転生
見たことの無い人に抱えられている。
ー俺はそんな歳じゃねーよ。
そう口にしたかったが思うように口が動かなかった。傍らでは、シワだらけの老婆が何やら大声で捲し立てている。何を言っているのかさっぱり分からない。どうやら日本語ではないらしい。
周りを見渡すと大勢の大人がいた。皆何かを喜んでいるようだった。パッと見綺麗な人が多かった。日本では考えられないぐらい黒髪の人がいなかった。困惑が多い中、母親だろうか金髪に服で強調された胸がとても素晴らしい綺麗な女性が俺を抱えた。前世ではこんな経験がなかったため戸惑ったが、案外心地よいものだった。手を伸ばしてやっと気がついた。それは赤ちゃんのものだった。―自分は生まれ変わったのだと
――――――――――――――――――――――
俺は前世(?)では17歳だった。中学までは、友達も多く楽しい学校生活を送っていたと記憶している。成績もよく彼女もいて文字通り最高の人生だった。俺の人生が狂い始めたのは高校からだと考えてる。高校では、自分の偏差値でギリギリだったとこに入学した。授業スピードも早く、中学の頃は周りはそんなに頭がいい人がいなかったので、真面目な話はこれまでしてこなかったが、高校では自分より頭のいい人が多く「どこの塾行ってた?」や、「この参考書いいよ」、などゲームの話や流行りのものではなくなんというか想像してた理想の学校生活ではなかった。その頃からか、何となく勉強も恋愛もゲームも何もかも手につかなくなった。理由は分からないが何となくそうなってしまった。そんな俺を彼女は見捨てた。友達もいなくなった。全部俺が悪い。わかっていたが今まで当たり前にそこに存在していたものが崩れていくようだった。ただ誰も信じれず頼れず自分の部屋にこもってるだけだった。親も最初の頃は「学校に行きなさい」や、「迷惑をかけるな」と言ってきたが次第に何も言わなくなった。高校も言ってなかったのでもちろん留年し、そのまま退学した。
―親に申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、なにか変わることはなかった。退学したその帰りに交通事故にあった。大型バスがこちらに突っ込んできた。
―恐らくそのまま死んだのであろう。
――――――――――――――――――――――
「お母様!!生まれたってほんと!?」
「お姉様!騒がしくしてはいけません。ですので私が先に!!」
「え!?何抜けがけしようとしてんの!?」
「お嬢様方静かにしてください。坊っちゃまがおねむになろうとしてるのですから」
―なんだか騒がしいな。なにいってるのかさっぱりだが
「ねぇねぇ、お母様名前はなんていうの?!」
「私がつけてもいい?」
「エルザ、フィオナこの子の名前はもう決めてあるのよ。ねぇあなた」
「あぁ、さっきから私には構わずエレナとこの子のことばっかり、少しは私にも構っておくれ」
20代後半ぐらいの大人が肩を落としている。彼女らの父であろうか
「あ、お父様いらしたの?気づかなかったわ」
「私もよ、それでこの子の名前ってなんですの?」
「ルイスだ。君たちの大事な弟だ」
初めまして。Magと言います。初めての小説ですので拙いとこも有りますが暖かく見守ってくれるとありがたいです




