第四話:落ちこぼれ魔導師と、道を拓く土木ゴーレム
東方最大の商業都市ベル・アークを背に、エリン・アーケインは一路南へと歩みを進めていた。
彼女の背中には、祖母から受け継いだ年季の入った革の巨大なリュックが揺れている。
中には錬金術の素材や試験管、そして万能鍋が詰め込まれており、歩くたびにカチャカチャと微かな音を立てた。
魔導汽車リリス号での事件から数日、エリンが追う詐欺師の旅人の足跡は、間違いなくこの先の南の山岳地帯へと向かっていた。
平原の緑が次第に姿を消し、ゴツゴツとした岩肌と赤茶けた土が目立ち始めた頃、前方に小さな集落が見えてきた。
南の山岳地帯の入り口に位置する宿場町、ピエトラ村である。
普段であれば山越えの前に休息を取る旅人や商人たちが静かに英気を養う場所なのだが、現在のピエトラ村は、異常な熱気と喧騒に包まれていた。
「いい加減にしてくれ!こっちは生鮮食品を積んでるんだ、これ以上足止めを食らったら売り物にならなくなっちまう!」
「そう言われても無理なものは無理だ!あの旧魔王軍の『鉄塊』が暴れ回ってる山道を通れるわけがねぇだろう!」
村の広場には、南へ向かうはずの商隊の馬車が所狭しと並べられ、行き場を失った商人たちが村の長やギルドの駐在員に詰め寄っていた。
怒声と溜息、そして荷引き用の魔獣たちの苛立った鳴き声が入り混じり、村全体が重苦しい空気に沈んでいる。
エリンはリュックを下ろし、近くで頭を抱えていた初老の商人に声をかけた。
「あの、すみません。山道で何があったんですか?」
商人はエリンの若い出で立ちを一瞥すると、疲れた顔でため息をついた。
「お嬢ちゃんも南へ行くつもりかい?悪いことは言わねえ、今はやめておきな。山越えの主要ルートである竜の背道が完全に塞がれちまってるんだ」
「塞がれている、土砂崩れですか?」
「いや、旧魔王軍の遺物さ。『落石防衛用ゴーレム』ってやつが、何かの拍子に再起動して暴走しちまってるんだよ。
動くものを見境なく敵とみなして、崖の上から家ほどもある大岩をバンバン投げてきやがる。
討伐隊を要請したんだが、戦後の復興で中央も人手不足らしくてな。到着は早くても半月後だそうだ」
半月も待てば、詐欺師の旅人は完全に南の奥地へと逃げ去ってしまうだろう。
エリンは腕を組み、うーんと唸った。
しかし、彼女の顔に浮かんだのは絶望ではなく、ある種の好奇心と閃きだった。
「旧魔王軍のゴーレム……。それって、装甲の隙間から魔力回路が見える古いタイプですか?」
「あ、ああ、確かにそんな感じだったが……討伐隊の到着を待つしかないって言ってんだ。お嬢ちゃん一人じゃどうにも」
「壊すのはもったいないわ!」
エリンの声が広場に響き、言い争っていた数人の視線が彼女に集まった。
「壊す?もったいないって……あんな化け物、粉々に砕いてもらうしかないだろう!」
「いいえ!」
エリンは胸を張り、自信満々に笑った。
「あんな頑丈なゴーレム、ただの鉄屑にするなんて錬金術師の端くれとして見過ごせません。暴走しているなら私が『制御書き換え液』を作って、便利な働き者に作り変えてあげます!」
村人や商人たちは顔を見合わせた。どこから来たかもわからない小娘の言葉を信じる者はいない。
ギルドの駐在員が呆れたように進み出てきた。
「お嬢ちゃん、錬金術師を名乗るのは勝手だが、ゴーレムの制御を書き換える霊薬なんて、それこそ中央の特級錬金術師でもなきゃ作れない代物だぞ。それに……仮に作れるとしても、今のこの村じゃ無理だ」
「どうしてですか?素材なら、私が持っているものと、この辺りの山で採れる鉱石でなんとかなりますよ」
「素材の問題じゃない。水だ」
駐在員は村の外れを流れる川の方を指差した。
「先週、山脈の地下にある魔力脈が一部決壊してな。
村の水源である川に微弱な瘴気が流れ込んじまったんだ。飲むと腹を下す程度だが、錬金術の繊細な調合には絶対に使えない『汚染水』だ。書き換え液なんて高度な薬を作るなら、極めて純度の高い『清らかな水』が大量に必要だろう?」
エリンはハッとして川の方を見た。確かに、遠目からでも水面が不自然な淀んだ紫色を帯びているのがわかる。
「なるほど……。ゴーレムを止める前に、まずはお水をなんとかしなきゃいけないってことですね」
エリンはリュックを背負い直すと、意気揚々と汚染された水源へと向かって歩き出した。
川岸に近づくにつれ、ツンとした特有の魔力臭が鼻を突いた。
エリンが川の様子を観察しようと屈み込んだその時、川縁の石に腰掛けどんよりとしたオーラを放っている一人の青年の姿が目に入った。
年齢はエリンより少し上の二十歳前後だろうか。着ているローブは仕立てが良いものの、あちこちが擦り切れて薄汚れ、彼の落ち込んだ精神状態を体現しているようだった。彼は力なく小石を拾っては、紫色の川面に向かって投げ入れている。
「こんにちは。あなた、この村の人?」
エリンが声をかけると青年はビクッと肩を震わせ、振り返った。目の下のクマが深い。
「……ああ。君は、足止めを食らっている旅人かい。僕に構わないでくれ。どうせ僕はこの川一つ浄化することすらできない、役立たずの落ちこぼれなんだ……」
「落ちこぼれ?」
「僕の名前はルカ。これでも中央の魔導学園で魔法と錬金術を学んでいたんだ。でも、周りの優秀な連中についていけなくて……結局ドロップアウトして、故郷のこの村に逃げ帰ってきた」
ルカは自嘲気味に笑い、川を指差した。
「村の危機だっていうのに僕は何もできない。学園で習った高度な水源浄化術式を展開するには、白金製の触媒と、大型の魔力蒸留器が必要なんだ。そんな高価な機材、この辺境の村にあるわけがない。機材がないと浄化できないなんて……僕が学んできたことは、結局お金と設備がないと成立しない張りボテだったのさ」
彼の絶望は深く、暗い。かつて夢を抱いて村を出た青年が、故郷を救えず無力感に打ちひしがれている姿だった。
しかし、エリンは同情する代わりに、屈託のない明るい声で笑い飛ばした。
「あははっ!何言ってるの、ルカ。高価な機材なんてなくても、錬金術はできるわよ!」
「え……?」
「白金製の触媒?魔力蒸留器?そんなのお金持ちのお坊ちゃんたちが使う贅沢品よ。うちのおばあちゃんは、機材なんてなくても鍋ひとつで何でも作ってたわ!」
エリンはリュックから、底が真っ黒に焦げた大きな鉄鍋を取り出し、ドンッと地面に置いた。
「錬金術の基本は『理解・分解・再構築』、そして何より『自然との調和』よ!足りないものがあるなら、そこら辺にあるもので代用すればいいの。さあ、落ち込んでる暇があったら手伝って!」
「て、手伝うって……本気でこの鍋一つで川を浄化するつもりかい!?」
「川全部を一気に浄化するのは無理でも、私が薬を作る分と、村の人たちが当面飲む分の『清らかな水』を作るくらい、簡単なことよ!」
エリンはルカを無理やり立たせると、周囲の探索を命じた。
「ルカ、村の鍛冶屋かパン屋に行って、使い終わった木炭をありったけもらってきて!私はその辺でムカシヨモギと白砂を集めてくるから!」
ルカは半信半疑ながらも、エリンのただならぬ気迫に押されて村へと走った。
数十分後。二人は川岸に集めた素材を広げていた。木炭の山、川縁に自生していたムカシヨモギ、そして細かい白砂。さらにエリンは、村の空き樽をいくつか借りてきていた。
「いい、ルカ。中央の学園ではどう教わったか知らないけど、これは『超・実用的な浄化フィルター』の錬成よ」
エリンは空き樽の底に小さな穴を開け、そこに布を敷いた。
「まず一番下に細かい白砂。次に砕いた木炭をたっぷり敷き詰める。木炭の微細な穴は物理的な汚れだけじゃなくて、微弱な魔力素や瘴気も吸着してくれるのよ」
エリンの手際は魔法のように滑らかだった。
「そしてここがポイント!このムカシヨモギはただの雑草に見えるけど、根っこに魔力を流し込むと、一時的に周囲の毒素を中和する酵素を出すの。これを細かく刻んで、木炭の層の上に敷く!」
「ま、待ってくれ!ムカシヨモギにそんな効能があるなんて、学園の魔導書には一行も……!」
「机の上の本には書いてないわよ。これはおばあちゃんが、昔サバイバルした時に見つけた知恵だもの!」
エリンは層状になった樽の上一杯に、紫色の汚染水を汲み入れた。
「さあ、ルカ。樽に手を当てて。君の魔力を微弱でいいからムカシヨモギの層に流し込み続けるの。一定のリズムでね」
「ぼ、僕の魔力じゃ、弱すぎて……」
「いいから! 強い魔力はかえって草を枯らすわ。君の優しくて繊細な魔力がちょうどいいのよ!」
ルカは恐る恐る樽に手を当て、魔力を流した。
チョロチョロと、樽の底の穴から水が滴り落ち、下で待ち構えるエリンの「万能鍋」に溜まっていく。
最初は濁っていた水が、白砂と木炭、そして魔力を帯びたムカシヨモギの層を通過するにつれて劇的な変化を見せた。
「……嘘だろ」
ルカが目を見開いた。
鍋に溜まっていったのは、紫色でも濁ってもいない、太陽の光を反射してキラキラと輝く、どこまでも透明な『清らかな水』だった。
「ほらね!」
エリンは鍋の水をすくい、ごくりと飲んだ。
「ぷはーっ、冷たくて美味しい!完璧な純水よ!」
「信じられない……。たったこれだけの日用品と、ありふれた雑草で……何十万ゴールドもする蒸留器と同じ結果を出したっていうのか……?」
ルカは震える手で純水をすくい、口に含んだ。淀みは一切なく、体に清冽な魔力が染み渡るのを感じた。
「錬金術はね、世界を観察して工夫することから始まるの。高価な機材はあくまで手段。目的を達成するための答えはいつだって私たちの足元に転がってるわ」
エリンの言葉に、ルカの目からポロポロと涙がこぼれ落ちた。
学園で劣等感に苛まれていた彼にとって、この「生きた錬金術」は衝撃であり、同時に大いなる救いであった。
「ありがとう、エリン……。僕、間違っていたよ。もう一度、基礎から……いや、足元の草花から学び直してみる。この村を守るために」
ルカの顔から暗い陰りは消え去り、確かな自信と希望の光が宿っていた。
「よーし、これで極上の水が手に入ったわ!次は本番よ!」
村の広場に戻ったエリンは、純水を張った万能鍋の下で火を熾した。
広場には、何が始まるのかと商人や村人たちが野次馬となって取り囲んでいる。ルカはすっかりエリンの助手として、隣で素材を手渡す役割を担っていた。
「赤鉄鉱の粉末、大さじ三杯!粘体スライムの核、二つ!それから、リリス号の機関室でもらった潤滑油の残りを少し!」
エリンの指示に従い、ルカが次々と鍋に素材を投げ入れる。
エリンは両手を鍋にかざし、全身の魔力を練り上げた。彼女の翠色の瞳が、真剣な錬金術師のそれへと変わる。
「『同化・変質・強制上書き』……!」
鍋の中で素材が激しく沸騰し、やがて光を放った。パキィン!という甲高い音とともに、鍋の中の液体が鮮やかな『蛍光ブルー』の粘性を持つ液体へと変化した。
「完成!特製『制御書き換え液』&『超絶潤滑油』のミックスポーションよ!」
エリンはそれを耐熱性のガラス瓶に数本小分けにして詰め込み、リュックを背負った。
「エリン、本当に一人で行くのかい?」
ルカが心配そうに声をかける。
「大丈夫!ゴーレムの扱いはおばあちゃんから嫌ってほど仕込まれてるから!」
エリンはニカッと笑うと、村人たちの驚きと期待の視線を背に受けながら、険しい南の山岳ルート「竜の背道」へと駆け出していった。
山道は過酷だった。
標高が上がるにつれて空気は薄くなり、風は冷たさを増す。しかし、エリンの足取りは軽い。一時間ほど登った中腹、両側が切り立った崖になっている難所に差し掛かった時、ズシン、ズシンという重い地響きが空気を震わせた。
「来たわね」
エリンが身を隠した岩陰の先、山道を完全に塞ぐようにして、それは鎮座していた。
旧魔王軍『落石防衛用ゴーレム』。
高さは五メートル近くあり、全身が赤茶けた装甲で覆われている。所々に生えた苔が長い間休眠していたことを物語っていた。
その頭部にある単眼のセンサーが、不吉な赤色の光を点滅させている。
『ピピ……侵入者、発見。防衛プロトコル、実行……』
無機質な機械音が響いたかと思うと、ゴーレムはその巨大な腕で崖の斜面を殴りつけた。
ガラガラドゴォォォン!!
家ほどの大きさの岩石が砕け落ち、ゴーレムはそれを軽々と抱え上げると、エリンが隠れている方向へと容赦なく投げつけた。
「うわっとっと!」
エリンは岩陰から飛び出し、間一髪で岩石の直撃を避けた。彼女が先ほどまでいた場所は、クレーターのように抉れ、砂埃が舞い上がった。
「やっぱり力技じゃ絶対に勝てないわね。でも、動きは単調だわ!」
エリンはリュックから、別の小さな小瓶を取り出した。
「まずは足止め!『瞬間冷却液』!」
ゴーレムが次の岩を拾い上げようとした瞬間、エリンはその足元の地面に向かって小瓶を投げつけた。パリン!と瓶が割れた瞬間、周囲の空気中の水分が急激に凍結し、ゴーレムの足元がツルツルの氷のスケートリンクと化した。
『エラー。姿勢制御、不能——』
ズズンッ!!
巨大なゴーレムがバランスを崩し、仰向けに豪快に転倒した。大地が激しく揺れる。
「今よ!」
エリンは氷の上を滑るように走り抜け、倒れたゴーレムの胸元へと一気に跳び乗った。
「装甲の隙間……魔力回路のメインハッチは……あった!」
胸の中央部、装甲板がわずかにズレている箇所から、赤く明滅する魔力回路が覗いていた。エリンはすかさず、調合したばかりの『蛍光ブルーの小瓶』の栓を抜き、その回路めがけて全量をドボドボと流し込んだ。
「さあ、飲み込みなさい!新しい命令よ!」
薬液が回路に触れた瞬間、ジュワァァァッ!と青い煙が上がり、ゴーレムの全身の駆動部からパキパキという音が鳴り響いた。
エリンはゴーレムから飛び降り、距離を取った。
ゴーレムはゆっくりと起き上がった。その動きは、先ほどまでのギグシャクとしたものとは違い、エリンが混ぜ込んだ『超絶潤滑油』のおかげで、驚くほど滑らかになっていた。
そして頭部の単眼センサーの光が、危険な「赤」から、穏やかな「緑」へと変わった。
『ピピ……制御システム、アップデート完了。新タスクヲ受容シマシタ。コレヨリ、山道ノ【整備・開拓】ヲ開始シマス』
ゴーレムはエリンには目もくれず、自分が投げ落として道を塞いでいた巨大な岩石群に向かって歩き出した。そして、岩を両手で持ち上げると、道の脇の崖下へと丁寧に並べ、まるで石垣を作るようにして崩れた道を補強し始めた。
その姿は、もはや恐ろしい兵器ではなく、非常に優秀で働き者の「土木作業用ゴーレム」そのものだった。
「ふふっ、大成功。これで道も綺麗になるし、一石二鳥ね!」
エリンは額の汗を拭い、腰に手を当てて満足げに微笑んだ。
エリンがピエトラ村に帰還すると、そこは割れんばかりの歓声に包まれた。
「おい、山道が通れるようになったぞ!あのゴーレムが自ら道を整備してやがる!」
偵察に出ていた村人が息を切らして駆け込んでくると、商人たちはエリンを取り囲み次々と感謝の言葉を口にした。
「すげえよお嬢ちゃん!いや、エリン先生!疑って悪かった!」
「これでおれの積荷も無駄にならずに済む!少ないが、これは礼だ、受け取ってくれ!」
商人たちは口々に路銀をエリンに押し付けた。さらに、これから南の冷え込む山岳地帯へ向かう彼女のために、上質な毛皮の防寒具や、保存食の干し肉などをリュックに入りきらないほど提供してくれた。
「わあ、ありがとうございます!これで寒さ対策もバッチリです!」
エリンがホクホク顔で荷物を整理していると、人混みを掻き分けてルカが進み出てきた。
彼の顔には、もうかつての暗い影はない。
「エリン。君には、どれだけ感謝してもしきれない。村を救ってくれただけじゃなく、僕の目も覚ましてくれた」
ルカは深く頭を下げると、懐から一枚の羊皮紙と、立派な紋章が押された木札を取り出した。
「これは、僕が学園時代に持っていた南の『山岳都市アガルド』への特別通行証と、安全な登山ルートが記された詳細な地図だ。今の僕には必要ないものだけど、君ならきっと役に立ててくれるはずだ」
「いいの、こんな大切なもの?」
「ああ、君に持っていてほしいんだ」
ルカは微笑み、さらに声を潜めて付け加えた。
「それと……君が探しているという『詐欺師の旅人』について、村の記録や行商人たちの話を洗い直してみたんだ。間違いない、数日前にその特徴の男がこの村を通り抜けていった。男は『古代の錬金術の文献』が眠るという、アガルドのさらに奥、氷の神殿跡に向かうと言っていたそうだ」
「氷の神殿跡……!」
エリンの翠色の瞳が、鋭く輝いた。
詐欺師の足取り。それがついに明確な目的地として彼女の前に提示されたのだ。
「ルカ、本当にありがとう!この地図と通行証、大事に使うね。ルカも、村の錬金術師として頑張ってね。鍋ひとつあれば、なんだってできるんだから!」
「ああ!君のおばあちゃんの知恵、僕もここで研究してみるよ。気をつけてな、エリン!」
村人たちと商人、そして新たな一歩を踏み出したルカに見送られながら、エリンはピエトラ村を後にした。
もらったばかりの温かい毛皮のコートを羽織り、エリンは南の方角を見上げる。
そこには、雲を突き抜けるようにそびえ立つ、白銀に輝く山岳地帯の連峰が待っていた。
「待ってなさいよ、詐欺師さん。地の果てまでだって追いかけて、きっちり落とし前をつけてもらうんだから!」
冷たく澄んだ山の風が、エリンの髪を揺らす。
巨大な防衛ゴーレムすら仲間に変えた新米錬金術師の足取りは、どこまでも力強く、そして希望に満ちていた。
次なる舞台、山岳都市アガルドに向けて、エリンの新たな冒険の幕が上がる。




