。

 内部は巨大なホールになっており、奥まで赤絨毯が続いている。

 謁見の間、といった感じの作りだ。


 その奥に玉座があった。

 座しているのは一人の男。


 まさしく王のごとき貫録を備えた、魔導師。


「こうして直接会うのは初めてだな。ようこそ、我が城へ。古の竜王よ」


 芝居がかった口調で男が告げた。


「余が魔導王である」


 こいつが──。

 俺の全身が怒りで燃え上がった。

 エレノア王国を、そして様々な国を蹂躙し、多くの人間を苦しめ、殺してきた元締めが目の前にいる。


「余もお前には会いたいと思っていた。ゆっくりしていくがいい」

『ゆっくりだと。ふざけるな』


 俺の【意思疎通】スキルは近しい人間にしか効果がない。

 初対面の魔導王には通じないだろうと思いつつも、叫ばずにはいられなかった。


「ほう、すでに【意思疎通】を取得しているのか。ならば、話しやすいな」


 魔導王は俺の【意思】を感知できるようだった。

 あるいはなんらかの魔法を使っているのか。


 その辺りはどうでもいい。


『俺の方は話すことなどない。ただ滅ぼすだけだ。お前を、この世から」

『その前に話を聞くくらいはよかろう。お前にとっても有益な情報だぞ?」


 と、魔導王。


 これ以上何も言わず、ドラゴンブレスで吹き飛ばしてやろうと思ったが、やめておいた。


 奴の妙な余裕はなんだ?


 この謁見の間には奴の配下のモンスターはいない。

 護衛の兵士などもいない。

 奴はたった一人で無防備に姿をさらしているのだ。


 いくら強大な魔導師とはいえ、エルダードラゴンまで進化した俺に対して、一人で立ち向かうつもりか?

 何かが、あるのか。


 それを見極めるための時間稼ぎに、会話くらいはしてもいいだろう。


「余は『最強の存在』になることを志しておる」


 魔導王が厳かに告げた。


『最強の……存在?』

「神話の時代──神や悪魔さえも凌ぐ力を誇ったという七大竜王。その中で暗黒竜王は時代の節目節目によみがえり、猛威を振るっている。余はその力を得たいと考えたのだ」


 魔導王の言葉に熱がこもる。


「さすれば、余は神や悪魔をも超え、未来永劫の存在となろう。魔導を極めた程度では足りぬ。人の領域を超え、あらゆる世界に君臨する絶対者となる──それが余の望み! 願い! 夢!」

『エレノア王国を襲ったのは、その暗黒竜王絡みか?』

「然り。かの王国には千年前に暗黒竜王がよみがえった際、その牙が残されていた。暗黒竜王の体の一部を触媒にし、かの者の力を得る──それが、余がエレノアを攻めた理由だ」

『暗黒竜王の牙……?』

「だが、牙は見つからなかった。余が手に入れる前に、何者かに宿り、今代の暗黒竜王の依り代として利用したのだろう」

『……じゃあ、それはまさか』


 俺はごくりと喉を鳴らす。


「おそらくは、間違いあるまい。お前はエレノアに縁のある人間なのだろう? なんらかの理由で牙を宿し、そして暗黒竜王へと受肉、転生した」

【大事なお知らせ】

本作の書籍版(BKブックス様)が発売されました!

なんとか2巻、3巻とつなげていきたいので、ぜひよろしくお願いします~!

下のリンクから公式ページに飛べます!


【読んでくださった方へのお願い】

ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある☆☆☆☆☆をポチっと押すことで★★★★★になり評価されます。

「面白かった!」「続きが読みたい!」と思っていただけましたら、ぜひポチポチっとしていただけましたら励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


▼書籍化作品です! タイトルクリックで小説ページに飛べます!▼

☆黒き剣帝 元最強のアラフォー全盛期を取り戻して無双ハーレム

▼ノベマ限定作品です。グラスト大賞に応募中! 応援していただけたら嬉しいです!▼

☆冴えないおっさん、竜王のうっかりミスでレベル1000になり、冒険者学校を成り上がり無双




暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する
(BKブックス)

書籍版1巻、発売中! 画像クリックで公式ページに飛びます
m2yx5fycdsmfe64d52timjwbjqz_72k_160_1po_bwf9





小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ