表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
契約結婚と仮面舞踏会  作者: 槙月まき
契約結婚の提案

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/91

秘密の対話②

「結婚なんて、ただの義務に過ぎない。ならば、どうせするなら……。」


 その考えが、二人の間に同時に浮かんだ。


「……例えば、の話ですが。」


 アンドレはワルツのリズムに合わせながら、ゆっくりと言葉を紡いだ。


「もし、婚約相手を選べるとしたら……あなたのような方なら、悪くないかもしれませんね。」


「……!?」


 エリアスはアンドレを見上げた。その瞳には、冗談とも本気ともつかない光が宿っていた。


「つまり、どういう意味ですの?」


「あなたも婚約を望んでいない。そして、私も同じ。ならば、お互いに都合のいい相手として、利用し合うのはどうかと。」


(父はオーケン伯爵家との縁を結びたいと考えている。縁を結べるのならば次男ではなく、利害の一致する長女でも構わないだろう)


 アンドレの言葉に、エリアスは思わず息を呑んだ。


 それは、まさに『契約結婚』の提案だった。




 ワルツの最後の音が響き渡る。二人は舞踏の余韻の中、じっと互いの瞳を見つめ合っていた。


「……面白い発想ですわね。」


 エリアスは静かに微笑んだ。瞳の中からは、どこか挑戦的で興味がありげな様子が伺える。


「それで、その契約、具体的にはどういうものなのかしら?」


 アンドレは驚いた顔をしたが、一瞬で満足そうに微笑んだ。


「それは、これから話し合っていきましょう。けれど、お互いの秘密を知らないままにね。」







 果たして、契約は二人に何をもたらす──。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ