表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/82

氷の上で、踊るのは。

紗々姫は、瑠璃光にとって、武器の倉庫となるでしょう。妖から取り上げたり、集めた者が、三華の塔には、眠っており、自分自身が、その器の一つである姫は、場面ごとに、瑠璃光に妖嬪を提供していきます。

突然、目の前に現れた妖の姫に、聚周は、驚き固まってしまった。元々、蛇は好きではない。細く白い蛇は、スラスラと話す上、糸を伝い降りると人の姿に変わっていた。色の白く、一重の大きな黒い瞳を持つ幼い姫の姿になった。

「人の夫に、何をしようとしておる」

紗々姫は、ひるむ聚周を前に、糸も簡単に、扇子を操り瑠璃光を絡めとる糸をつgから次へと、切り落としていった。聚周は、阻止しようとしたが、剣を抜こうとすると、紗々姫の長い蛇の尻尾に叩き落とされてしまった。

「瑠璃光。。。蛇の式神を操るとは、意外な」

聚周が、口にすると、紗々姫は、落とした剣を叩いで、怒った。

「式神ではない。あの鳥のうつけと、一緒にするな!」

「おやおや。。」

瑠璃光は、地に降りると袖や裾を叩きながら直していた。

「随分と好きにしてくれたようだ」

乱れた髪を結い直し、紐で、結び直した。

「さてと。。私は、もう、疲れ切っている。聚周。。昔のよしみで、ゆっくり茶でも飲みながら、話をしたいと思うが」

自由になった瑠璃光に勝てる自信はなかった。

「話とは、弁解か?」

聚周は、今だに、過去に縛られ、瑠璃光が香を奪い、師匠の妻を殺したと信じて疑わなかった。

「私が、殺す?わざわざ、手がかりを残す様な事をしなくても、簡単に手に入る」

瑠璃光は、確かに、術力で、陽の元の国から、飛んできた。一度、大きな術力を使うには、時間が必要ではあるが、瑠璃光にとっては、難しい事ではない。が、明らかに瑠璃光の姿を見た者が大勢いるし、亡くなった剣と香典は、今も見つからない。扱えるのは、そう、いない。瑠璃光は、三本の剣霊を従え、術に使うと聞いていた。

「残念だけど。。私ではないね」

瑠璃光は、手を振った。聚周が、袖に手を入れ、術札を出そうとしたので、瑠璃光は、そっと、術で、手の動きを止めた。

「諦めが、悪い奴じゃの」

紗々姫の、尻尾が、伸びて、袖の中から術札を何枚も、取り出した。

「私だけではないぞ。。」

聚周は、ブルブルと唇を震わせた。

「お前を追うのは、私だけではない。大陸から、何人もの術師が、飛んでいる。報奨金がかかっているんだ」

「私に?」

瑠璃光は、戯けた。

「私が、持ってるのは、この妖の姫だけですけど」

紗々姫は、嬉しそうな顔をした。

「鳥の化け物より、ましであろう」

嬉しさのあまり尻尾をぶんぶん振り回すが、瑠璃光は、蛇の尻尾を見て、苦笑いをした。

「姫。。あまり、振り回すではない」

気のせいか、寒洞の壁から、幾つもの氷の破片が落ちてきている。

「んん?」

紗々姫は、天井を見上げ、目に入ったのは、天井を中心に亀裂が四方に入った様子だった。

「!」

聚周も、天井を見上げていた。空が割れ、大きな氷が地上めがけて、振ってきた。

「掴まれ!」

瑠璃光は、聚周を掴み、香を飛ばした。

「待つのじゃ」

慌てて変化した紗々姫は、瑠璃光の髪に飛び込むと一緒に、姿を消していた。


聚周の胸に残るのは、憎しみだけなのか、瑠璃光に憧れ、追いかけた日もある。更なる術の上を目指し術師達が、香典を追いかける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ