貴重な素材
一覧を見たニャコが呻いた。
「この中に幾つか安く手に入れられた、先ほどの鉱石の一部もありますが、結構値段の高い材料ばかりですね」
「そうなのか? どれが今だと手に入りそうなんだ? というか値段は?」
「そうですね……」
それで大まかに値段を計算してもらうと、購入できるにはできるがほとんど資金が無くなってしまう。
「さすがに料金がかかりすぎるな」
「ですよね。ちょっといいものを作って加工代を手に入れるにしても、これだけの資金となると……しかもこの市の時間内に稼ぐとなるときついですね」
「……優先順位を決めるしかないか。ここにある素材は自分で取ってきたりは出来ないか?」
「……確かに幾らかは取れますね。そして、売り物としても出回るのかどうか分からないのは、この“時織りの石”ですね。これが手に入るかどうか……」
ニャコが呻くように呟く。
これは貴重なものであるらしい。
これが近場で採れればと俺は思っているとそこでアリアが、
「“時織りの石”が欲しいの?」
「そうです」
「確かほんの少しで、質は悪いけれどその欠片のようなものがこの町の近くのダンジョンで手に入ると聞いたわ」
「! 本当か! ぜひ行きたい!」
「ただ魔王軍の一部がその周辺をうろついているのと、難易度の高いダンジョンでもあるから、私達はいいとしてニャコとコウジはもっと装備を整えないとだめよ」
「なるほど……まずは装備を充実させないと、手に入れられないか。もし装備が手に入ったら、アリア達はそこに来てくれるか?」
「魔王軍たちも気に入らないのもあるからね。その程度は私達でも大丈夫なはずよ。確か雑魚しかいないと聞いているし」
「……ありがとう」
「泊めてもらったり、魔道具を貰ったりしているしね。……折角だから私達の武器も強化ってしてもらえないかしら」
案外ちゃっかりしているアリアだが、それが俺の能力でどうにかなるなら、と俺は答えたのだった。




