必要な物一覧
空間と空間を繋ぐもの。
そういった装置があればいいなと思って調べていくと幾つかの材料が出てくる。
ただ説明によると、こちらも、
「“時織りの石”が必要か。これ貴重な材料みたいだな。他のもので代用は出来ないのか」
書いてある説明だとそうであるらしい。
なるほどなと俺は思いながら後でどうやって手に入れればいいのか聞こうと思った。
だがそもそもこの測定器を先に使ってみた方がいいのではないだろうかとも俺は気づく。
そこまで考えた俺はすぐに駄目だと気付く。
「正しいかどうかが分かるニャコが寝ているから無理だな。うん、仕方がないから武器について探すか。銃がいいと思うが持ち運びができるとなると手で持てる物がいいよな。でもああいったものに俺は詳しくないんだよな」
どうしようかと思って、脳内でアニメやら映画やらの銃を思い描きつつ、アニメで見たことのあるあれにすることにした。
その方が少し古い感じがするので、変に思われにくいだろうという俺の判断だ。
調べるとすぐにそれっぽい銃が出てくる。
形はクルクルと回転して玉を打ち込むタイプではあるらしいが、この銃の弾は魔力で自動生成されるらしく、無限装填が理論上は可能らしい。
ふれているだけで自動的に魔力が注入されるようだ。
便利だなと思いつつ必要な材料をさらに書き出していく。
更に必要な材料が増えるも、すでにあるものでどれくらい賄えるかなと思って、先ほど購入した素材を取り出そうとした俺だがそこで、
「み! みゃあ! 私としたことが、ベッドに転がっただけでこんな風になるなんて」
「! ニャコ、どうしたの! って、あ、いつの間にか眠って」
「ふわっ、もしかしてこのベッドには睡眠の魔力のようなものがあるのでは……調べないと」
最後はフラウだったが楽しそうに再び枕に顔をうずめている。
そんな三人を見てどうにか起きたようなので、早速俺は材料一覧をニャコに見せたのだった。