僕の前には戦士が立っていた
僕の前には戦士が立っていた。
窓から入ってきた風にさらさらとした髪がなびき、少し茶色く綺麗に輝いている。
しかし、僕に銃口を向けている。
肌は真っ白で少しピンクも滲んでいるような透明感があってすべすべしそうな感じ。
しかし、僕に銃口を向けている。
それほど細いわけではないがちょうどいいくらいの体型にふりふりのメイド服を着て(リーダーの性癖は分からなくもないが)、風に乗って少女の優しい香りがする。
しかし、僕に銃口を向けている。
いちばん変なのは、目が茶色だったのが赤になっていることと、見たことないくらいの顔で僕をにらんでいること。
「南、どうしたんだ?僕を忘れたのか?その手首から出ているものはなんなんだ?なんでそんな敵みたいな目でこっちを見るんだ?よく見てよ、翔介だよ。しょー君って呼んでくれたじゃないか!」
バァーーン
その話し声を遮るように南が僕に向かって、銃を撃った。でも、外れて僕の頬をかすった。
よく見ると南の手は大きく震えている。やはり僕だと分かっているのか?
タッタッタッ
父が銃声を気にしてこっちに来た。父は僕以上に驚いた顔をしていた。
「あの目は……まさかあいつっ……」
とよく分からないことを言いながら後ずさりする。そらから顔をキリッと変えて、胸から特殊っぽい銃を出して南を狙った。
「お父さん!南を撃つの!?」
チューーン
音も特殊な感じで、銃弾ではなさそうだった。南はバタッと倒れた。
「大丈夫だ!これは針が発射する銃で、感電で気絶させるだけだから。早く逃げるぞ!」
「そんな、南も連れて行こうよ!」
「諦めろ!諦めるんだ……。」
ドドドドッ
この数十人ほどの足音はリーダーと警備員たちだろう。もう、あの「偽のメール」もバレてしまったらしい。
でも、諦められるわけがない!だって、僕の好きな人だから。たとえ、僕に銃口を向けたとしても。僕が南を助けるんだ!
僕は急いで南をおんぶした。父は抵抗があるみたいで、嫌な顔をした。でも、僕は無理やり連れて行った。
すぐに窓へ行き、ロープで滑り降りる準備をした。僕の体に南を縛って固定していると、リーダーと警備員が一斉に来てしまった。そしてリーダーがこっちに向かって銃を撃ってきた。
ダーン カキーーン
なんとその銃弾を父が刀で斬っている。そうこうしているうちに僕と南はなんとかロープで下まで降りられた。父も降りようとしたが途中で奴らにロープを切られた。父は真下に落下。しかし、さすが、父は地面を滑るようにコロコロと回りながら着地した。そして、ボールみたいにポーンの塀を飛び越えて、僕たちと合流した。
そこからは簡単に車で逃げられた。リーダーは大きな声でこっちに何か叫んでいた。
南は相変わらず目を覚さない。
*
父は「しょうがないな」と言って母のいたロボット研究所に南を運んで治療を始めた。
1時間くらいやっていた。父は南は良くなると言っている。
僕はまだ、南がなぜ僕のことを殺そうとしたのか分からなくて落ち込んでいた。
「おい!翔介、どうしたんだ?」
「ついこないだまであんなに仲良くしたたのに……、なんでいきなり南は僕を殺そうとしたんだ?」
父は少しの間、黙っていた。でも、静かに話し出した。
「南も、悪魔になってしまったのかもしれない……
まだ連載中ですがよければ評価もお願いします。




