怠惰な時間
はいはーい、実力判断の試験ですよ〜。全くやる気が出ないが、ま、やるしか選択肢はないんだよねぇ。
YES←
はい
ああ、面倒臭いなぁ…。
「……、装填、発砲、リロード」
昔の記憶でやったことを思い出しつつ、イメージを固めてみた。すると、幻覚かと思うほどのリアルな銃が出てきた。
コルトパイソン、結構お世話にはなったな。ジャムることのない安心、いいねぇ、このままでいいか。イメージを増やせば後々増えてくだろうし。ライフルとかも使ってみたいなぁ…2km先からの射撃は楽しかった。面白いように的に当たるし。友人と軍事関係者には滅茶苦茶だと言われたが、何が?と思う。当たり前のようにできたんだし、誰にでもできることだろうと。
「次、そこの君だ」
あ、俺だ。じゃあ、
殺りますか…
「……」
「どうした?始めないのか?」
ニヤニヤと笑う教師、ここまでは届いてないみたいだな。良かった、有名人扱いされなくて。
すると周りにいた|貴族の子供(糞ガキ)共がぷっと笑い始めたのでそろそろ始めるか。
「…装填、『散式』」
イメージは昔に作った銃弾。通常弾を加工した特殊な銃弾。弾頭部分を柔らかくし、切り込みを入れ、それを低温度で溶ける金属で補填。
「発砲」
それは射程は短いが当たったら即死に至らしめるもの。当たった箇所から切り込みを入れたほど散開していく金属。心臓辺りに撃てば大動脈を傷つけ肺にも入り込む。
まあ、風なのでそこまではできないが散開はする。ただでさえも1の力を使えば10以上の風の力が返ってくる俺の魔法。
的に当たった瞬間に圧縮された風が散開した。ポッと間抜けな音を出した後、何も起こらなかった。
「……はっ、虚仮威し……」
「……」
俺は無言で的へ向けて魔法を撃つ。的に当たると真ん中の部分がガコッという音を立ててはずれ、地面へ落ちる。
「これで良いですね、では」
「………」
教師共々驚いている奴らがいるが俺は疲れた。
ガキの相手は疲れるんだ、殺したくなるほどに。妹は別だが。
「わっわぁ〜!避けて〜!」
もちろん避けることはしない。そこで壁だし、ぶつかっているのを見るのも嫌だからな。…はぁ、面倒臭い。
俺は風の塊を背中に展開。そのままぶつかってきた女を受け止める。
「…危ないな、今度からは気をつけろ。廊下は走るところではない、だろう?」
俺は壁紙を見ながら言った。
「は、はい。すみませ……」
彼女は俺の顔を見て固まった。そんなに驚いてどうした?んだろう。
「……はぅうぁ…………」
ぽしゅう、と何かが抜けた音がすると彼女は顔を真っ赤にして倒れた。え、病気か!?
仕方ねえ、連れてくか。保健室まで。えーと、何処だっけ。ここか、遠いな。
……………… はあ、面倒だ。




