来世は豚顔で良いから女になりたい願望を叶えた作品で。子どもの数は15人ほどでお願いします。
来世のブタ顔の女と、ブタ顔の男と、十五人の子どもたち
■ 来世の願い
前世の俺は、平凡な男だった。
恋愛も家庭も縁がなく、孤独のまま人生を終えた。
死の間際、ただひとつだけ願った。
――来世は女になりたい。
美人じゃなくていい。むしろブスでいい。
豚みたいな顔でもいいから、母になってみたい。
明るく生きれば何とかなる。前世で学んだその価値観を、来世に持っていけたら。
その願いは、どうやら本当に叶った。
■ ブスとして生まれた少女
生まれた瞬間、助産師が「あらまあ」と声を漏らした。
母は優しく抱いてくれたが、父は苦笑いを浮かべていた。
鏡を見ると、確かに豚に似ている。
丸い鼻、厚い頬、つぶれたような目。
「ブス」という言葉を知らなくても、周囲の反応で意味がわかる。
でも私は、なぜかあまり落ち込まなかった。
心の奥に、前世の価値観が残っていたからだ。
「明るければ何とかなる」
だから私はよく笑った。
笑うとさらに豚っぽくなるけれど、それでも笑った。
■ 思春期の現実
中学に入ると、男子たちは容赦なかった。
「おい、ブタ子」
「近寄るなよ、ブス菌がうつる」
笑って受け流す日もあれば、布団の中で泣く日もあった。
それでも私は、明るく生きることをやめなかった。
恋愛なんて、遠い世界の話だと思っていた。
■ 運命の出会い(イケメンではない)
高校に入ってすぐ、私はひとりの男子と出会った。
山田誠。
彼もまた、ブスだった。
豚というより、タヌキに近い。
丸顔で、目は細く、鼻は低い。
女子からは「地味すぎて存在感がない」と言われていた。
そんな彼が、ある日、私に声をかけた。
「消しゴム落ちたよ」
それだけ。
でも、彼の声は優しかった。
それから、少しずつ話すようになった。
彼は気が弱く、目立たず、でも誠実だった。
私が笑うと、彼も照れくさそうに笑った。
周囲はざわついた。
「ブタ子とタヌキ男って、なんか似合うよな」
「まあ、いいんじゃね? お似合いだし」
悪口のようで、悪意は薄かった。
むしろ、妙にしっくりきていた。
■ 告白
卒業間近の帰り道。
夕焼けの中、彼が突然立ち止まった。
「俺……君のこと、好きなんだ」
私は驚いた。
「わ、私なんか……ブスだよ。豚みたいだよ」
すると彼は、真っ赤になりながら言った。
「俺だってブスだよ。でも、君は明るくて、優しくて……一緒にいると楽しい。
ブス同士だけど、俺は君がいい」
胸が熱くなった。
「……私も、好き」
その瞬間、来世に生まれ変わった意味がわかった気がした。
■ 結婚、そして十五人の子どもたち
高校卒業後、私たちは働きながら交際を続け、数年後に結婚した。
結婚式は質素だったが、笑いに満ちていた。
やがて、子どもが生まれた。
一人、また一人。
気づけば、家には十五人の子どもがいた。
全員、私たち夫婦にそっくりだった。
丸い鼻、厚い頬、つぶれたような目。
世間からは「豚家族」と呼ばれることもあった。
買い物に行けば、ひそひそ声が聞こえる。
「見て、あの家族……全員そっくり」
「遺伝ってすごいねえ」
「豚みたいだけど、なんか楽しそう」
でも、私たちは気にしなかった。
子どもたちは元気で、明るくて、よく笑った。
夫も、私も、毎日が幸せだった。
■ 豚家族の幸せな日常
朝は戦争のように忙しい。
十五人分の朝食を作り、着替えさせ、送り出す。
家の中はいつも騒がしい。
でも、その騒がしさが愛おしかった。
夕方になると、子どもたちが一斉に帰ってくる。
「ママー! 今日ね、先生に褒められた!」
「パパ、見て! 逆上がりできた!」
「お腹すいたー!」
夫は仕事で疲れていても、子どもたちの話を嬉しそうに聞く。
「お前たちは本当に元気だなあ」
家族全員で囲む夕食は、いつも笑い声でいっぱいだった。
■ ある日の夜
子どもたちが寝静まった夜、夫がぽつりと言った。
「俺たち、ブスだけど……幸せだな」
「うん。ブスでも明るければ何とかなるね」
夫は笑った。
「来世でも、また君と会えたらいいな。ブス同士で、また子どもをたくさん育てたい」
私は夫の手を握った。
「うん。また一緒に生きようね。ブスでも、豚家族でも、幸せならそれでいい」
■ 終わりに
私はブスだ。
夫もブスだ。
子どもたちもブスだ。
世間からは豚家族と呼ばれる。
でも、私たちは幸せだ。
前世の願いは、確かに叶った。
そして今世の私は胸を張って言える。
「ブスでも、豚みたいでも、明るく生きれば幸せになれる。
家族がいれば、それだけで十分だ」
それが、私たち十五人家族の物語だった。
【豚化萌えの、あとがき】
こんな感じの家族が理想です。私は来世は女になりたい。豚みたいな顔したブスでもよいので、母親になりたい願望は強いです。




