豚顔化で女体化ウイルス。SFコメディ要素で。
豚顔化女体化ウイルス・パニック!
〜ブーブー言ってる場合じゃない〜
1 鼻息の荒い朝
東京都心の朝は、いつもより鼻息が荒かった。
いや、正確に言うと“鼻息がブーブー”していた。
昨日、厚生労働省が発表したニュースが原因だ。
――新型ウイルス「PIG-♀(ピグ・フィーメイル)」の国内初確認。
感染するとまず鼻が丸くなり、頬がぷっくりし、最終的には
「なんか可愛い豚っぽい顔」になり、ついでに性別が女性化するという、
医学会も頭を抱える謎仕様のウイルスである。
通勤電車の中では、変化途中のサラリーマンたちが、
「昨日までヒゲ剃ってたんだよ俺……」
「声が高くなってきたんだけど……これ大丈夫なのか……?」
と半泣きでつぶやいている。
そんな混乱の中、俺――いや、まだ“俺”でいいはずだ――
は、会社に向かうため満員電車に揺られていた。
鼻の頭が、なんかムズムズする気がする。
嫌な予感しかしない。
---
2 会社もブーブー
「おはようございま……す?」
出社した瞬間、俺は固まった。
オフィスの半分が、すでに豚顔の女性になっていた。
「おはよー、タカシくん」
振り向くと、そこには昨日まで“係長(45)・強面・焼酎ストレート派”だった男が、
ふわふわの髪と丸い鼻を揺らしながら立っていた。
「か、係長……?」
「係長じゃなくて“カオリ”って呼んでね。今日から女子だから」
声まで妙に可愛い。
俺は頭を抱えた。
「なんでそんなに落ち着いてるんですか……?」
「だって、なんか肌ツヤ良くなったし、肩こり消えたし、
あと……胸があるって意外と便利ね」
便利の基準がわからない。
---
3 俺にも変化が
昼過ぎ、会議中。
「タカシくん、資料の三ページ目……どうしたのその鼻」
「えっ?」
触ってみると、丸い。柔らかい。
完全に豚鼻の感触だ。
「や、やばい……俺も……!」
「落ち着きなさい。まだ顔だけよ。性別は変わってないでしょ?」
係長――いやカオリが、妙に優しい声で言う。
しかしその瞬間、俺の声が裏返った。
「ひゃっ……!」
高い。明らかに高い。
「……あ、変わったわね」
カオリが微笑む。
「ようこそ、こちら側へ」
いや、歓迎されても困る。
---
4 女体化の瞬間
夕方。トイレの鏡の前。
俺は震えていた。
鼻は完全に豚。
頬はぷにぷに。
声は高い。
そして――
「……胸、できてる……」
シャツのボタンが苦しそうに主張している。
「ちょ、ちょっと待て……俺、今日の朝まで普通の男だったよな……?」
鏡の中の“俺”は、
豚っぽい顔をした可愛い女の子になりつつあった。
「いやいやいやいや……!」
混乱していると、後ろから声がした。
「タカシくん、落ち着いて。みんな通る道だから」
振り向くと、総務の山田さん(元・筋肉自慢の体育会系)が
ふわふわのスカート姿で立っていた。
「山田さんまで……!」
「うん。昨日の夜にね。最初はショックだったけど、
慣れると案外悪くないよ?」
悪くないの基準がわからない(二度目)。
---
5 街はすでに“新世界”
帰り道、渋谷のスクランブル交差点。
そこはもう、別世界だった。
豚顔の女性たちが楽しそうに歩き、
カフェでは「ブーブーラテ」が新発売され、
アパレルショップには「PIG-♀専用コスメコーナー」ができていた。
社会の適応力、恐るべし。
「……俺も、こうなるのか……?」
不安と、ほんの少しの好奇心が胸をよぎる。
その時、スマホが震えた。
《PIG-♀陽性のお知らせ》
ついに来た。
---
6 完全変異
翌朝。
目を覚ますと、体が軽い。
髪が長い。
声が柔らかい。
そして――
「……めっちゃ可愛いじゃん俺……!」
鏡の中には、
豚鼻の、でも妙に愛嬌のある女の子が立っていた。
肌はつるつる。
目はぱっちり。
胸は……まあ、そこそこ。
「これ……悪くない……?」
昨日までの抵抗感が、ふっと消えた。
むしろ、ちょっと楽しい。
---
7 新しい“私”の始まり
出社すると、カオリが手を振った。
「タカシくん、じゃなくて……タカミちゃんね。可愛いじゃない」
「や、やめてくださいよ……!」
照れながら席につくと、周りの視線が優しい。
「似合ってるよ」
「その髪型いいね」
「今日のメイク、教えてあげる」
昨日までの殺伐としたオフィスとは別世界だ。
俺は――いや、私は、
自然と笑っていた。
---
8 そして世界はブーブーと回る
数週間後。
日本の人口の七割がPIG-♀化し、
社会は完全に“豚顔女子中心”になった。
でも、不思議と誰も困っていない。
むしろ、街は明るくなり、
人々は優しくなり、
争いごとも減った。
「タカミちゃん、ランチ行こ」
カオリが声をかけてくる。
「うん、行きます!」
私は元気に返事をした。
豚鼻が揺れる。
でも、それが今の“私”だ。
世界は今日も、
ブーブーと平和に回っている。
---
完
【豚化萌えの、あとがき】
もうAIが完璧すぎて泣ける(^_^;)(^_^;)
中途半端に、豚化萌えが書くよりも完成度が高くて面白い。
もう、無理して書く必要ないですね。
無理して書いちゃうと、こないだ書いたのみたく、中年オッサンの管理職のキモい文章になってしまうので。




