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スノウフェルへ  作者: 楠瀬 和裄
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スノウフェルへ クリスマス菓子を作る

次はスノウフェルのお菓子作りだ。


治める領地から三々五々、村長筆頭に集まってくる。

「集まってもらってありがとう

 これからいくつかの食べ物を作ってもらおうと思っています

 私が居た世界のスノウフェルの時期に食べられるもののいくつかになります

 どれもスノウフェルの前に作って保存しておくものですが、

 保存と言うか熟成と言うか、保存用のシロップの馴染み具合を見て食べる物です

 スノウフェルの期間だけ食べる物や、

 その前から少しずつ食べ始めてスノウフェルが終わるまでに食べ終わる物、

 スノウフェルから新年にかけて食べる物などになります。

 華美ではないですが、素朴で美味しいと思います。」


複写したレシピ票を渡していく。

「どれも小麦を使った短期間ですが保存がきく食べ物になります。

 その分お酒を使ったシロップが入っていますが、子供向けには入れなくても大丈夫です

 また焼いてしまうので混ぜる方は香りづけ程度になりますので

 どなたでも食べられると思います。

 今回はナインテイル産の砂糖を使用しますが甜菜ビーツ糖・蜂蜜でも製作可能です。

 それから果実ですが

 今回は砂糖付けの干し無花果と干し白葡萄、干し黒葡萄、干し蔓苔桃など

 色々持ち込んで使っていますが、これも地元にあるもので応用できます。

 お茶の葉を挽いて粉にしたものを混ぜても美味しいですよ。

 一回お手本を見せますが、レシピ票を元に作ってみてください。

 奥様方なら問題なく作れると思いますので。」


シュトーレンを作ってもらう班

パネトーネを作ってもらう班

プディングを作ってもらう班

ブッシュ・ド・ノエルを作ってもらう班

に分けて調理の準備をする。

食材と調理器具や焼き型を配り、準備を始める。

 秤は二種類、重さを計るものと量を計るものになります。

 量を計るものは計量さじと言って大中小あります。


「4種類とも一通り焼く手前までは手順見せますので集まってくださいね

 まずはシュトーレンを作ります

 こちらに皆さん集まってください」

シュトーレンを作る班のテーブルに集まってもらう。

「本来は発酵が必要なパンなのですが

 今回は発酵が要らないケーキにしてあります

 こちらは1型分の説明をします。

 レシピ票には書いてありますが代用品も言いますのでメモしていってください。


 バター100g、これは塩を使っていないものを選んでください。

 原乳は牛でなくても大丈夫です。


 砂糖65g、これは漂白前の黒糖でも大丈夫ですし、

 甜菜糖・蜂蜜でも代用可能です。


 次の桂皮を粉にしたもの小さじ1/2と百味を粉にしたもの小さじ1/2g

 無くても大丈夫ですが、あると風味が変わります。

 入れない時は扁桃を粉にした物を小さじ1してください。


 卵は2個、扁桃を粉にした物20g、小麦粉80g、重曹4g、

 これが生地になります。


 中に入れる物は

 干した果実4種類ほどを各25g、胡桃25g、扁桃25g、南瓜の種25g


 最後の飾り用の粉砂糖はあると良いですが、

 貴重な砂糖を再度粉に挽くのは勿体ないので無くても大丈夫です。


 以上が材料です。


 今回は干し黒葡萄、干し白葡萄、干し無花果、干し蔓苔桃を入れてあります。


 作り方いきますね~

 こちらに集まってください。


 バターは氷室から出しておいてくださいね、卵は朝どれの物が良いです。


 干した果実は水洗いして細かなごみをふき取って5mm位にカットします。

 ざっくり切っても大丈夫です。


 扁桃の粉はざっとざるでふるっておきます。


 小麦粉と重曹はボールで軽く混ぜておきます。


 釜を温めます、濡らした手を入れて乾く程度です。


 ボールに柔らかくなっているバターを入れ砂糖を混ぜ込んでいきます。

 軽く角がたってきたらいったん止めます。


 ここに桂皮と百味の粉を足して混ぜます。


 此処に溶き卵を三回に分けて混ぜ込んでいきます。

 卵は2個ですから先に溶いて3等分しておくと焦らないで済むと思います。


 ここで卵とバターが馴染まないようなら扁桃の粉を加えます。


 ボールに中に混ぜる物をいれて粉でコーティングし、バターのボールにふるいます。


 バターのボールに入れた粉はさっくり、こんな風にへらで混ぜていきます。


 最後に粉を付けた果実類をへらで混ぜ込んで、


 こちらのレシピ外のバターを塗った型に入れ

 入れたら型を2・3回落として空気を抜きます。


 これを釜に入れて40分ほど焼きます。

 串を指して、生地が付いてこなくなったら焼き上がりです。

 焼きあがったら

 型から外し、台に載せて熱を取りましょう。

 熱が取れたら粉砂糖を上からかけます。

 

 

 次はパネトーネをやりますね

 今度はこちらのテーブルに来てください。

 今回は甘橙の果汁を使った物を作ります。

 甘みのある果実を絞ったものなら代用可能です。

 小麦粉280g

 甘橙の果汁、これは卵と合わせて185g

 卵一個

 パン酵母の粉3g

 これはなるべくなら計りやすい粉で、

 パン作りに慣れてる方は自作の酵母種を目分量で。

 砂糖30g、これもシュトーレン同様、漂白前の黒糖でも大丈夫ですし、

 甜菜糖・蜂蜜でも代用可能です。

 塩3g

 甘橙の果実果皮多めのジャム大さじ1

 砂糖煮の干し甘橙の皮大さじ2以上、これは粗めに刻んでおきます。

 有塩バター40g

 これも原乳はなんでも大丈夫です。なるべくなら牛の乳で作ったものを

 粉砂糖これも飾り用なので有っても無くても大丈夫ですし、

 シロップ漬けにするなら要りません。

 今回は甘橙の果汁を染み込ませます。これは分量外です。

 混ぜ込む果実で果汁や果樹酒は変えてください。

 それから分量外で、溶かしバターをお好みで、今回は使いません。

 生地を焼いている間に釜の脇に置いておけばすぐできます。


 では、作り方見せますね~。


 まずはバターを2cm角に切って氷室に戻しておいてください。


 分量外のバターを型の内側のリング中心に薄く塗っておきます。


 カップに卵を割り入れて溶き、そこに甘橙の果汁を足して185gにします。


 ボールに小麦粉、砂糖、塩、185gにした液体を順に加えて混ぜます。


 粉っぽさがなくなったらパン酵母を足します。


 艶みが出始めたらジャム、刻んだ砂糖煮の干し甘橙の皮、バターの順に混ぜ込みます。


 混ぜ終わったら生地を休ませ一次発酵させます。

 今回はお手本品は事前に発酵済みの物で説明を進めます。


 一次発酵が終わったら、打ち粉をした台に出してガス抜きをします。

 四等分にして10分ほど休ませます。


 型に入れて2次発酵、2倍強まで充分発酵させます。

 これも事前に発酵させたもので説明を進めます。


 これもシュトーレンと同じで釜に入れて様子を見ます。

 釜に入れて20分から25分ほど焼きます。

 串を指して、生地が付いてこなくなったら焼き上がりです。

 焼きあがったら

 型から外し、冷める前に分量外の溶かしバターを塗ります。

 お好みで甘橙の果汁や酒を染み込ませます。

 台に載せて熱を取りましょう。

 熱が取れたら粉砂糖を上からかけます。


 プディングに行く前にシュトーレンの釜を見てみましょう。

 そろそろ良いはずです。

 こんな感じで串を刺しても中が付いてこなければ焼き上がりです。

 型から外して熱を取っておきましょう。


 では今度はプディングになります。


 小麦粉 70g


 桂皮  小さじ1/2 これは粉に挽いたものになります


 ニクズク 小さじ1/2 こちらも粉に挽いたものになります


 生姜・百味・ショウズク 合わせて小さじ1 こちらも粉に挽いたものになります


 パン粉 50g これは保存用のパンをチーズおろしで粉にしても大丈夫です


 蒸留酒漬けの干し葡萄 150g 蒸し上げるので乾燥させなくても大丈夫です


 干し果実の果実酒漬け 50g こちらも蒸し上げるので乾燥させなくても大丈夫です


 胡桃 50g 適当なサイズに砕いておいてください


 キビ砂糖 100g


 バター100g こちらは塩を使っていないものをあらかじめ練っておいてください


 卵 2個 こちらもあらかじめ溶いておいてください


 牛乳 150g 牛の物でなくてもかまいませんが常温に戻しておいてください。

 

 まずは、粉物をボールに篩いかけて混ぜます。


 干し果実の水気を取ります、ざるの上に乗せておけばよいでしょう。


 型と蓋に分量外のバターを塗っておきます。


 蒸し器にお湯を沸かし始めます。


 ボールに入れた粉にパン粉を混ぜ合わせます。


 合わさったら干し果実と胡桃を混ぜます、果実に残った水分が粉とパン粉に馴染むように

 へらで切るように混ぜます。


 キビ砂糖、バター、溶き卵、牛乳の順に切り混ぜていきます。

 各材料が馴染むまで次の材料は入れないでください。


 出来た生地を型に流し込み空気抜きします。


 型に蓋をします。


 これを蒸し器に入れ2~3時間ゆっくり蒸します。

 途中お湯を足して湯気が途切れない様に気を付けてください。


 串を刺して何もついてこなければ蒸し上がりです。


 冷めたら蓋を取り替えます。


 密閉度の高い袋に入れ、氷室で三日以上出来れば十日寝かせます。


 食べる日に常温に戻してから再度1~2時間蒸しなおして型から外します。


 温かいうちに切り分けて、甘めのソースや

 大人向けにはバターに果実酒を混ぜたものをかけていただきます。


 時間のかかる保存食でもあるので

 味見用の物は作ってありますのであとでどうぞ。


 最後はブッシュ・ド・ノエルです。

 こちらは生地とデコレートの簡単な物になります。

 巻いて作るので中にクリームを混ぜた詰め物を入れることもできます。


 卵 3個 こちらは溶きほぐしておきます


 砂糖 60g こちらも白糖でなく他の物でも代用可能です


 小麦粉 50g


 加加阿粉 10g これは加加阿種の胚乳を粉にしたものになります


 生クリーム 200ml 脂肪分が高ければ原乳は何でも大丈夫だと思います


 上白糖糖 20g これは蜂蜜以外の粉状の物を使ってください


 加加阿粉 10g


 では作り方行きますね~。


 オーブンは事前に温めておきます。


 型にバターかオイルを染み込ませた紙を敷きます。


 ボウルに溶き卵と砂糖を入れ、一回り大きいボウルにお湯を張っておき重ねて、

 角が立つまで泡立てます。


 少し空気を入れ込むため軽く混ぜまず。


 この中に小麦粉と加加阿を篩入れ、粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜます。


 型に流し、12分ほど焼きます。


 焼きあがったら型から出して網の上におき冷まします、

 乾燥しない様に水を軽く含ませた紙をかぶせておきます。


 次はデコレート用のクリームを作ります。


 こちらは大き目の氷水を張ったボウルに別のボウルをあて材料をすべて入れ八分立てまで泡立てます。

 掬ったときにゆっくり落ちる程度ですね。


 冷ました生地の上にデコレーション用のクリームを薄く塗り手前から巻き込んでいきます。

 巻き終わりを下にして紙で包み形を落ち着かせます。

 大人用には蒸留酒や果実酒のシロップを染み込ませても良いと思います。


 落ち着いたら端から5cm位のところを斜めに切り、切り株に見立てて飾り乗せします。


 斜めに切った部分を残しクリームでデコレートします。


 巻きとデコレートが難しいかもしれませんが

 見立てなので、あんまりクリームデコレートは気にせずに行きましょう。



 では、お試しで各班作ってみてください。

これまで暇を見て味のある料理の作り方は教えて回ってきたので大きな問題はないかなと思いつつ。

あちこち飛び回りながら聞かれた事に答えていく。

まずまずの出来で特に問題もなく試食まで進む。

今回はそのまま食べるので蒸留酒は塗らずに食べてもらう。

「これに蒸留酒や果実酒で作ったシロップを塗って浸透させて保存させます。」


「どうですか?」

シュトーレンを試食している村長に聞く

「面白い食感ですね、シュトーレンでしたかナッツとフルーツが詰まっていて」

「パンが本来の物なんですが発酵時間が要らないパウンドケーキアレンジにしてみたんですよ。」


「パネトーネはどうでしょうか?」

「素朴な感じで良いですね、こちらもいろいろ詰まっていて飽きないですね」


「プディングはどうでしょうか?」

「焼き加減とその後の蒸し加減が難しそうですが概ねうまく作れたと思いますが

 これはサワープラムですか?」

「今回はサワープラムを干して蒸留酒に付け込んだものを使っています。

 本来はプラムなのですが、他の果物でも良いかと」

「そうですか、この4種類だけですか?」

「ほかにも色々ありますね、とりあえずお菓子はこんな感じです」


「今回ご紹介したうち、

 パネトーネとプディングを各村にある詰め所に差し入れて欲しいのですが

 良いでしょうか?

 足りなくなった材料はお知らせいただければ補充しますので」

「構いませんが、いつもの騎士団の方ではないのでしょうか?」

「はい、今日からなのですがスノウフェルから新年までの間、冒険者を雇っています。

 彼らの味と言うわけでは無いんですが、

 元の世界の季節料理に触れるのは良い事かと思いましてのお願いです。

 彼らは皆さまを知らないので知ってほしいというのもありまして

 頼み事はいつもと同じように頼んでも大丈夫です。

 それからこの屋敷でも催し物をするつもりでいますので

 合間を見て訪ねてきてください。

 振る舞えるものはそう多くはないかもしれませんが、

 味のする料理をお出ししますので

 新しい味に興味を持っていただければと思います。

 質問していただければレシピについてはご説明します。

 今日は以上ですが、このまま食べてお帰りください。」


これで第一段階は終わりだ。

次はスノウフェルから新年に向けてだ。


参考にしたレシピ。


日本語に置き換えているのは「スピンオフ『櫛八玉頑張る』でキャベツが和名の玉菜と記載されていた為」



シュトーレン風パウンドケーキ あやにゃんさんbyCOOKPAD

あやにゃんさんは粉砂糖の上にドライストロベリーのフレークを飾ってますが、こちらは無しで。


無塩バター100g

三温糖65g

シナモンパウダー小さじ1/2(大体2g)作中では桂皮に置き換え

オールスパイス小さじ1/2(大体2g)作中では百味に置き換え

卵2個

アーモンドパウダー20g(作中では扁桃に置き換え)

薄力粉80g(作中では小麦粉に置き換え)

ベーキングパウダー小さじ1(大体4g)(作中では重曹に置き換え、本来は他に色々入る)

サルタナレーズン25g(作中では干し白葡萄に置き換え)

カレンズ25g(作中では干し黒葡萄に置き換え)

クランベリー25g(作中では干し蔓苔桃に置き換え))

ドライ無花果25g

胡桃25g

アーモンド25g(上記同様扁桃に置き換え)

かぼちゃの種25g

粉砂糖(仕上げ用)大さじ3以上




オレンジパネトーネ(卵入り)byumiさんbyCOOKPAD※COOKPADではパンメーカーでの作り方になっているがこの辺りはアレンジしてます。


強力粉280g(作中では小麦粉)

オレンジジュース185g ※卵と合わせて(作中では甘橙の果汁)

卵1個

ドライイースト3g強(作中ではパン酵母)

※原作はパン食文化なので家庭に自作パン酵母がある前提

砂糖30g

塩3g

果肉果皮多めマーマレード大さじ1(作中では甘橙のジャム)

オレンジピール大さじ2以上(作中では砂糖煮の干し甘橙の皮)

バター40g

仕上げ用にオレンジジュースやオレンジリキュール溶かしバター粉砂糖※すべて分量外。




プディングケーキ&クリスマスプディング ラ・ランドさんbyCOOKPAD

薄力粉70g(作中では小麦粉)

シナモン小さじ1/2作中では桂皮)

ナツメグ小さじ1/2(作中ではニクズク※最後の一文字が機種依存ぽいのでカタカナで。)

ジンジャー・オールスパイス・カルダモン 合わせて小さじ1(作中では生姜・百味・ショウズク※こちらもニクズクと同じ理由でカタカナ)

生パン粉50g (作中では扱いやすく、保存しているだろうことからパン粉としています)

ラムレーズン150g (作中では単純に干し葡萄の蒸留酒漬け)

ドライフルーツの洋酒漬け50g (作中では干し果実の果実酒漬け)

胡桃50g

キビ砂糖100g

無塩バター100g(あらかじめ練っておく)

卵2個(あらかじめ溶いておく)

牛乳150g(常温に戻しておく)

クッキングシートとアルミシートで蓋を作りタコ糸で封をするのですが、そんなものは無さそうなので単に蓋としてあります。

蓋とすることで重みがある事が意図できるのでタコ糸で縛って膨らむのを防ぐ説明を省いています。




シンプルなブッシュドノエル veryベリーさんbyCOOKPAD 

卵3個

砂糖60g

薄力粉50g(作中では小麦粉)

純ココア粉10g(作中では加加阿種の胚乳を粉にしたもの)


生クリーム200ml

グラニュー糖20g(作中では上白糖)

純ココア粉10g


難易度が高いのか時短なのかロール生地を焼くレシピが中々なくてやっと説明できそうな作れそうなレシピを見つけました。

巻いて作るシンプルなものなので中に詰めるクリームやドライフルーツなどはないものになります。

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