表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/28

8話 会合 その2

 なんだろうこの緊張感は……今までに味わったことのない種類と言えば良いのかしら……。



 ええと、リードフ・ハルベルト様とカルカロフ・フォルブース様……さらにはその子息のスタイン様と息女のマーシオ様。この4人が私とセシル様の前に座っていた。少し、ややこしい気がするけれど、文句を言ってられない状況ではある。



「よくお越しいただいた。礼を言う」


「ありがとうございます、セシル王太子殿下」


 4人とも深々と頭を下げていた。スタイン様とマーシオ様は、私の姿を見て動揺していたようだけれど、何かを言うことはなかった。流石に父親が隣に居るし、私の隣にはセシル様が居るしね……。



「王太子殿下、1つ質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?」


「ああ、なんだろうか?」



 セシル様に声を掛けたのはリードフ・ハルベルト公爵だ。流石に北の国境線を含む大地を掌握しているだけあって、王太子殿下を前にしても落ち着いているわね。スタイン様とは大違いだわ。


「国王陛下はいらっしゃらないのでしょうか?」


「先に伝えた通り、父上は別件の用事で出払っている。今回は不在ということになるな」


「左様でございますか……」



 リードフ様はどことなく不満気な様子だった。もしかすると、自分を呼び出しておいて、国王陛下が相対しないとは何事か、とでも思っているのかもしれない。私がスタイン様と婚約した時も上から目線の態度だったし。


「カルカロフ殿は何か言いたいことはあるか?」


「いえ……特にございません、王太子殿下。マーシオも何もないな?」


「あ、お父様……発言のご許可をいただいてもよろしいのでしょうか?」


「ん? 何かあるのか?」


「はい……そちらにいらっしゃる、ネフィラ様にございまして……」



 えっ、私……? しかも、マーシオ様から?


「な、なんでしょうか……?」


「ええと……この度は本当に申し訳ございませんでした。スタイン令息を奪ってしまうような形になってしまって……!」


「え、ええ……!?」



 マーシオ様からの謝罪の言葉に私は驚きを隠せなかった。周囲も驚いている様子だけれど、一番驚いているのは私だと思う。マズイ……なんて返せば良いのか分からないわ。


 この場合は怒った方が良いのかしら? いや、そんなわけはないけれど、非常に返答の困るタイミングでの謝罪に私は困ってしまっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ