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装備とスキル

今回も説明回です。

「ほうほう、レイピアは細剣、刀は刀カテゴリーなんですね。」

「ああ、かなり細分化されているな。」

「へー……勇者ぽいって言ったら片手剣になるんですかね?」

「人によると思うが……俺も片手剣のイメージはあるな。」

「では片手剣を見てきます!」

ビューンと片手剣の棚に早足で移動して一つ一つ見比べるブルー。

ブルーが話しかけず一人でブツブツ言いながら武器を選んでいる様を見始めてしまいスーグは暇になってきたからかブルーを眺めはじめた。

(こうしてみると初期装備って結構ボディラインが出るんだな。)

ブルーは女性アバター初期装備のTシャツの様な服とスパッツを下に履いたスカートに膝上までの長さのあるニーソックスという格好だ。

どれも初期装備が故に防御力は低くレベルが10になる前には買い換えたほうが良いとされている装備だ。買い換えるという表現を使ったがこの装備は売れず、捨てられない為倉庫の肥やしにしているプレイヤーがほとんどだ。

だがそれはそれとして漫画やラノベの初心者冒険者のイメージに近い格好な事からそれなりにSNS人気のある装備でもある。

動きやすさをイメージしたものであるが故に体にピッタリとフィットする仕様の為、アバターを作り込んだ女性プレイヤーなんかはこれをおしゃれ装備として使っている。

(ブルーは現実と違うのは髪と目の色だけっぽいよな……ということはボディラインも現実と同じなのか……?)

屈んだり前のめりになったりしながら物色するブルーに目を向ける。

肉付きが良さそうな臀部、しっかりと主張のある胸、細すぎずしっかりと必要な分肉のありそうな腹部。それは世間よりはズレているが多少健全な男子高校生である始には少々目に毒だった。

(……触り心地良さそうだな……)

「っていかんいかん後輩に何を考えているんだ。」

気を逸らすために頭を振り武器屋の棚を改めて見回し始める。

見回し始めてから少し経った頃、ブルーが声を上げた。

「決まりました!」

これ幸いとスーグがそちらに向かう。

「ようやくか、どれにしたんだ?」

「これです!《アイアンソード》と《ビギニングワンド》です!」

「お?なんだ、杖の存在に気づいたのか。」

「なんか説明文とか全部読んでたら杖の方に魔法詠唱速度上昇とか書いてあったのでもしかしてと思って選んだんですけどやっぱり必要重要何ですか?」

「ああ、魔法は素手でも使えるが杖系統の武器を持っている方が火力もMP効率もいい。」

「そうなんですね!」

「先に武器を選んでから解説込みで選ばせるつもりだったが自分で気付けたなら何よりだ。」

「えへへ〜」

「さっきから思ってたが結構色々読むタイプなんだな。」

「あ、私RPGとかの装備の説明文とか大好きなので!」

「ほう。」

「私、装備図鑑とかある昔のゲームとか大好きなんです!」

「なるほど。」

「先輩……じゃなかったスーグさんはどうなんですか?」

「俺か、俺は……図鑑を揃えるのは好きだが眺めたりはしないな。」

「あ、コンプリートするのが好きなタイプなんですね!」

「ああ、空欄が無くなるあの満足館が好きだ。」

「私の友達もそうなので気が合うかもしれませんね!」

「かもな。そろそろ買ってこい。」

「はーい!」

店員のNPC(ノンプレイヤーキャラ)に装備を渡したブルーはしっかりと支払いを終え返ってきた。

「では行きましょう!冒険へ!」

「ああ、待て待て。」

外へ歩き出そうとするブルーを止める。

「え?防具とかも買うんですか?」

「いやレベル一桁が基準のダンジョンとかなら防具を買い替えなくても十分戦えるから防具は少し先だ。初期の金だと買えないしな。」

「ですよね、じゃあ何があるんですか?」

「スキルだ。」

「スキル?」

「ああ、さっき言ったように武器はかなり細分化されている。それの理由がスキルだ。」

「あ!もしかしてそれぞれ対応するスキルだったりが違うって事ですか?」

「そういう事だ。」

「へぇー。」

「初期は3枠あってレベル3、5、7で一つずつ増えていってそこからは下一桁に5が付くレベルと0が付くレベルで増えていく。」

「レベル上げれば上げるほど色んな事が出来るようになるんですね!」

「まあ、高くなると逆に色んな事はしなくなるんだが……まあ手数はあった方がいい。」

「なるほど!じゃあ私は何を取ったらいいんですか?」

「お前のビルド、ステータスの振り方の予定からすると片手剣、杖、あとは任意の属性魔法といった感じだろうか。」

「片手剣と杖は分かりましたけど属性魔法というのは……炎とか氷とかであってます?」

「ああ、炎、氷、風、雷、光、闇の6属性ある。」

「いっぱいありますね!?どれが良いとかありますか?」

「最終的には全部取ることになるし別に好みでいいと思うぞ。レベル一桁ダンジョンなら弱点属性のあるモンスターとかもあまりいないし。」

「あ、そうなんですね。じゃあ……勇者ぽいし雷で!」

「そんな感じでいいと思うぞ。」 

ふんふんとステータス画面からスキルをセットしていくブルーがある事に気付いた。

「あれ?スキルにもレベル……というか熟練度ってのがありますね。スキルのレベル上げってどうするんですか?レベルアップの時にポイントが貰えるんですか?」

「いやそれに対応してる武器や魔法を使う事で熟練度が高まっていく方式だ。」

「あーということは色々してると弱いって事ですか……?」

「否定は出来ない。もちろん長い時間を注げれば何でも出来るようになるがな。」

「なるほど……」

「それとスキルの熟練度が上がれば使える技が増えていく。」

「あ、さっきスキルをセットした時に出た覚えました!っていう表示そのことだったんですね!」

「ああ、この武器屋裏に練習場あるから練習していこう。」

「はい!」

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