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第24話  最果ての決戦

    第24話  最果ての決戦



 なんとか階層は超えられたがここはどこだ?見たところ何もない砂漠みたいだが、まさかこんな場所に出るとはな。


 すると突然どこからか槍が飛んでくる、鉄の盾を作り出し槍を防ぎ飛んできた方向へと意識を向ける。



 「ふむ、感じたことのない気配があると思い来てみれば中々やるではないか小僧」



 そこには黒髪で金色の瞳を持つ青年がいた、顔は瞳以外隠れていて分からないが相当整った容姿をしているのを感じた。


「あんたは誰だ?」


「俺は元3代目勇者、烏川遊。世界を変える者とでも名乗っておこう」


 「見逃してはくれなさそうだな」


 こいつは強い、俺の何倍何十倍も格上だ、逃げれば振り切れるかもしれないがそれじゃ意味が無い。


 全身に魔力を流し武器を生み出していく、10、100、1000、次々と増やしていきついにその数が1万を超える。


「ミリオンズ・ウェポン!」


槍や剣、斧などの武器が次々と相手に襲いかかっていく。しかし男は涼しげな顔で砂の壁を作り出していく武器を無力化していく。


 「金属を自在に操り武器を生成したのか、

中々面白い。こちらも全力でゆくぞ」


 「地獄砂嵐(ヘルサンドストーム)


 どこからか砂嵐が巻き起こり俺に向かってくるよく見ると岩のような物も混じっており体に少しずつ傷が増えてくる、そろそろ反撃したいな。


「砂漠には雨を降らせなきゃなぁ?『鉄槍豪雨』」


 空に金属の塊が出現しそこから槍が豪雨の如く降り注ぐ、男は避けきれず何本かが体に刺さっていく、血が流れ始め息も切れているように見える。しかし男は妙な笑みを浮かべていた。


 「良い技だ、実に素晴らしい。だが足りない、私が求める強さとは何なのかをお前に見せてやろう、次に会うとき更に強くなっておけよ?」


そう言うと男は手に魔力を集め始めた、止めようと思ったが魔力の練度が今までの何十倍、何百倍も違うことをひしひしと感じる。


「まさか本気じゃなかったのか?あの強さで?」


「本気ではないが全力ではあったぞ?私は強さを求める者が好きなのだから」


 「特性究極魔法『砂の嘆き』」


 次の瞬間俺の意識は消えていた。


 次に目を覚ますと見覚えのない天井が見えた、体中が痛むが骨は折れていないようだな。あいつはなぜ俺を生かした?分からないがとにかく生きていられたのだから一先ず良しとしよう。


 それにしてもやけにいい部屋だな、ひょっとして貴族の部屋か?


 「おっ起きたんだな、ひとまずは良かった。かなりボロボロだったからな後遺症もなさそうだな。一体何があったんだ?」


 「あんたは誰だ?それにここはどこだ?」


 「そう言えば、言ってなかったな。ここはアポリオス俺が作った国だ」


「そうか、国王様かすまなかったな失礼な態度を取ってしまって」



「気にしなくていいさ、国と言ってもまだできたばかりだからな。それで一体何があった?」


「元勇者と名乗る奴に襲われたんだ、名前は烏川遊と言っていた。あれは強いの次元を超えたナニカだ。できれば二度と会いたくないな」

 


 「そうか。まさかあいつが動くとはな」


 見たところこの男は恐らくかなりの実力者。それがあんな大怪我をするほど追い込まれてた。勇者と呼ばれた時代より何十倍も強くなっていると見てまず間違いないだろう。さてどうしたものか




「よかったの?あの男を生かしておいて」


「あいつの目は昔の俺と同じだ、圧倒的な力を前にしても決して諦めようとしてなかった。だが圧倒的な力の前にはそんな思いなど無に等しいんだよ。俺はそれを知っているいや思い知ったからこそこの力を手にしたんだ」


 「そうね、その気持ちよく分かるわ」


そう会話する2人の男女の瞳は美しく黄金のように輝いていた。

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