如月の正体①
俺は今絶望と喜びの狭間で今の感情を、どう表現したら良いのか、迷っていた。
まずは、どうして俺が絶望しているのかを、簡単に説明しよう。
俺はなんと、学園に試験を合格して入学しないと、いけない……らしい。
まぁ。殆んどの人はそれがどうした?…と、思うだろうが、俺には、とても大事なことだ。
何故かと言うと、自慢じゃ無いが俺は学級内の成績で、〔ファースト10〕に、
居続けていたからだ。
因みに、同級生は全員で217人居た。
しかも!俺が通ってた高校はどちらかと言うと頭が悪い連中が集まるところだ。
つまり、俺は最底辺の、そのまた最底辺に居続けて居たと、言うことだ。
(ファースト10=下から10位以内の順位の事)
そして、喜びは、異世界の学園お馴染みの魔法が、入試にある!……らしい。
だが。皆さんの中には、気づいている人も要るでしょう。
此方の世界に、来てから……魔法が一度も登場しておりません!!!
此がどういう事か分かったでしょう。……………今のままでは、確実に受からない!!
だって、魔法の知識無いもん!仕方ないじゃん。
そんなこんなで、いつの間にか昼に差し掛かろうとしていた。
そこで俺は、は!っとして思い出した。
「オッサンの所に行かないと。」
(オッサン=国王)
◇◆◇
私は【ミミル・イヴ・シルステル】この国の第2王女です。
今日はお父様に、キサラギ様から、お話があると聞き、心を踊らせています。
「どんな事を、話すのでしょうか?……は!まさか!結婚!」
その単語が、頭に浮かんだ時まるで、茹で蛸の様に頭から蒸気を、出すかと思いましたでしょう。
そんなこんなで時間が過ぎ昼に差し掛かろうとしていた。
「っあ。もうこんな時間早くお父様の所に行かなきゃ。」
早足で、お父様の居る書斎にたどり着くと、中から二つの声が聞こえた来た。
片方はお父様の声、もう片方はキサラギ様の声でした。
何故か、キサラギ様の声を聞いた途端に顔が真っ赤になってしまいました。
私は深呼吸をし、扉を開けて中に入ると、何故かキサラギ様の姿は何処にも無く、
代わりに大きな狼が居ました。
ですが、その狼は、そとに居る魔物と違って神々しさを醸し出して居ました。
その姿は、神話や伝承に残る、《雷帝のフェンリル》を、思わせる者でした。
すると、その大きな狼は徐々に小さくなり私の良く知る姿に変わりました。
その姿は、まさしく、キサラギ様でした。




